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千足伸行, 6つのキーワードで読み解く西洋絵画の謎

色彩、デッサンと形、遠近法、光と影、構図、人体表現の6つのきワードで西洋絵画の鑑賞方法を解説する。これらのキーワードの中で人体表現だけは少々浮いているように見えるが、実は人間をどう描くかは時代とともに大きく変化している。見開き読み切りの構成は読みやすいが、文庫サイズでは絵画の細かい部分が見えないのが少々残念。
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深木章子, 鬼畜の家

探偵による関係者への事情聴取の形式は新鮮。その形式を活かしたトリックも良いが、さすがに少々わざとらしいか。
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マット・リドレー(著), 大田直子(訳), 人類とイノベーション 世界は「自由」と「失敗」で進化する

人類の生活を豊かにするイノベーションがどのような仕組みで起きるのかを豊富な事例を用いて解説する。前半はエネルギー、公衆衛生、輸送、食料といった生活を支える基礎的な分野のイノベーションの事例を取り上げ、後半はそれらの事例の共通項からイノベーションの本質を論じる。イノベーションには "やってみて学習する" という泥臭い過程が欠かせず、コストや規制により繰り返しの実験が難しい分野でイノベーションが起きることはない。原子力発電がその代表例である。イノベーションは都市 (特に自治都市)...
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五十嵐律人, 法廷遊戯

ミステリの登場人物だからと言ってしまえばそれまでだが、ロースクールの学生 (後に弁護士) ながらまったく倫理観のない主人公とヒロインに感情移入できないのが苦しい。物語が進むにつれて少しづつ彼らの過去が明らかにされていくが、どんどん印象が悪くなっていく。ピカレスクロマンと言えるまで振り切ってくれればまだ救いようもあるのだが。
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エドワード・ハリソン(著), 長沢工(監訳), 夜空はなぜ暗い? オルバースのパラドックスと宇宙論の変遷

宇宙が無限に広がっているのならば、素朴に考えると全天のすべてが星に満たされているはずである。しかしながら現実の夜空は闇に覆われており、星はその中に散りばめられているに過ぎない。これが有名なオルバースのパラドックスである。このパラドクスへの回答を得る道のりは宇宙論の歴史そのものであり、それぞれの時代の最新の宇宙の解釈が注ぎ込まれてきた。原題の基準でみると珍妙な理論も多いが、その時代背景や観測技術の限界を考慮するといずれも一応の筋は通ったものと言える。
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SCRAP出版, ルネと不思議な箱 その町で少女は過去の夢を見る

十人の憂鬱な容疑者からまた少し間が空いてしまったがこちらも。版元が変わった関係か、脱出ゲームブックシリーズとは別シリーズのリアル脱出ゲームブックシリーズとして仕切り直しての第一弾。謎解き型のゲームブックも円熟期に入ってきており、自由度の高い行動や洗練されたフラグ管理など、遊びやすさは抜群。謎の難易度は全体的にやや抑えめで、ひらめきが必要なもの以外は特に詰まることはない。ただし、最後の問題だけは別格の難易度で、よほど慣れている人以外はヒントなしで説くのは難しいレベル。ここまでや...
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大石浩二, 令和のおもちゃウーピン (1)

トマトイプーのリコピンが一区切りして新連載。今回はめめちゃんのような一般受けするキャラもなく、昭和生まれのおじさんに全振り。共感しかない。
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我孫子武丸, 探偵映画

作中劇の殺人事件のオチを予想するという凝った作りのメタ・フィクション。どんでん返しに期待するよりも、この話をどこに落とすかの方が気になって読み進めてしまった。
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折原一, 倒錯の帰結

倒錯のロンド、倒錯の死角に続く倒錯三部作の完結編。二つの異なる事件が入り組んだ構造、前後どちらからでも読める製本、袋綴じ、新たな密室トリックと盛り沢山な内容で並々ならぬ意欲を感じる。しかしながら最後まで解けたか理解しきれぬ謎が残り、やや消化不良。
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内館牧子, 終わった人

小説として見るとご都合主義が過ぎるが、シニア向けラノベと割り切れば完璧な内容。定年退職後のシニアが娯楽小説に求めるであろう要素がすべて詰まっている。大きめの活字と大量の改行でさらりと読める。