book なかむらるみ(絵・文), おじさん図鑑 町中の "おじさん" を観察し、イラストで紹介する企画本。一部のコラムを除き、あくまで外見的な観察のみで中身にまで踏み込んでいないので、話半分で。軽い読み物としては上々の出来。 2013-06-14 book
book Thomas A. Limoncelli(著), 株式会社クイープ(訳), エンジニアのための時間管理術 O'REILLYブランドのタイムマネージメント本。O'REILLYだけあって、対象読者はエンジニア。特にシステム管理者。画期的な管理法が語られているわけではないが、時間管理に関するTIPS集としてはなかなかの内容。エンジニア向けということもあり、コンピュータによる作業の自動化に少々ページを割いているのが特徴的か。スマホ普及前の2006年初版の本なので、PDAの記述がやや古いのはご愛敬。 2013-06-08 book
book 中村敏雄, スポーツルールの社会学 中村敏雄によるスポーツ論考集。専門としているスポーツルールを表題として掲げているが、内容は近代スポーツにおける人工化やそれに伴う場外も含めた平等を中心に論じている。近代スポーツの創出そのものを人工化の過程とみなし、その行き過ぎを危惧する提言は、まさに現在の状況を言い当てている。おすすめ。 2013-06-05 book
book SCRAP, ふたご島からの脱出 少年は戻りたいと思った。少女は救いたいと願った。 人狼村からの脱出に続くSCRAPの作品。今作は2冊組で、ザッピングをしながら進めていく形式。前作と同様、メモ必須の内容。前作のような推理用の整理メモはそれほど重要ではないが、移動範囲の自由度が高いため、フラグ回収位置の記録が非常に重要になる。全体的な難易度は前作よりやや低め。特に肝となるパズル部分に、比較的素直に解けるものが多い印象。 2013-06-02 book
book 山岸俊男, 日本の「安心」はなぜ、消えたのか 社会心理学から見た現代日本の問題点 よくある日本人論に対する疑問と社会心理学の視点からの回答。数々の実験結果を通じて、日本人が本質的には集団主義者などではなく、一見集団主義的に見える行動も閉鎖的な安心社会という環境に適応しただけに過ぎないことを明らかにする。雰囲気だけで科学亭な根拠に欠けるの武士道礼賛に対するチクリとした批判も良い。 2013-06-01 book
comic いがらしみきお(作画), 山上たつひこ(原作), 羊の木 (1) あまりに豪華な組み合わせに惹かれて読み始めたが、これが大当たり。出所者に対して一般市民が抱く漠然とした不安感をこれでもかと繰り返す構成に完全に引き込まれてしまう。 2013-05-30 comic
book 水野俊哉, 「ビジネス書」のトリセツ 前著の成功本50冊「勝ち抜け」案内が良かったのでこちらも。もはやビジネス書ヲタクと言っても良い著者だけあり、ビジネス書の構造分析や体系化まで到達している。ビジネス書を効率的に活用したい人はもちろん、ビジネス書を書きたいと考えている人までも読む価値がある。 2013-05-26 book
comic 筒井哲也, 予告犯 (1) 現代社会の鬱屈としたところをテーマに切り出した作品。ネットや犯罪に関する細かな描写の正確さが見事なリアリティを生んでいる。その分風化が早そうなのが心配ではあるけれど。小難しいことを抜きにして、エンターテイメントとしてみても非常に上質。おすすめ。 2013-05-25 comic
book 牧野伊三夫, 鴨井岳, 今宵も酒場部 飲み歩き系エッセイ。イイ感じの酒場を絵と文で綴る。基本的に内輪受けの内容なので、著者達のファンで無い人には面白さが伝わりにくいかもしれない。 2013-05-24 book
comic 東條さち子, 主婦でも大家さん 頭金100万円でアパートまるごと買う方法 自信のアパート投資をした経験をネタにしたエッセイコミック。リスク管理が甘いにも関わらず運良く成功した事例なので、不動産投資の参考になるかというと怪しい。しかし、曲がりなりにも成功と言って良い事例なので、マンガとして読む分には安心して楽しめる。 2013-05-23 comic