book

鯖田豊之, 肉食の思想 ヨーロッパ精神の再発見

日本と欧米諸国の食生活パターンの違いを元に、宗教や身分制度、結婚観、果ては社会意識の違いまでを解明する。少々コジツケにみえる論旨もあるが (本書の性質上、食生活以外のところをバッサリと切り捨てているのでやむをえないが) 、自分が触れてきた欧米諸国の人々を思い出してみても非常に共感を覚えるところが多い。40年前の本なのでさすがにデータが古くなっているところもあるが、論旨自体は今でも古さを感じない。
diary

1番A席

仕事のため、始発で大阪へ。普通に新幹線の指定席を押さえたら1番A席でちょっと嬉しい。最前列なので、スペースに余裕があるし、電源はあるし (業務用電源なのでお客さんは使ってはいけません) 。
book

中村敏雄, スポーツルール学への序章

スポーツのルールにはなぜこのようなルールがあるのかと思うものが多い。なぜ野球のルールにだけ「勝つことを目的とする」とわざわざ明記してあるのか、なぜサッカーは手を使用してはいけないのか、なぜ野球やクリケットではプレイヤーからのアピールがないと判定が行われないケースがあるのか。それらのルールが生まれた過程は、生まれたときにはあまりにも自明であったがために、殆ど記録には残っていない。そんなルールの変遷を、僅かな情報を元に推測していく本書は、推理小説の様でもある。
book

藤原明, 日本の偽書

上記、竹内文献、東日流外三郡誌、秀真伝といった有名な偽書がどの様なプロセスで人々を魅了するに至ったのか。と学会の様におもしろおかしく紹介するわけでもなく、また少数の有名偽書を深く掘り下げる形式なので、正直言って骨太すぎるところもある。しかしながら、捏造が行われるプロセスとして "言説のキャッチボール" を重視しているのは興味深い。これは、捏造者が他の専門家 (捏造に携わっている自覚なし) との対話で得られた情報を取り込み、出土品を "創造" するということ。類例としては、(偽...
diary

round 7 進出

hattrickのEmperor's Cupでround 7 (best 32) まで残った。もちろん、ここまで残ったのは初めて。途中、相手の油断もあり、ミラクルもあり、なんとかここまで来たが、次の相手はEmperor's Cup 13連覇中のShirayuri Sky…… orz
book

多賀敏行, 「エコノミック・アニマル」は褒め言葉だった

文藝春秋やふらんすに掲載された原稿に書き下ろしを加えた、誤訳や誤解に関するエピソード集。表題にもなっている、日本人批判とされる言葉の誤解がおもしろい。ウサギ小屋、日本人は12歳、エコノミック・アニマル、これらの言葉は日本人批判として知られているが、本来は否定的な意味を持っていなかった。これらの言葉がなぜ誤解されるに至ったのか、ECの報告書、マッカーサーの上院答弁などの原典にあたり検証している。これらの誤解は、相手の言語に対する知識不足や発言背景への理解不足が元で生まれ、一人歩...
diary

英会話学校

いろいろ諸事情あって、人生初の英会話スクールに通うことを検討している。ところが、引っ越し先の近所のものを何軒かまわって情報収集してみると、イメージしていたものと少々異なることがある。ビジネスのための受講者よりも、本当に初級の挨拶からレベルのコースの受講者の方が遙かに多いらしい小規模な教室の場合、クラスの人数が集まらず、実質的にプライベートレッスンが中心になっている場合もある一度問い合わせをするとしつこい勧誘が続くのではないかと覚悟していたが、あまり商売気がない業者もいる同等と...
book

吉本佳生, 金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか

よく見かける金融広告を例にとり、その商品がなぜダメなのかを解説する。金融広告の例はさすがに実物ではないが、どれもどこかで見たことがあるようなもの。例えば、「年10%のオーストラリアドル定期」、「8年ものの年1%定期預金」、「ファンド・オブ・ファンズ」、「毎月分配型投資信託」など、どれもこれもよく見かける商品ばかり。この本を読んだからと言って、どの金融商品を買えば良いのかがわかるわけではないが、少なくとも絶対に買ってはいけない金融商品ははっきりとわかるようになる。投資に手を出す...
book

池田信夫, 電波利権

かつてNHK中の人だったこともあり、テレビ局の利権構造やNHKの内実などが非常によく描かれている。電波に関する本といえば技術に関するものが大半を占めている中、政治やビジネスの観点からまとめられた本書は評価できる。技術的な知識なしでも読めるように配慮されているので、この分野の入門書としてもお勧めできる。
hack

キーボード切替ソフト

最近は、仕事用のノートPCを自宅に持ち帰って作業することがよくある。自宅PCで作業をするという手もあるのだが、MS Officeをわざわざ購入するのがイヤなのと、仕事用PCと私用PCを分けたいという気持ちがある。自宅でノートPCを使う時はせっかくなのだからまともなキーボード・マウス・モニタで作業したい。モニタについては、現在使用しているモニタが2入力あるのでそのまま繋げば良いが、キーボードとマウスはそうはいかない。キーボードを複数置いて、机の上が狭くなるのはイヤだ。となると、...