book

book

大森望(編), 日下三蔵(編), 虚構機関 年刊日本SF傑作選

読書に占めるSF率が低下しており、もはやどこから読んだら良いのかもわからなくなっている私のような人間には嬉しい傑作選。北國浩二、林譲治、伊藤計劃あたりはかなり好み。
book

石塚昭生, 石塚さん、書店営業にきました。

一部で人気だったメルマガ "ちょっくら書店営業" に加筆修正してまとめたもの (といいながら、実際はほとんど別物になってしまっているが) 。本編は書店に限らない営業一般の話がやや多目。それよりも本当に面白いのは、各章の間に挿入される "書店業界あれこれ" の方。こちらの方は書店業界への問題意識に溢れており、関係者以外の本屋好きにもぜひとも読んでもらいたい内容。
book

上田愛彦 (編著), 杉山徹宗(編著), 防衛ってなに 君は知ってるかな? 自衛隊と日本の防衛

軍事、特に自衛隊に関するFAQ集で、真っ当な内容。本当に初歩的なところからの解説なので、軍事のことが全くわからない人が一冊目に読むのにも良いと思う。
book

高森直史, 海軍食グルメ物語 帝国海軍料理アラカルト

自衛隊の元経理補給幹部の方の著作。レシピとして使えるかは微妙だが、読み物としてはなかなか。大半が文献調査に基づく内容だが、所々筆者が自衛官時代に海軍出身の諸先輩から伺ったエピソードなども。
comic

菊池直恵, 鉄子の旅 プラス

既に連載が終了した鉄子の旅の後日談。IKKIを読んでいないので気づかなかったが、連載終了後も一部ではこんなに盛り上がっていたのか……。
book

松本仁一, アフリカを食べる/アフリカで寝る

1996年に出版されたとを合本にしたもの。そのタイトル通りアフリカでの食生活や住環境の体験を綴った本だが、単にゲテモノ食の紹介にとどまらず、その背景にある文化や (多くが経営に失敗している) 国家の形が感じられる内容。
comic

島本和彦, アオイホノオ (1)

やっぱり島本先生はマンガよりも本人が面白いのではないかと思えてくる。庵野秀明をはじめとして、山賀博之やら南雅彦やら矢野健太郎やら、そうそうたる登場人物で、当時の大阪芸術大学の濃さが偲ばれる。
book

西尾典文(著), 泉直樹(著), 小関順二(監修), プロ野球スカウティングレポート2009

基本的なフォーマットは昨年度版と全く同じ (もう少し正確に言うとここ数年間ほとんど変化がない) で、主力選手にだけ小関氏お得意のストップウォッチ計測タイムが加わった程度。必ずしもフォーマットをコロコロ変えるのが良いことだとは思わないが、セイバーメトリクスが日々進歩していく中、新しい指標を取り込もうという意欲が感じられないのは残念。他に対抗馬といえるシリーズがない以上、改善するインセンティブがないのかもしれないが。値段据え置きのまま紙質が良くなったのは少しだけ嬉しい。
book

兼重日奈子, 幸せな売場のつくり方

小説仕立てのビジネス書。うまく回っていないファッション専門店を立て直すというお話だが、ファッション専門店に限らず多くの小売店に適用できそう。ただし、日用品の小売店や大規模店はまた違う方法論が必要だとは思う。
book

安部芳裕, 金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った

うっかり読んでみたらただのトンデモ本だった。タイトルに "ロスチャイルド" と入っている時点で警戒するべきだったか。