book ネマタ(著), 福地誠(編), もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編 勝つための現代麻雀技術論の続編。今回は基礎理論というよりも何切るが主体で読みやすい。解説も概ね納得できる内容。 2015-01-05 book
book 田口久美子, 書店風雲録 一世を風靡したセゾングループのリブロの内情を関係者視点で。著者は当時リブロを含めた様々な書店を渡り歩いていた書店員。リブロに特に思い入れがない人でも、当時の書店事情に興味があれば楽しく読めるだろう。やたらと括弧が入るせいで流れが悪い文章がやや難か。 2015-01-04 book
book セス・ゴーディン(著), 大橋禅太郎(訳), バイラルマーケティング 2000年前後に流行した口コミマーケティングの解説本。当時一世を風靡したHotmailを中心に、やや懐かしい名前も並ぶ。今となってはネットワークビジネスやステルスマーケティングと見なされかねない内容も含まれるあたり、当時のおおらかさが感じられる。 2015-01-03 book
comic 鈴木みそ, ナナのリテラシー (2) ナナのリテラシーの続編。今回のテーマはお得意のゲーム業界。いわゆる課金ゲームの問題をゲーム会社の視点で取り上げ、ここまで身も蓋もない分析ができるのはさすが鈴木みそと思わせる。 2015-01-02 comic
book メアリアン・ウルフ(著), 小松淳子(訳), プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか? 言語学と脳科学の見事な融合。書を読むということが脳にどの様な影響を与えるのかという大きな問題への解を見事に示してくれる。普段何気なく行っている読書という行為が、非常に複雑なプロセスの集合体であることに気付かせてくれる。つい読書を会得した子どもの頃に思いを馳せてしまった。 2015-01-01 book
book 広尾晃, プロ野球なんでもランキング 「記録」と「数字」で野球を読み解く 野球の記録で話したいの広尾晃によるセイバーメトリクス本。この本ならではの新しい指標は特になし。TBA (True Batting Average) などの補正により、異なる時代の記録を比較しようという試みが中心。後半の選手の体格などのプロフィール情報の分析は新味があるが、掘り下げがやや浅いか。 2014-12-31 book
comic 鈴木みそ, マスゴミ Kindle限定のマンガ。タイトルからは社会派マンガを想像していたが、思ったよりもフィクション色が強い娯楽作品だった。エンターテイメントと割り切ってみれば上々。後半には表題作以外の短編も収録。婚活クエストあたりは往年のあんたっちゃぶるを思わせるノリで嬉しくなる。 2014-12-29 comic
book 小野一光, 家族喰い 尼崎連続変死事件の真相 尼崎事件のルポタージュ。出遅れ組ながら、地道に周辺人物や地元民との関係を築く取材により独自の視点を得ている。ある程度事件のあらましを理解している読者を対象としており、当時のニュースをあまり追っていなかった場合は事前に概要を予習しておく必要があるだろう。事件当時に話題になった通り、関係者の相関図の複雑さに滅入ってくる。本書も丁寧な説明を試みているのだが、それでも一読して理解するのは厳しい。 2014-12-27 book
book フェイス・ダルージオ(著), みつぢまちこ(訳), 地球の食卓 世界24か国の家族のごはん. ピーター・メンツェル(著) 世界各国の家族を訪ね、1週間分の食料を見せてもらう試み。経済的にも気候的にも文化的にも幅広く選択されている。大判を活かした美麗な写真の数々はまさに眼福。個人的な好みもあるが、中国やグリーンランドなど、伝統的な食生活に近代化の波が押し寄せている様子が堪らない。レイアウトが今ひとつなのが残念。文章の流し込みがまずく、一連の文章が生き別れになっている箇所が散見される。 2014-12-25 book