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まずりん, そねみん そねみの森のなかまたち

"独身OLのすべて" のキャラ替え版なのだが、タイトル通りそねみ要素が強め。
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筧裕介(著), 認知症未来共創ハブ(監修), 樋口直美(監修), 鬼頭史樹(監修), 堀田聰子(監修), 認知症世界の歩き方

旅行ガイド仕立ての認知症入門書。"お風呂を嫌がる"、"バスや電車から降りられなくなる" といった認知症の典型的な現象を、その背後にある理由から解説してくれる。こうした日常的な行動も分解してみると様々な能力を必要とするもので、それらの一つでも障害が生じてしまうと途端に支障が出るのがよく分かる。
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(株)S&T OUTCOMES, 川口拓, 民間人のための戦場行動マニュアル もしも戦争に巻き込まれたらこうやって生きのびる

災害に対する防災本とは一味違う、戦争やテロの対策本。戦争は災害とは異なり、突然起こるわけではなく何らかの予兆があることが多い。その匂いを感じ取るためのベースラインの設定は日頃からできる最大の対策である。また、いざ戦争に巻き込まれた際の身の守り方から最悪の場合の降伏する技術まで一通りが網羅されており参考になる。
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長沼伸一郎, 現代経済学の直観的方法

現代経済学と銘打っているが中身はほぼマクロ経済学で、ミクロ経済学はほぼ触れられない。それでも、古典派経済学とケインズ経済学の基礎を大づかみするという目的だけに絞れば良書といえる。それぞれの経済学の生まれた時代背景も添えられているのもわかりやすい。最後の第9章のみは既存経済学の解説から離れて自説を展開しており、他の部分とだいぶ毛色が異なるので注意が必要。著者の専門である物理学の縮退や囲碁の概念を用いて経済を説明しようという試みは面白いが、別の著作で展開するべきだったと思う。
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中村富士美, 「おかえり」と言える、その日まで 山岳遭難捜索の現場から

山岳遭難捜索チームLiSSの代表を務める中村氏による実録レポート。看護学校で学んだというプロファイリング術を駆使して遭難時の行動を推測していく様子は推理小説のよう。もちろん、登山者の心得としても役に立つ。欲を言えばもう少しボリュームが欲しいところで、ここは続編に期待する。
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小林銅蟲, やせましょう 40歳漫画家が半年で15kg本気(マジ)ダイエットした記録

で大増量となった小林銅蟲がダイエットに挑む企画マンガ。本人登場のエッセイマンガの体裁なので、めしにしましょうよりはやや常識寄り。それでも、科学信仰がありながらも極端に走る著者のおかげで、それぞれのダイエット法の限界を知ることができる。
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ThousanDIY, 「100円ショップ」のガジェットを分解してみる! 安さに隠された秘密を解明!

主にPC関連のガジェットを分解する企画本。分解して終わりではなく、きちんと回路図まで起こしているのが素晴らしい。価格が価格だけにもちろん割り切った仕様はあるのだが、今どきは100円ショップガジェットでも安全性を確保した真っ当な作りになっているのがよく分かる。
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石川伸一, 料理と科学のおいしい出会い 分子調理が食の常識を変える

新しい料理を生み出す分子調理の啓蒙本。分子調理は化学だけではなく、物理学、生物学、工学、心理学など様々な科学分野を総動員した学際領域と言えるが、その概要を一冊で掴むことができる。凍結含浸法や高圧処理などの最新の調理技術への目配りも怠りない。
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Hayato Ito, 普通の人が資産運用で99点をとる方法とその考え方

同名のサイトに加筆して書籍化したもの。資産運用自体の考え方自体はまともなので、普通の人に勧めるには良い本だろう。ただし、税に関する記述に粗があるのは注意。いざとなればいつでも逃げられるNISAはまだしも、iDeCoのように長期間資産を拘束されるにもかかわらずコロコロ変わる仕組み (実際に退職所得控除の改悪が迫っている。特別法人税もいつ復活してもおかしくない) に対し、そのあたりの説明なしに無条件で最優先に投資するように勧めるのはあまりに楽観的すぎると思う。
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鈴木雅光, お金の防災マニュアル

自治体から配られるパンフレットに毛が生えた程度の内容だが、必要な事項は一通りカバーされている。防災というと食料や衛生用品にばかり目が行きがちで、お金は盲点になりやすい。特に最近は電子マネー花盛りのため、現金をいかに備え、必要に応じて引き出せる算段をしておくかは見落としがち。特にフルインベストメントで資産運用をしている人は、有事の際にいかに現金化して引き出すかも考えておいたほうが良いだろう。