book

クリストファー・マクドゥーガル(著), 近藤隆文(訳), BORN TO RUN 走るために生まれたウルトラランナーVS人類最強の “走る民族”

トレイルランニングをテーマにしたドキュメンタリ。著者自身の体験を基に、メキシコの秘境に住む走る見族、タラウマラ族のランナーたちを取り上げる。合間には、ランニングシューズ研究の最新事情や進化論の観点からのランニングへの知見も挿入される。本書全体を通じて、人間が本来は走ることを楽しむ種であること、人間の足はランニングシューズなしでも長距離を走れるようにできていることというメッセージが繰り返し語られる。走るということをもう一度根本から考えなおすために、多くのランナーに読んで欲しい。
game

STEINS;GATE

発売5周年記念サマーセールの時に購入して放置していたSTEINS;GATEをようやくプレイ。ほぼ一本道なので、あまりゲームを遊んでいるという感覚がなく、ビジュアルノベル気分。設定もキャラクターも癖がある作品なので好き嫌いは分かれると思うが、巷で言われているようにストーリーの質はなかなか。
comic

業田良家, ゴーダ哲学堂 空気人形

あまり読んでこなかった業田良家の作品を短篇集から読み始めた。読後感が悪い作品も多いが、作品に込められた強いメッセージには心を揺さぶられるところがある。
comic

患者さんゴメンナサイ 医者ってどーなってるの!? 日誌、茨木保

がんばれ! 猫山先生の著者が送る医療業界のエッセイマンガ。猫山先生と同様、笑いの中にも業界への問題提起が見えるところに好感が持てる。
book

高野秀行, 移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活

日本に移り住んだ外国人の食生活のルポ。それも、お国の料理だけではなく、日本での普段の食生活にスポットを当てたところがお見事。アジアから欧州まで様々な国の出身者が見せる料理の数々やその人柄に一気に引きこまれてしまう。
movie

めぐり逢わせのお弁当

ムンバイのダッバーワーラーによるお弁当の誤配をきっかけとしたラブストーリー。めぐり逢わせのお弁当。豪華なダンスもアクションもない低予算映画ながら、丁寧な作りに引き込まれる。ラストは賛否両論ありそうだが、これで良かったという気もする。
book

Wes McKinney(著), 小林儀匡(訳), 鈴木宏尚(訳), 瀬戸山雅人(訳), 滝口開資(訳), 野上大介(訳), Pythonによるデータ分析入門 NumPy、pandasを使ったデータ処理

普段の生活はRubyが多いのだが、科学技術計算が大目の仕事をすることとなったのでPython + pandasの勉強。想定読者はある程度Pythonが書ける人で、Python自体が初めてという人には向かない。pandasやその基礎となっているNumPy、さらには可視化に必要なmatplotlibまで幅広く学べる。実例も豊富でさすがのオライリークオリティ。
game

逆転裁判5

iOS版が出ていたので逆転裁判5を遊んでみる。第1話は無料で、その後はコンテンツ課金するタイプ。iPhone 5s + iOS 7.1.2でバージョン1.00.01をプレイしたが、一度だけ謎の強制終了があった他は安定して動作した。操作性も良く、特にバックログが実装されたのはありがたい。シナリオは巧舟ではないが、過去作品のキャラクターも良く生かしており、素直に楽しめる。主人公3人の使い分けも見事。強いて挙げるなら、勝負所の選択肢前のヒントがやや親切過ぎ、難易度を下げ過ぎてしまっ...
book

井川意高, 熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録

大王製紙事件の当事者による手記。期待していた賭博者の心理の描写は少なめで、自分史が多くを占める。生い立ちは興味深くもあるが、夜の街での有名人との付き合いの話が続くのは少々辟易する。
book

さくら剛(著), しりあがり寿(イラスト), 三国志男

三国志が好きすぎて中国の三国志遺跡を旅してしまった男の旅行記。著者はかなり濃い目の三国志ファンながら原点が横山光輝や光栄にあるので、私のようなライトなファンにも共感しやすい。一昔前のテキストサイトを思い出させるフォントいじりは好みが分かれるか。