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橘玲, 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

橘玲は亜玖夢博士シリーズあたりから認知心理学や行動経済学の要素を取り入れ始め、デビュー当初の投資ネタは控えめになってきている様に見える。本書はその新要素の一応のまとめ的内容。自己啓発本への違和感 (や科学との矛盾) には頷ける部分が多い。
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泉昌之, 食の軍師

最近の久住昌之は谷口ジローや水沢悦子にも原作を提供して仕事の幅を広げているが、やはり泉晴紀とのコンビは別格。特に本作は初期作品の "夜行" を思わせるようなディテールに凝った作品で、自然と笑いがこみ上げてくる。
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前田泉, 待ち時間革命

表題だけ見ると待ち時間一般の話の様だが、実際は医療機関の待ち時間を専門に扱った本。とはいえ、医療機関以外へ適用できる部分も多い。特に、決して闇雲に待ち時間をゼロにすることが最良とは限らず、待ち時間の質を向上させる方が効果的なケースも多いという指摘は他分野でも意識されるべき。
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とりみき, 唐沢なをき, とりから往復書簡 (2) (3)

二人のちょっと歪んだ師弟関係のおもしろさは相変わらず。どうしてもだいぶ昔のエピソードが中心になってしまいがちな二人だが、それもご愛敬。この3巻で完結。残念。
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中尾佐助, 分類の発想 思考のルールをつくる

著者の専門とする植物学やその親玉である本草学・博物学はいわば分類を行うための学問と言える。その学問の中で、タクソンやクライテリオンがどの様に定義されているかは、他分野でも参考になるだろう。恥ずかしながら自分は今まで類型分類や規格分類、系譜分類の違いにすら鈍感であっったが、それらの分類手法の差を意識することで一段上からの視点を得られたことが実感できる。
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ヤマザキマリ, テルマエ・ロマエ II

ストーリーの定型が固まりすぎ、2巻目にして既にややマンネリ気味ではあるが、それでもやはり面白い。娯楽作品としてよりも、文化に対する知的好奇心を満たしてくれる楽しさ。
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石田敦子, アニメがお仕事! 1巻

単純にマンガとして面白いかというと少々疑問ではあるが、アニメータ業界の内情暴露マンガとして読めば面白い。どう見ても実話ベースとしか思えないエピソードが妙にリアル。
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戸田プロダクション, 清く正しい本棚の作り方

清く正しい本棚の作り方のサイトを単行本化したもの。前半はWebサイトからの流用が大半だが、後半は新たに本棚を作成しての書き下ろしと撮り下ろし。元原稿は10年ほど前のものだが、現在でも理想的な本棚を取り扱うお店はほとんど無いので、自作は有力な選択肢であり続けている。
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丸山健二, 田舎暮らしに殺されない法

定年退職後の田舎暮らしを考えている人たちをひたすら批判する本。概ね正論だが、さすがに少々脅かしすぎではないかという気はする。また、田舎暮らしそのもの以外に、そこに至るまでの人生をも持ち出して説教してくるので、叱られ慣れていない人は読まない方が良いかもしれない。
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ナゴミ, おいしそうな女になってやる!

ナゴミ・レコードのナゴミさんの単行本。食事改善によるダイエット本なのだけど、必要な分だけをバランス良く食べましょうという王道的内容で、トンデモ分はほとんど無し。元々栄養学に詳しい人や食に関心の高い人が新たな情報を得られる様な本では無いが、今まで無頓着だった人は読んでも損はない。