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三宅香帆, (読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法

小説の "読み方" の指南本。小説の "書き方" を記した本は数あれど、"読み方" の本は希少。さすがに体系立てられた "読み方" を示す本ではなく、著者の推す小説ごとに読み方のコツを示しているに過ぎないが、読書の引き出しを増やすには良い本。
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pha, パーティーが終わって、中年が始まる

ニートの歩き方の出版から15年以上が経ち、大きな心境の変化が語られている。単なる加齢のせいかもしれないし、単に飽きがきただけかもしれないし、著者の性質によるものかもしれない。理由はどうあれ、落ち着いて普通の中年にならんとしている心境は同世代として非常に共感できる。表題も実に味わい深い。
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橘玲, HACK

万能なゼロクリック・エクスプロイトや何でもできる天才ハッカーのHAL、超高性能な小型発信器などの便利過ぎる小道具には色々とツッコミどころがあるが、今回のネタである暗号資産を利用したマネーロンダリングの解説をわかりやすくするために小説仕立てにしたとのだと考えれば悪くない。
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施川ユウキ, バーナード嬢曰く。 (8)

今回もエモい青春劇。その中で時事ネタのAI生成小説が違和感なく溶け込んでいるのが良い。
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池部誠, 遥かなる野菜の起源を訪ねて イネ・ムギ・野菜 日本への道

著者は専門の農学者ではなくあくまでもライターではあるが、(多分に観光の要素を含みながらも) 世界を飛び回り本職顔負けのフィールドワークを敢行している。書籍中心ながらも、先行研究の調査も行き届いている。フィールドワークは現地で出たとこ勝負のところも見受けられるが、それも味がある。
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黒木真生, 麻雀プロ団体分裂と闘争の歴史 もめ続けた50年の真実を暴く

年間順位戦開始からRMU旗揚げあたりまでのプロ麻雀界の歴史 (Mリーグ以前、といった方がわかりやすいかもしれない) をまとめた一冊。当事者たちに加え、業界の生き証人とも言える馬場裕一までもが鬼籍に入ろうという今、こうした形でまとめられたことには大きな意義がある。まとめられた歴史を眺めてみると、そこで動く金額の小ささに驚く。著者も "はじめに" で触れているように、この金額規模であれば、利害を維持するために守ろうとする力も小さく、感情が優先された動きになるのがよく分かる。
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高田かや, カルト村の子守唄

カルト村で生まれました。、さよなら、カルト村。と続いたカルト村シリーズの完結編。村外の一般社会とさほど変わりない生活から徐々に先鋭化していく過程が初めて描かれた。当時子供であった著者視点なので、その背景などは触れられないが貴重な史料。もうひとつ新たな情報として、両親が入村する過程が加えられている。本書の執筆にあたり本人に聞き取りをし、学生運動後の空気の中で共同体運動に傾倒していく様子を描いている。村を出る時の話にもう少し踏み込んでほしいところだったが、なかなか難しいのだろう。
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土屋耕一, 軽い機敏な仔猫何匹いるか 土屋耕一回文集

書名のインパクトがすごい回文集。長短様々な回文がこれでもかと続く。あとがき代わりの回文の作り方も嬉しい。絶版になっているのが惜しまれる。
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長田龍太, 中世ヨーロッパの武術

レンガ状の大著。第一部の概説はそこそこに (671ページ中の49ページまで)、大半は第二部の技紹介が占める。文献 (シェシトビュッフ) に残された武術を解釈し、膨大なイラストに起こした労作。通して読む本ではないかもしれないが、資料として手元に置いておきたい本。
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紙屋高雪, “町内会”は義務ですか? コミュニティーと自由の実践

ブロガーによる町内会活動 (と、新町内会の立ち上げ) の体験記。町内会問題の記述は付け焼き刃で個人的な体験に依存しすぎているので、ひとつの活動録として割り切って読むべき。