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シバキヨ, 明日、夫が逮捕されちゃう!?

さすがにこの表題は羊頭狗肉が過ぎるのではないかと思える。行政書士と弁護士の縄張り争いという非常に興味深いテーマを扱っているにも関わらず、表面しか触れられていないのが残念。
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船山信次, 〈麻薬〉のすべて

あまりアングラでもなく堅過ぎる専門書でもない麻薬の解説本は貴重。基礎の部分からきちんと解説されているので、予備知識無しでも読み進められる。最近は一部で大麻容認の動きなどもあり、自身の考えも何となく容認に傾いていたが、事はそれほど単純ではないことがよく分かる。
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小関順二(監修), プロ野球スカウティングレポート2012

以前より写真提供を巡って一部球団と揉めていた様だが、今年度版からついに選手の顔写真は一切無くなった。本書側の言い分によると、選手の批判を堂々と書いていたのがその原因らしいが、球団側の言い分を聞いていないのでそのまま鵜呑みにして良いかはわからない。ともあれ、ある意味自由になった今年度版でもきちんと批判するべきところは批判しているが、いつも通り選手への愛が感じられる記述でブレていない。データ提供は昨年度までのBISからデータスタジアムに変更となった。そのおかげで、投手は球腫別割合...
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荒川弘, 百姓貴族 (2)

ようやく2巻が出た。隔月刊誌で8ページ連載なので、単行本が出るのが遅い。相変わらず安定して面白いが、自身の過去の体験を描くタイプのエッセイマンガなのでややネタの枯渇が近づいている印象。所々、企画ネタが混ざり始めたのもむべなるかな。
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福田秀人, サラリーマンが“やってはいけない”90のリスト

よくある組織論やサラリーマン論を現実的な視点から真っ向否定する良書。その種の本を読んでいても理想論過ぎて今ひとつ府に落ちなかった、という人にはぜひ読んで欲しい。ポイントを絞ってあり読みやすいが、誤字脱字が目立つのがやや難。
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佐藤大輔(原作), 伊藤悠(漫画), 皇国の守護者 (3) (4) (5)

盛り上がってきてこれからというところでまさかの完結。唐突な終わり方から打ち切りかと思われるが、これだけの作品を途中打ち切りとするのは理解に苦しむ。
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ポール・ディクソン(著), 水戸重之(監訳), メジャーリーグの書かれざるルール

メジャーリーグを語るときによくしたり顔で語られるunwritten rulesをまとめた本。あまり体系的にまとめた本が無い分野なので貴重。後半は "野球に関する格言・教訓" でやや水増し気味なのが残念。
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荒川弘, 銀の匙 Silver Spoon (2)

2巻でようやく物語が動き始めた。青春ストーリーと農業ネタが良いバランス。
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岡本健太郎, 山賊ダイアリー (1)

著者は銃猟免許もわな猟免許も持っている本物の猟師だけあり、実体験マンガの中では別格の面白さ。端々から自然や獲物たちへの敬意が感じられるのも好印象。
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森枝卓士, 食の冒険地図 交じりあう味、生きのびるための舌

ビッグ錠の表紙に少し不安になるが、内容は非常に真っ当でトンデモ度は低め。本文は比較食文化論的な内容。食のタブーの起源などやや飛躍のある箇所もあるが、読み物としては面白い。