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おざわゆき, 凍りの掌 シベリア抑留記

著者の実父への聞き取りを元にしたシベリア抑留記。 一兵卒の主観的な視点からのシベリア抑留は実にリアルで底おそろしさを感じる。また、一次資料が少ないところをよくマンガに仕上げてくれたものだと思う。復員後のアカの扱いなども、復員者の視点で生々しく描かれている。 絵柄はマンガ的なシンプルなものだが、この内容でリアルな表現ではとても読めないだろう。
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岡崎洋三, 日本語とテンの打ち方

学校の作文教育ではきちんと教えられないテンの打ち方を一冊丸ごと。 著者なりの体系立った打ち方の理論があるわけではなく、様々な例文を持ち出してきては都度解説をするスタイル。 例文はやや新聞贔屓が過ぎるか。本書中に著者の経歴が書かれていないので想像に過ぎないが、新聞出身かもしれない。
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卯月妙子, 実録企画モノ

人間仮免中があまりにも衝撃的だったので、こちらも読んでみた。 どのページをとってもまさに壮絶な内容なのだが、それをさらりとギャグマンガとして描ききってしまうところは狂気を感じる。
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山田英夫, ビジネス版 悪魔の辞典

のビジネス版というか日本の大企業版。 パロディながらもその質は高く、その環境に身をおいてこそ笑えるネタが満載。
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米本和広, 教祖逮捕 「カルト」は人を救うか

1996年から1999年頃にかけてのルポタージュをまとめたもの。 法の華、ライフスペース、貴乃花やTOSHIの洗脳騒動、親鸞会や顕正会と、その時時の旬の話題が中心のため、本としてのまとまりは今ひとつだが、事後に明らかになった事実の補足等もあり、今改めて読み返す価値がある。
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オリ・ブラフマン(著), ロッド・A・ベックストローム(著), 糸井恵(訳), ヒトデはクモよりなぜ強い

分権型の組織 (ヒトデ) と中央集権型の組織 (クモ) の比較論。 アパッチ族とスペイン軍、ナップスターとレコード会社など、ヒトデとクモの比較事例を用いた分析。定性的な分析のみではあるが、論理は通っている。 過去にヒトデを滅ぼすことに成功した戦略、特にスペイン人がアパッチ族に畜牛を与えて権限を中央に集めさせた事例は興味深い。
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九井諒子, ダンジョン飯 (4)

前巻に続き、今回もコンビニ買い。 メインテーマであるファリンの救出を終えた後も、もう少し物語が続きそうな雰囲気。気になるマルシルの過去も少しづつ明らかに。
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ケビン・ミトニック(著), ウィリアム・サイモン(著), 岩谷宏(訳), 欺術 (ぎじゅつ) 史上最強のハッカーが明かす禁断の技法

ケビン・ミトニックの実体験に基づいた豊富な事例が実に興味深い。自身が同じ手口に出会ったときに、正しい対処を取れる自信がない。 巻末の防御手法自体はやや退屈で、時代遅れの部分も含まれているので読み飛ばしても良いかもしれない。 翻訳は岩谷宏だが、比較的無難な仕上がり。
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Hagex, 2ch、発言小町、はてな、ヤフトピ ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い

内容は薄めの新新書。 著者自身も語っているように、釣りか否かの判定が推測に過ぎず、答え合わせが出来ていないのが難点。
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カン・チュンド, ETF投資入門

ETF投資を勧める本は溢れているが、その仕組みまできちんと解説している本は少ない。その中で本書は指定参加者 (AP: Authorized Participant) を利用して維持コストを下げつつ価格の乖離を減らす仕組みまでわかりやすく解説しているのが良い。 原理的な解説は今でも古さを感じないが、2010年の出版から現在までに特に日本国内のETF商品の顔ぶれが大きく変化している点には注意が必要。