book

横井軍平, 牧野武文, 横井軍平ゲーム館RETURNS ゲームボーイを生んだ発想力

買いそこねていた本が復刊されていたので購入。 横井軍平を称える本や記事は多いものの、本人が筆を執ったのは本書くらいか。ウルトラハンドやラブテスターといった玩具時代から、光線銃、ゲーム&ウォッチ、ゲームボーイと、横井の仕事を時系列に追う構成。本人ならではの裏話が豊富なのも嬉しい。
comic

安堂維子里, 世界の合言葉は水 安堂維子里作品集

水をテーマにした、すこしふしぎな短編集。 どの作品にも、非現実的ながら心奪われる一枚絵が含まれているのが印象的。
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山口謠司, ん 日本語最後の謎に挑む

日本語のひらがなのなかで最後に生まれた "ん" の歴史。 当然ながら、 "ん" の歴史を辿るということは、漢字による音写に始まる日本語の歴史を辿るということになる。読み物としてはやや退屈な部分もあるが、非専門家には新鮮な驚きも多い。
comic

大石まさる, 環・水惑星年代記

水惑星年代記に続いてこちらも。 今回も名作ぞろいで、何度も読み返してしまう。特にCROQUI'Sは好み。
book

新庄耕, ニューカルマ

狭小邸宅が良かったのでこちらも。 今回のテーマは、ルポは多数あるものの小説としては珍しいネットワークビジネス。追い込まれた勤め人の揺れる感情の切り取り方は実に巧み。
book

東野圭吾, ある閉ざされた雪の山荘で

歴史的な作品ながら未読だったので今更ながら。 いわゆる山荘モノだが、東野圭吾らしくきちんとひとひねりをきかせてある。幾重にも入り組んだ構造はお見事。
comic

青木雄二, 青木雄二傑作漫画作品集 50億円の約束手形

傑作漫画作品集の名前は伊達ではなく、収録作全てが傑作ばかり。 初出の情報が付属していないが、初期の作品が中心だろうか。ナニワ金融道では控え目だった、マルクスやドストエフスキーの思想が色濃く溢れている。
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キリン協和フーズ うま味調味料 ミック

業務用のため最低単位が1kgからと敷居が高いが、それでも買う価値があるうまさ。単価でみるとそこまで高いわけでもなく日持ちもする。 いろいろなうま味調味料を渡り歩いてきたが、今はこれに落ち着いている。基本となるグルタミン酸ナトリウムと5'-リボヌクレオチド二ナトリウムは他社のうま味調味料と同じだが、アスパラギン酸ナトリウムとコハク酸ナトリウムが配合されているのがミソで、うま味のの広がりがまったく違う。
comic

徳光康之, 濃爆おたく先生 (1) (2)

消費するだけのおたくとは一線を画する、妄想するガンダムおたくのギャグマンガ。 一昔前のおたくだった人には間違いなく共感できる作品。
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ダニエル・カーネマン(著), 村井章子(訳), ファスト&スロー (上) (下)

示唆に富む内容が多く、付箋を付けながら読んでいたら付箋だらけになってしまった。 上下巻の大著だが、豊富な例題に頷きながら気持ちよく読める。表題のFast and Slow (速い思考と遅い思考) が主題だが、著者をこの世界を代表する研究者に押し上げたプロスペクト理論の解説ももちろん含まれている。 最近の脳ブームに興味のある人はもちろん、そうでなくとも骨太の科学本を読みたい向きには間違いなくおすすめできる。