book 筧裕介(著), 認知症未来共創ハブ(監修), 樋口直美(監修), 鬼頭史樹(監修), 堀田聰子(監修), 認知症世界の歩き方 旅行ガイド仕立ての認知症入門書。"お風呂を嫌がる"、"バスや電車から降りられなくなる" といった認知症の典型的な現象を、その背後にある理由から解説してくれる。こうした日常的な行動も分解してみると様々な能力を必要とするもので、それらの一つでも障害が生じてしまうと途端に支障が出るのがよく分かる。 2025-03-12 book
movie 映画ドラえもん のび太の絵世界物語 小学校2年生の息子を連れて (連れられて) 映画鑑賞。公開後最初の週末ということもあり、グランドシネマサンシャイン池袋のシアター3 (381) が7割方埋まっていた。昨年ののび太の地球交響楽よりも更に上質な作品と感じる。何と言っても脚本が素晴らしく、序盤から何気ないシーンに散りばめられた伏線が綺麗に回収される展開。日常パートと冒険パートのバランス、ひみつ道具の活用も申し分ない。作画の質も高く、アクションシーンは実に良く動く。序盤の様々な歴史的名画に入り込むシーンも遊び心に溢れ... 2025-03-08 movie
book (株)S&T OUTCOMES, 川口拓, 民間人のための戦場行動マニュアル もしも戦争に巻き込まれたらこうやって生きのびる 災害に対する防災本とは一味違う、戦争やテロの対策本。戦争は災害とは異なり、突然起こるわけではなく何らかの予兆があることが多い。その匂いを感じ取るためのベースラインの設定は日頃からできる最大の対策である。また、いざ戦争に巻き込まれた際の身の守り方から最悪の場合の降伏する技術まで一通りが網羅されており参考になる。 2025-03-01 book
product Xiaomi Redmi Buds 6 Play イヤホンは長らく有線派だったが、電車の乗り換えを含む移動中に使用することが増えてきたので無線も併用することにした。本当に良い音で聴きたいときは有線を使うので、無線の方はコスパ重視でXiaomi Redmi Buds 6 Playを選んだ。何と言っても1,380円という価格が驚異的。なくしても壊れてもバッテリがヘタっても諦めがつく値段の割に音質はまとも。フラットで癖がない。強いてあげるなら低音がやや弱いが、値段を考えれば十分すぎるフィット感も上々。大中小の3種のイヤーピースが付... 2025-02-11 product
book 長沼伸一郎, 現代経済学の直観的方法 現代経済学と銘打っているが中身はほぼマクロ経済学で、ミクロ経済学はほぼ触れられない。それでも、古典派経済学とケインズ経済学の基礎を大づかみするという目的だけに絞れば良書といえる。それぞれの経済学の生まれた時代背景も添えられているのもわかりやすい。最後の第9章のみは既存経済学の解説から離れて自説を展開しており、他の部分とだいぶ毛色が異なるので注意が必要。著者の専門である物理学の縮退や囲碁の概念を用いて経済を説明しようという試みは面白いが、別の著作で展開するべきだったと思う。 2025-02-09 book
book 中村富士美, 「おかえり」と言える、その日まで 山岳遭難捜索の現場から 山岳遭難捜索チームLiSSの代表を務める中村氏による実録レポート。看護学校で学んだというプロファイリング術を駆使して遭難時の行動を推測していく様子は推理小説のよう。もちろん、登山者の心得としても役に立つ。欲を言えばもう少しボリュームが欲しいところで、ここは続編に期待する。 2025-02-01 book
comic 小林銅蟲, やせましょう 40歳漫画家が半年で15kg本気(マジ)ダイエットした記録 で大増量となった小林銅蟲がダイエットに挑む企画マンガ。本人登場のエッセイマンガの体裁なので、めしにしましょうよりはやや常識寄り。それでも、科学信仰がありながらも極端に走る著者のおかげで、それぞれのダイエット法の限界を知ることができる。 2025-01-26 comic
book ThousanDIY, 「100円ショップ」のガジェットを分解してみる! 安さに隠された秘密を解明! 主にPC関連のガジェットを分解する企画本。分解して終わりではなく、きちんと回路図まで起こしているのが素晴らしい。価格が価格だけにもちろん割り切った仕様はあるのだが、今どきは100円ショップガジェットでも安全性を確保した真っ当な作りになっているのがよく分かる。 2025-01-25 book
book 石川伸一, 料理と科学のおいしい出会い 分子調理が食の常識を変える 新しい料理を生み出す分子調理の啓蒙本。分子調理は化学だけではなく、物理学、生物学、工学、心理学など様々な科学分野を総動員した学際領域と言えるが、その概要を一冊で掴むことができる。凍結含浸法や高圧処理などの最新の調理技術への目配りも怠りない。 2025-01-19 book
movie 劇映画 孤独のグルメ 予想以上に松重監督の作家性が強く出た作品だった。ドラマ版との差別化も狙ってか、だいぶファンタジーに寄せているドラマ版と大きく印象を変えているのは音楽の差も大きいエンディングロールに内田春菊の名前を見つけて「出てたっけ?」となる。よくよく思い出してみると、五島列島の魚屋のおばあさんか原作リスペクトのフランスは良いとして、韓国に寄せる必要があったのかはよくわからない。ユ・ジェミョンの演技は良かったが無理に恋愛要素を入れなかったのは正解 2025-01-18 movie