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矢部潤子, 本を売る技術

インタビュー本で精神論寄りの仕事論が多め。"本を売る技術" も語られるが、数字がまったく出てこないので本当に効果がある売り方なのかはわからずじまい。本が傷まないような気遣いの数々には感心させられる。
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施川ユウキ, 鬱ごはん (3)

安定のマイナス思考ながらも、少しづつ行動範囲を広げようともがいている姿が刺さってくる。
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森博嗣, お金の減らし方

著者らしいひねくれたタイトルだが、"お金の使い方" と考えると腑に落ちる。お金の使い方というのは案外に難しいもので、著者も、僕から見ると、大勢の方は、自分のためにお金を使っていない。誰か人に見せるために使っているのである。と指摘する。この指摘は重要で、写真を撮って人に見せることができないとしたらそれを買うかと考えることが、自分にとって価値のあるものに自分のお金を使っているかを考え直すきっかけとなる。逆に本当にどうしてもやりたいことがある人はお金も時間もなんとか工面してしまうも...
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清涼院流水, コズミック

バーナード嬢曰く。での取り上げ方が気になって読んでみた。壁本として酷評される理由は、その分厚さにあると感じる。最初からまともな密室トリックとして解決する気が感じられない事件を延々と19本も読まされるのはなかなか厳しい。
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格闘技探偵団, 亀井誠, プロレス、K1、PRIDE「禁忌(タブー)」の読み方

プロレスの内幕本だが、ライター視点で匿名情報が多め。それでもお金の話など生々しいところに切り込んでいるのは評価できる。末章のプロレス興行の打ち方はお話だとは思うが面白い。50万円からといった低額で興行を打てるというのは虚実は別にして夢が広がる。
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藤子・F・ 不二雄, ドラえもん (0)

藤子・F・ 不二雄がドラえもんをコロコロコミックや学年誌の学年別に描き分けていたのは有名な話で、てんとう虫コミックス版はそれらからよりぬいて加筆修正したものとなっている。それだけに単行本に収録されていない作品も多々あるわけで、それらを完全収録した藤子・F・不二雄 大全集も刊行されている。その中で本書はドラえもんの連載第1話だけをすべて収録した簡易版とも言えるものだが、第1話を読むだけでもストーリーも台詞の言葉遣いも丁寧に読者の年代に合わせていることがよく分かる。てんとう虫コミ...
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津川友介, 世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事

この手の健康食本では珍しく、きちんとしたエビデンスがある誠実な本。それだけに結論は平凡で、魚、野菜と果物 (フルーツジュースとジャガイモは除く) 、茶色い (精製されていない) 炭水化物、オリーブオイル、ナッツ類は体に良く、赤い肉 (加工肉を含む。鶏肉は含まない) 、白い (精製された) 炭水化物、バターなどの飽和脂肪酸は体に悪い、という驚きのまったくない内容。実践できているかは別として、多くの人の健康のイメージに合致するものだ。また、これもこの種の本では珍しいことだが、何を...
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ぬら次郎, 猫パン日記 幸せを運ぶねこと厄よびパンダ (1) (2)

ぬら次郎の初単行本をまとめて2冊。Webマンガを単行本化したフルカラー本。よくある日常系日記ギャグマンガだが、溢れる猫愛と過剰な勢いが良い。
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小飼弾, 小飼弾のコードなエッセイ 我々は本当に世界を理解してコードしているのだろうか?

Software Design誌の連載に加筆修正したもの。エッセイ風の読み味ながら、本物のプログラマならではの含蓄がそこかしこに溢れている。プログラマはさせてはならないことをできなくしてなんぼAPIを設計するにあたって一番大事なのは、「API以外のアクセス手段を設けてはならない」ということAlan Kayの台詞 "People who are really serious about software should make their own hardware"現代における...
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塚原洋一(漫画), 片岡健(原作), マンガ「獄中面会物語」

殺人犯の実像を描くことを目的に、彼らとの面会を綴ったをマンガ化したもの。どこかで見たことがある絵柄だと思ったら、の人だった。殺人犯と一口に言ってもその実態は様々だ。幼少期の愛犬の仇討ちのために綿密な計画を完遂した男、「意思の疎通が取れない障害者は安楽死させるべき」が正義と信じる男、軽度の知的障害が疑われる男。いずれも加害者側の取材のみに偏っており、また被害者を想うと簡単に肯定できるものではないが、マスコミ報道のイメージとはまた違った死刑囚の姿を見ることができる。