book 芝崎みゆき, 古代エジプトうんちく図鑑 古代マヤ・アステカ不可思議大全の前作にあたる本。相変わらず尋常ではない書き込みで、読み応えは十分。古代エジプトの歴史はもちろん、エジプト旅行記が良い味を出している。 2013-08-16 book
comic あさりよしとお, アステロイド・マイナーズ (2) アステロイド・マイナーズの3年半ぶりの続刊。今回も科学の小ネタを詰め込んだ作品ばかりで読みながらニヤリとしてしまう。どの作品も良いが、一番を決めるなら "独裁者の幻想" だろうか。著者が躊躇なく趣味に走っているのを見ていると嬉しくなる。 2013-08-15 comic
book 西内啓, 統計学が最強の学問である ビッグデータ時代に乗った統計学賛美本。前半の統計学を俯瞰した部分は読み物として上出来。このあたりは専門外の人にも楽しめる内容。後半は少々専門的な話になるので素養がある人向けか。一度統計学を学んだ人が、統計学の全体像を整理し直すには良い内容。 2013-08-14 book
book ヴィトルト・リプチンスキ(著), 春日井晶子(訳), ねじとねじ回し この千年で最高の発明をめぐる物語 "この1,000年で発明された最高の道具" をテーマに調査を進めるうちに、次々とねじの歴史の深みに嵌っていく様子は上質の推理小説の趣。強いて欠点を挙げると、工具の歴史に詳しくない人間には少々図版が不足しているように思える。門外漢には文字だけでは想像がつかない部分がある。 2013-08-13 book
book 渡邉正裕, これが本当のマスコミだ 社員が教える企業ミシュラン マスコミ各社の企業情報を、従業員の立場で評価したもの。週刊誌的に読むのなら面白いが、真偽が不明な情報や憶測と思われる内容も多いので話半分で。2005年の出版のため、現在では少し古くなっている点も注意。 2013-08-12 book
book 中村天風, 君に成功を贈る 様々な実業家に影響を与えた中村天風の著作 (明記されていないが、おそらく講演録を起こしたもの) 。多くの自己啓発本から参照されている種本だけあり、多くの気付きを与えてくれる。書いてあるのは言われてみれば当たり前のことばかりだが、よくよく考えてみると全くできてないことが多い。著者のペンネームと元ヨガ行者という経歴から宗教めいたものを感じる人もいるかと思うが、実際は宗教色はかなり薄め。アレルギーのある人も毛嫌いせずに読んで欲しい。 2013-08-11 book
book 山口揚平, なぜか日本人が知らなかった新しい株の本 比較的初心者向けの投資本。素朴な個別銘柄投資のファンダメンタルズ系で、インデックスなどは名前すら出てこない潔さ。企業価値や割安度の算出方法にやや独自性が見られるが、その有効性の検証は一切無し。バックテストの結果もない。コンサルタントの書いた本らしく、読みやすさだけは見事。 2013-08-09 book
book 小林章, 欧文書体 その背景と使い方 欧文書体の解説書は数あれど、書体の成り立ちの根幹である平筆によるカリグラフィから本気で解説してくれるものは珍しい。書体デザインはもちろんのこと、欧文組版の不思議なルールの数々もその根幹を辿ると極めて合理的に発展してきたことがよく分かる。おすすめ。 2013-08-03 book
comic 和田依子, バーサス! 和田依子作品集 (1) 普通のOLから転身してきたマネージャーとAV女優の奮闘劇。今ひとつ感情移入しにくいタイプの主人公ではあるが、マンガとしてはよくまとまっている。元々アフタヌーンの連載なので、性的な表現はかなり控え目。 2013-07-28 comic
book 太田さとし, 内部告発マニュアル 非常に実践的な内部告発指南本。無闇に内部告発を煽るのではなく、きちんとリスクを考慮した上での最終手段として位置付けているのは良心的か。内部告発以外の職場環境改善の手段も各種論じられているので、内部告発など考えてもいないが少しでも改善できれば、という向きにもおすすめできる。 2013-07-21 book