book

book

神山重彦, 物語要素176

世界中の神話や古典などのさまざまな "物語" の要素だけを抜き出して事典とする試み。読み物としても面白いし、創作の種としても良い。現在は完全版とも言えるが出ているので、そちらを読んだ方が良いかもしれない。
book

みうらじゅん, ぜったい好きになってやる!

雑誌B.L.T.の連載の書籍化。ファンならばどこかで見たことのあるネタが多い上にページ数の制限から内容も薄めだが、みうらじゅん入門書としてはおすすめできる。
book

ばるぼら, 教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

日本の商用インターネットが始まった1992年頃から本書が出版される直前の2004年頃までのインターネットの歴史を、主にWeb文化やアンダーグラウンドの観点からまとめた本。この種の本にありがちな変な捏造や偏見もなく、おおむね信頼できる内容。本書中で掲げられているURLの多くがすでにアクセス不能になっていることが示す通り、インターネット上の情報は意外に消えやすい。そうした中で、本書のように後世に残る形で出版されたことには大きな意義がある。大著にもかかわらず索引がなかったり、縦書き...
book

想田和弘, 精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける

観察映画 "" の撮影裏話と映画論。ドキュメンタリーを変に美化せず、主観的な表現と言い切ってしまっているのは好感が持てる。
book

内澤旬子, センセイの書斎 イラストルポ「本」のある仕事場

妹尾河童風のイラストでセンセイ方の書斎を紹介する企画。作家や評論家、人文系のセンセイがほとんどで、一部古書店や図書館も登場する。システマティックな整理法を駆使して書斎を作り上げているセンセイは少なく、そうしたノウハウを期待して読む本ではない。あくまでも読み物として楽しむ本。
book

羽田圭介, 羽田圭介、家を買う。

多くの引っ越しを経て理想の家を購入するまでのエッセイ。さすがに文章は上手く、引き込まれる。庶民的な普通の若者の一人暮らしから始まり、芥川賞受賞後にそれなりに裕福な暮らしとなり、理想的な家を手に入れるまでの心境の変化を追った面白さもある。特に多くの趣味人が一度は思い描いたことがあるであろう、都内の住居とは別に地方に理想の仕事場を確保しようという計画 (と断念) は、他人事とは思えない。家の購入資金を確保するための投資遍歴も興味深い (が、投資の参考にはしない方が良いとは思う)。...
book

堀元見, 読むだけでグングン頭が良くなる下ネタ大全

久しぶりにジャケ買いならぬタイトル買いをした本。その期待を裏切らない出来で、下ネタを教養のレベルにまで昇華している。下ネタのためのこじつけかと思わせつつ、案外に考証がしっかりしているネタも多い。
book

堀井雄二, 塩崎剛三, 堀井雄二のドラゴンクエストのつくりかた

若いクリエイタ向けの教科書的な位置付け。お話づくりからモンスターのパラメータ調整まで、実践的な内容が多い。シナリオの改版履歴も読んでいるだけで楽しい。ドラクエの開発裏話的な内容を期待して読むと裏切られるかもしれないが、ゲームづくり、特にJRPG開発に興味がある人は必ず読むべき本。
book

白石忠志, 法律文章読本

合理的な技術文書とはまったく異なるロジックで書かれている法律文章を読み解くための解説書。直感的ではない方法で採番していたり、新たな専門用語を作る代わりにわざわざ日常語を違う意味で使用して混乱を招いたりと、不合理な部分が多いながらも、一応のルールはあることが伺える (なぜそのようなルールになっているかという疑問はほぼ解消しないが)。
book

マルクス・シドニウス・ファルクス(著), ジェリー・トナー (解説), 橘明美(訳), 奴隷のしつけ方

ジェリー・トナーの生み出した架空のローマ貴族マルクス・シドニウス・ファルクスが、奴隷の買い方や活用法、解放までを (ローマのことを知らない読者も想定して) 語る体裁のハウツー本。古代ローマの奴隷制度は案外に複雑な制度であったことがよく分かる。奴隷の解放は (少なくとも都市部では) それほど珍しいものではなく、多くの奴隷が奴隷状態は一時的なものであると考えていたとされる。本書でもそれを反映し、奴隷の解放に一章を割いている。都市部の奴隷は単純な召使を超えた関係となることもあり、実...