review

product

Xiaomi Redmi Buds 6 Play

イヤホンは長らく有線派だったが、電車の乗り換えを含む移動中に使用することが増えてきたので無線も併用することにした。本当に良い音で聴きたいときは有線を使うので、無線の方はコスパ重視でXiaomi Redmi Buds 6 Playを選んだ。何と言っても1,380円という価格が驚異的。なくしても壊れてもバッテリがヘタっても諦めがつく値段の割に音質はまとも。フラットで癖がない。強いてあげるなら低音がやや弱いが、値段を考えれば十分すぎるフィット感も上々。大中小の3種のイヤーピースが付...
book

長沼伸一郎, 現代経済学の直観的方法

現代経済学と銘打っているが中身はほぼマクロ経済学で、ミクロ経済学はほぼ触れられない。それでも、古典派経済学とケインズ経済学の基礎を大づかみするという目的だけに絞れば良書といえる。それぞれの経済学の生まれた時代背景も添えられているのもわかりやすい。最後の第9章のみは既存経済学の解説から離れて自説を展開しており、他の部分とだいぶ毛色が異なるので注意が必要。著者の専門である物理学の縮退や囲碁の概念を用いて経済を説明しようという試みは面白いが、別の著作で展開するべきだったと思う。
book

中村富士美, 「おかえり」と言える、その日まで 山岳遭難捜索の現場から

山岳遭難捜索チームLiSSの代表を務める中村氏による実録レポート。看護学校で学んだというプロファイリング術を駆使して遭難時の行動を推測していく様子は推理小説のよう。もちろん、登山者の心得としても役に立つ。欲を言えばもう少しボリュームが欲しいところで、ここは続編に期待する。
comic

小林銅蟲, やせましょう 40歳漫画家が半年で15kg本気(マジ)ダイエットした記録

で大増量となった小林銅蟲がダイエットに挑む企画マンガ。本人登場のエッセイマンガの体裁なので、めしにしましょうよりはやや常識寄り。それでも、科学信仰がありながらも極端に走る著者のおかげで、それぞれのダイエット法の限界を知ることができる。
book

ThousanDIY, 「100円ショップ」のガジェットを分解してみる! 安さに隠された秘密を解明!

主にPC関連のガジェットを分解する企画本。分解して終わりではなく、きちんと回路図まで起こしているのが素晴らしい。価格が価格だけにもちろん割り切った仕様はあるのだが、今どきは100円ショップガジェットでも安全性を確保した真っ当な作りになっているのがよく分かる。
book

石川伸一, 料理と科学のおいしい出会い 分子調理が食の常識を変える

新しい料理を生み出す分子調理の啓蒙本。分子調理は化学だけではなく、物理学、生物学、工学、心理学など様々な科学分野を総動員した学際領域と言えるが、その概要を一冊で掴むことができる。凍結含浸法や高圧処理などの最新の調理技術への目配りも怠りない。
movie

劇映画 孤独のグルメ

予想以上に松重監督の作家性が強く出た作品だった。ドラマ版との差別化も狙ってか、だいぶファンタジーに寄せているドラマ版と大きく印象を変えているのは音楽の差も大きいエンディングロールに内田春菊の名前を見つけて「出てたっけ?」となる。よくよく思い出してみると、五島列島の魚屋のおばあさんか原作リスペクトのフランスは良いとして、韓国に寄せる必要があったのかはよくわからない。ユ・ジェミョンの演技は良かったが無理に恋愛要素を入れなかったのは正解
book

Hayato Ito, 普通の人が資産運用で99点をとる方法とその考え方

同名のサイトに加筆して書籍化したもの。資産運用自体の考え方自体はまともなので、普通の人に勧めるには良い本だろう。ただし、税に関する記述に粗があるのは注意。いざとなればいつでも逃げられるNISAはまだしも、iDeCoのように長期間資産を拘束されるにもかかわらずコロコロ変わる仕組み (実際に退職所得控除の改悪が迫っている。特別法人税もいつ復活してもおかしくない) に対し、そのあたりの説明なしに無条件で最優先に投資するように勧めるのはあまりに楽観的すぎると思う。
book

鈴木雅光, お金の防災マニュアル

自治体から配られるパンフレットに毛が生えた程度の内容だが、必要な事項は一通りカバーされている。防災というと食料や衛生用品にばかり目が行きがちで、お金は盲点になりやすい。特に最近は電子マネー花盛りのため、現金をいかに備え、必要に応じて引き出せる算段をしておくかは見落としがち。特にフルインベストメントで資産運用をしている人は、有事の際にいかに現金化して引き出すかも考えておいたほうが良いだろう。
book

安藤清, 土屋守正, 松井泰子, 例題で学ぶグラフ理論

とあるYouTubeçチャンネルでも教科書として使われていた入門書。集合論などの離散数学の基礎はそこそこに、グラフ理論に特化した内容。主要なアルゴリズムがきちんとカバーされており、演習問題も豊富なので、プログラミングをしながら独習するのにおすすめできる。