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エリック・シーゲル(著), 矢羽野薫(訳), ヤバい予測学 「何を買うか」から「いつ死ぬか」まであなたの行動はすべて読まれている

ビッグデータを用いた予測の解説書。技術的な詳細よりも事例紹介が中心。豊富な実例は眺めているだけでも楽しいが、参考文献が不明なネタが多いのがやや難。
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山田奨治, <海賊版> の思想 18世紀英国の永久コピーライト闘争

現代の期限付きの著作権のきっかけとなった18世紀英国の法廷闘争を仔細に追いかけた作品。著作権の制限が決して遂行な理念だけではなく、海賊出版社の営利を求める姿勢によって生まれたというのは実に興味深い。
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深谷陽, スパイスビーム

謎のタイ料理店を舞台に何でもぶち込んだ何ともアジア的な作品。先が読めない展開に惹きこまれ、一気に読んでしまった。おすすめ。
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トーマス・クーン(著), 中山茂(訳), 科学革命の構造

実はまだ読んでいなかった古典。パラダイムとはもはや便利に使われる語となってしまっているが、元々は精緻に組み上げられた概念であるのがよく分かる。翻訳が今ひとつこなれていないのが残念。
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カザマアヤミ, 恋愛3次元デビュー 30歳オタク漫画家、結婚への道。

恋愛経験のなかった漫画家の結婚までを描いたコミックエッセイ。素直に応援したくなるタイプ。
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ドクターヘッセル インセクト・ポイズン・リムーバー

山を走っていると蛇や蜂を見かけることも多いので、念の為に携行することにした。値段の割にはちゃちに見えるが、トレイルランニングの際にも邪魔にならない小型なのは嬉しい。
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「超」整理手帳 スケジュール・シート スタンダード2015

今年もいつもの超整理手帳。カバーが傷んできたので一式買い換えをと思ったが、いつの間にかジラフノートが消えておりブロックロディアを挟み込むのにも難儀しそうなので、スケジュール・シートだけの買い替え。昨年度版からの仕様変更はなく、完全に定番商品となった印象。
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松濤明, 新編・風雪のビヴァーク

昭和初期の伝説的登山家、松濤明の各種の著述から遺書までをまとめたもの。紀行文は登歩渓流会の会報に寄稿されたものが中心のため、山をやっている人以外にはあまり楽しめないかもしれないが、戦前戦後の登山事情を知る上では貴重な資料といえる。一方で、スポーツアルピニズム批判などの思想は現代でも通用する内容と感じる。
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茨木保, がんばれ! 猫山先生 (3)

猫山先生の続編。ようやく表面化してきた猫山先生の開業後の問題が笑いと涙を誘う。鹿野先生はさすがに救いがなさすぎ笑えなくなってくる。
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ダニエル・コーエン(著), 林昌宏(訳), 経済と人類の1万年史から、21世紀世界を考える

帯の宣伝文は "銃・病原菌・鉄" の経済版の様な印象を与えるが、方向性はだいぶ違う。全時代を通じた大きな仮説がやや弱いが、各時代の個別のエピソードは興味深いものが多い。