book 中村敏雄, 出原泰明, 等々力賢治, 現代スポーツ論 スポーツの時代をどうつくるか 25年前の書籍だがまったく古さを感じさせず、現在でも通用する議論が多い。特に、出原泰明が "スポーツとクラブ" や "スポーツの社会的条件" で示したスポーツの環境を整えるための競技者の自助努力が現在でも未だ不十分なのは明らかだろう。 2014-01-14 book
book 美達大和, 人を殺すとはどういうことか 長期LB級刑務所・殺人犯の告白 二件の殺人により無期懲役となった著者による手記。匿名での著作であり、実在する懲役囚であるかはわからない。後半にある他の殺人犯の観察は興味深い。自分を棚に上げてという批判はあるだろうが、それを差し引いても読む価値はある。 2014-01-12 book
comic 西川魯介, まかない君 日常系の料理マンガ。少々ユルめの小ネタが良い。レシピもかなり実用的。単行本は1巻のみだが、続編はヤングアニマルDensiにて公開中。 2014-01-11 comic
book 岡田淳, 竜退治の騎士になる方法 児童書だがこれがなかなか。小学生ものと思わせつつ、さりげない笑いを交えながらファンタジー世界に持ち込む展開は見事。少々説教臭くはあるが、それがまた良いところ。 2014-01-09 book
book 北村賢志, 虚構戦記 研究読本 いわゆる仮想戦記でよく用いられるIFを批判するという体裁。取り上げているIFの出処が不明な点が残念。どこまでが本当に仮想戦記で用いられたものなのかが検証できない。また網羅性も不明で、叩きやすいIFだけを取り上げているようにも見える。解説は自説に都合の良い事実のみを持ちだしているように思える部分があるものの、定性的には大筋は納得できる。 2014-01-07 book
book 安藤百福発明記念館(編), 転んでもただでは起きるな! 定本・安藤百福 日清食品創業者の安藤百福の伝記と語録をまとめたもの。今季の日清食品の株主優待で配布された。関係者の編集ということもあり、あまり客観的なドキュメンタリーではなく宣伝色が強いが、その波瀾万丈な生き方は読み物として十分に面白い。 2014-01-06 book
comic 押切蓮介, ハイスコアガール (5) 本編の小春との対決を引っ張りながらも、脇役の活躍が素晴らしい。宮尾はもちろんのこと、じいややハルオママ、新キャラの二子玉川フェリシアなど、どれも魅力的。 2014-01-05 comic
book Chris Sanders(著), 高橋基信(監訳), 宮本久仁男(監訳), 岡真由美(訳), 実践 パケット解析 第2版 Wiresharkを使ったトラブルシューティング パケットキャプチャの入門書。副題にある通り、あくまでもWiresharkを用いたトラブルシューティングが中心ではあるが、パケットキャプチャから基礎的な分析までがきちんと網羅されている良書。この分野の入門書としては文句なし。ただし、トラブルシューティング以外の目的、例えば統計的な分析などについてはやや記述が不足している。また、Wiresharkで対応可能な小規模な分析のみが対象のため、その範囲を超える大規模な解析は別の情報を参照する必要があるだろう。 2014-01-03 book
book 殊能将之, 美濃牛 前作のとはだいぶ毛色が違い、王道のミステリー。舞台設定や登場人物の多さも横溝正史的。700ページ超の分厚い文庫本だが、一気に読ませるのはさすが。 2014-01-02 book