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中原みすず, 初恋

とあるblogの記事で気になって読んでみた。お話ではあるのだけれど、もしかしたらと一瞬でも実話を思わせる力はある。
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まずりん, 独身OLのすべて (6)

例によってお布施買い。本編のクオリティはまったく衰えていないが、描き下ろしが少ないのが残念。巻末の氷爆の狩人とオマケシールのみ。
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三宮貞雄, コンビニ店長の残酷日記

コンビニのフランチャイズ店のオーナー店長の日記。コンビニのフランチャイズ経営の問題について調べたことがある人ならばあまり新しい情報はないかもしれない。コンビニ会計の問題も取り上げているものの、踏み込みが浅め。それでも、当事者視点での迫力は感じられるため、読んで損はない。
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島田荘司, 占星術殺人事件 改訂完全版

未読の古典作品を読んでみるシリーズ。30年以上前の作品ながら、今読んでも十分に楽しめる内容。トリック依存の小説ではあるが、そのトリックの質が良いので細かい粗はあまり気にならない。
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山本晋也, 風俗という病い

カントクのエッセイ本だが、成人映画の生き証人の著作だけあって歴史史料のような風格を感じる。それでいて、読み物としても肩肘張らずに楽しめるバランス感覚は見事。
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データスタジアム株式会社(データ提供・監修), 高校球児に伝えたい! プロだけが知っているデータで試合に勝つ法

データスタジアムお得意のデータ分析本。プロ野球のデータをそのまま高校野球に適用できるかというそもそもの疑問はあるが、そこさえ目をつむってプロ野球のセイバー本とみれば良書と言える。インフォグラフィックス風の図版も良い。
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アーニー・J. ゼリンスキー(著), 三橋由希子(訳), 働かないって、ワクワクしない?

早期リタイアやセミ・リタイアのガイド本。単純な隠居ではなく、リタイア後に自己実現をしたい人向け。リタイアを考えているが後ろめたさを感じている人が読むのには良いかもしれない。リタイアを論じる上での大きな要素であろうお金の話は抽象論が中心なので、具体的な試算は別の本を参照した方が良いだろう。
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永田カビ, さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

タイトルはやや釣り気味で、著者自身のメンタル面の話が中心。その点さえ除けば、エッセイマンガとしての出来はなかなか。しかし、著者の今後の生活が心配になる内容ではある。
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橘玲, 「リベラル」がうさんくさいのには理由がある

日本の「リベラル」の失敗してきた過程を辿り、世界標準のリベラリズムへ近づけるための提言を行っている。沖縄集団自決裁判から、集団的自衛権、テロと宗教など、幅広い実例を持ち出してのリベラルの振り返りは興味深い。
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松本次郎, 革命家の午後

松本次郎の短編集。作品の品質にはややバラつきがあるが、表題作の革命家の午後は出色の出来。