fukumoto

book

トム・ヴァンダービルト(著), 酒井泰介(訳), となりの車線はなぜスイスイ進むのか? 交通の科学

ちょっとあざとい新書のようなタイトル (原題は "Traffic: Why We Drive the Way We Do (and What It Says About Us)") の交通工学の本。ドライバーの心理に根ざした内容が多く、同じ "トラヒック" でありながらも、自分の専門とする通信トラヒック工学とは全く異なるアプローチが必要となるのが興味深い。
diary

荷花荘

張家界荷花空港内の喫茶店が雀荘にしか見えない件について。
diary

中国湖南省張家界市武陵源

お仕事のため、中国は湖南省の張家界市武陵源へ。日本からの直行便はないので、北京、上海、青島あたりを経由する必要がある。しかしながら、張家界荷花空港は、何故か朝と夜しか便がないので乗り継ぎがあまり良くない。地元住民の反対などの場合は逆パターンになるはずなので、何か別の理由かと思われる張家界荷花空港から最終目的地の武陵源へは、シャトルなどという気の利いたものはないのでタクシーを利用。しかしこれが大ハズレで、深夜の山道を本気で飛ばされて生きた心地がしない。せめてシートベルトを、と思...
book

ウィリアム・パウンドストーン(著), 松浦俊輔(訳), 天才数学者はこう賭ける 誰も語らなかった株とギャンブルの話

クロード・シャノンやエドワード・ソープといった天才数学者が如何にして最適な裁定取引を実現するに至ったかを追った本。数式はほとんどなく、どちからといえばドキュメンタリーといった体裁だが、現代的な金融工学に繋がる流れはよく捉えられる。翻訳が今ひとつで少し読みにくいが、それを差し引いても読む価値のある本だと思う。
diary

マリーンズ vs. ライオンズ @ 千葉マリンスタジアム

ようやく今期公式戦が始まったので観戦。開幕後初の週末ということで会場は大入り。8割以上は埋まっていただろうかさすがにまだ陽が落ちると肌寒い季節。せめて風が無ければ今期はオリオンズから通算して40周年ということで始球式は有藤道世。もちろんオリオンズ時代のユニフォームで登場ライオンズの新ユニフォームは西武カラーの感じられない微妙なもの福浦の守備はやっぱりいい。初回から見事な股割りを見せてくれるライオンズの後藤の初回の打席で代打・石井義。予告先発で当て馬もないはずなので、何かトラブ...
book

平林純, 論理的にプレゼンする技術 聴き手の記憶に残る話し方の極意

前著の理系のためのプレゼンのアイディアが比較的良かったのでこちらも読んでみた。本当に基礎中の基礎からの本だが、意外と出来ていないことが多いのに気付かされる良書。にしかわたくのイラストも面白い。
diary

ジャイアンツ vs. マリーンズ @ 東京ドーム

今年最初のオープン戦観戦は東京ドームでのビジターゲーム。東京ドームに来るのは実はものすごく久しぶり。試合前に新入団選手の発表やWBC参加報告がありオープン戦とはいえそこそこの客入り。5割以上は埋まっていただろうか一番センター早川……と思ったら早坂だった。井口の加入によって押し出された格好だろうが、俊足を生かすにはかえって良い機会かもしれない。残念ながら今日は守備機会がほとんどなかったが、まともに守れるようなら、早川、大塚らのバックアップとして貴重な存在となるだろう先発の小林宏...
book

安村敏信, 美術館商売 美術なんて…と思う前に

板橋区立美術館の学芸員の方の著作。美術館、特に日本の古美術品となるとかなり敷居が高く、なかなか訪れる機会もないのだが、その中の人がどんな工夫をして客を呼び込もうとしているのかがよくわかる。もっとも、ここまで高い意識を持って、一般の人々への普及を心がけている人がどれだけいるのかはわからないが。あまり食わず嫌いをせずに、たまには美術館に足を運んでみようかと思わせる一冊。
book

小島寛之, 世界を読みとく数学入門 日常に隠された「数」をめぐる冒険

気軽に読める数学本だが、ただの雑学本よりはもう少しがっちりした内容。数式もそれほど端折られていないので、まじめに読むと少し骨がある。
book

香西秀信, 論より詭弁 反論理的思考のすすめ

理工系な職場にいると、ついつい論理的思考に偏ってしまうが、それを自覚するのには良い本。本書は論理的思考を真っ向から批判し、レトリックを用いた "人に訴える議論" を論じる。その技巧だけを見ると当たり前のことばかりにも見えるが、論理的思考にどっぷりと浸かっていると、その使用をためらわれるものも多い。