fukumoto

book

町山智浩, アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない

自ら情報発信をするいわゆるインテリ層ではない、普通のアメリカ人というものがよく見えてくる本。様々なメディアを通じてみるアメリカは、比較的声が大きく外国にも発信されやすいリベラル寄りの意見がばかりが目に付くが、実は右派が根強い勢力を誇っているのがよくわかる。
diary

沖縄への家族旅行

家族旅行で沖縄へ。家族旅行はもう7~8年ぶり。沖縄へは仕事で何度か行っているが、観光で行くのは初めて。海で遊ばないのならば、今の時期の沖縄はすばらしい。風の暖かさが関東とは別物。今回は添乗員付きのツアー (旗を持った添乗員に付いていくタイプ) 初体験となったのだが、これが実に密度が濃い。朝からものすごいペースで観光スポットを回れる。自分一人で参加する気にはならないが、こういった家族旅行などでは手間が掛からずに観光地を純粋に楽しめるのでいいかもしれない。
diary

ギガプリン

S藤先輩宅にて祭り。実物はさすがにインパクトがあり、皿にプッチンした瞬間に歓声があがる。ビールに合わない点を除けば、お祭りには最適。子供がいればもちろんのこと、大人だけでも盛り上がる。お祭り後に、なぜか大人の本気ドンジャラ (ドラえもん) がはじまる。オールマイティ牌やひみつ道具牌など、麻雀に慣れた身には信じられないルールの数々が実に楽しい。
book

コンラート・ローレンツ(著), 日高敏隆(訳), ソロモンの指環 動物行動学入門

もはや古典とも言える動物行動学の入門書。エッセイ形式なので非常に読みやすい。動物たちに翻弄される様子がユーモラスに書かれており、ローレンツ先生のお茶目なお人柄が伝わってくる。
book

黒田龍之助, はじめての言語学

そもそも言語学って何をやってるの? という素朴な疑問に答えてくれる本。文体に少々癖があるが、そこさえ合えばおすすめできる。自分も含めた言語学の門外漢の多くが、言語学に対していかに誤ったイメージを持っているかがよくわかる。また、次に読むべき本が単純な書名の羅列ではなく書評付きで挙げられているのは嬉しい。
book

松本仁一, カラシニコフ (I) (II)

少しでも軍事や国際動向に興味のある人なら一度は耳にしたことがある自動小銃、カラシニコフ AK-47。そのカラシニコフがどこでどのように使われているのかを通して、世界の紛争を追っている。カラシニコフはまさに世界中至る所で使用されており、アフリカ、南米、イラク、アフガニスタンなど、紛争のある場所には必ずカラシニコフの影があると言っても過言ではない。それらの各地域で、自衛のためにカラシニコフを持たざるを得ない状況を眺めると、日本に住んでいるとあまり気にすることのない国家のあり方とい...
book

村上春樹, シドニー! (1) (2)

今更ながら読んでみる。村上さんらしい、ちょっと一歩引いた感じのシドニーオリンピック訪問記。ただのオリンピックの実況中継ではなく、オーストラリアの歴史やユーモアたっぷりのコアラ達の観察など盛りだくさんの内容。オリンピック部分は、マラソンランナー・犬伏孝行に踏み込んでいくところが実に興味深い。シドニーでは残念な結果に終わってしまったのは事実だが、その背景には様々な思いがある。
comic

とり・みき, 唐沢なをき, とりから往復書簡(1)

このお二人のファンならば迷わず買い。二人の微妙な師弟関係のバランスが実にいい。
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富澤豊, ロングセラーを生み出す カスタマイズの法則

とみざわのマーケティングノートで有名な富澤先生の著作。ユーザによるカスタマイズの有無という観点での商品比較は新鮮。たとえば、袋麺とカップ麺、カレールウとレトルトカレー、ハーレーダビットソンとスーパーカブなど。マーケティング出身の人なので、理論的な裏付けはあまり厳密ではなく所々に飛躍があったりするが (さすがに、iPodとウォークマンの明暗を分けた理由をカスタマイズの有無に求めるのは無理があると思う) 、サクサク読めてわかった気にさせてくれるのはさすが。
diary

ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラ 魔笛@大宮ソニックシティ

ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場オペラの魔笛を観劇。DVDでは何度も観ている作品だが、生で観るのは実は初めて。地方公演のせいか、女性客がやけに多い。幕間など、女性トイレだけが異常な行列字幕サイズが小さめで、後ろの方の席に座ってしまうとかなり読みにくいタチアナ・ヘンペルの夜の女王が今ひとつ。下手というわけではないのだが、声量も迫力も足りず、迫ってくるものがない対照的にオルガ・パシェチニックのパミーナは大当たり。これだけで今日は観にきた甲斐があったと思える