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高森直史, 海軍食グルメ物語 帝国海軍料理アラカルト

自衛隊の元経理補給幹部の方の著作。レシピとして使えるかは微妙だが、読み物としてはなかなか。大半が文献調査に基づく内容だが、所々筆者が自衛官時代に海軍出身の諸先輩から伺ったエピソードなども。
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菊池直恵, 鉄子の旅 プラス

既に連載が終了した鉄子の旅の後日談。IKKIを読んでいないので気づかなかったが、連載終了後も一部ではこんなに盛り上がっていたのか……。
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松本仁一, アフリカを食べる/アフリカで寝る

1996年に出版されたとを合本にしたもの。そのタイトル通りアフリカでの食生活や住環境の体験を綴った本だが、単にゲテモノ食の紹介にとどまらず、その背景にある文化や (多くが経営に失敗している) 国家の形が感じられる内容。
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島本和彦, アオイホノオ (1)

やっぱり島本先生はマンガよりも本人が面白いのではないかと思えてくる。庵野秀明をはじめとして、山賀博之やら南雅彦やら矢野健太郎やら、そうそうたる登場人物で、当時の大阪芸術大学の濃さが偲ばれる。
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西尾典文(著), 泉直樹(著), 小関順二(監修), プロ野球スカウティングレポート2009

基本的なフォーマットは昨年度版と全く同じ (もう少し正確に言うとここ数年間ほとんど変化がない) で、主力選手にだけ小関氏お得意のストップウォッチ計測タイムが加わった程度。必ずしもフォーマットをコロコロ変えるのが良いことだとは思わないが、セイバーメトリクスが日々進歩していく中、新しい指標を取り込もうという意欲が感じられないのは残念。他に対抗馬といえるシリーズがない以上、改善するインセンティブがないのかもしれないが。値段据え置きのまま紙質が良くなったのは少しだけ嬉しい。
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兼重日奈子, 幸せな売場のつくり方

小説仕立てのビジネス書。うまく回っていないファッション専門店を立て直すというお話だが、ファッション専門店に限らず多くの小売店に適用できそう。ただし、日用品の小売店や大規模店はまた違う方法論が必要だとは思う。
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安部芳裕, 金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った

うっかり読んでみたらただのトンデモ本だった。タイトルに "ロスチャイルド" と入っている時点で警戒するべきだったか。
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日本ポーカー研究会(著), 谷岡一郎(監修), 森巣博(監修), THE POKER 全日本ポーカー選手権公式ガイドブック2008年版

谷岡先生監修なので読んでみた。先生の専門はブリッジだった気もするが。全日本ポーカー選手権の公式ガイドブック。テキサス・ホールデムのルール解説と、基礎的な戦術まで。基本的なところは一通りカバーされているのでポーカー素人でも読めるが、まともな索引が無いのが厳しい。
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大場つぐみ (原作), 小畑健 (漫画), バクマン。 (1)

一部で評判らしいので読んでみる。本編のストーリーはともかく、おそらく実話であろうエピソードの数々やジャンプの連載でジャンプシステム批判などは素直にすごいと思う。
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ジャレド・ダイアモンド(著), 楡井浩一(訳), 文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上巻, 下巻)

少し前のベストセラー。前作の銃・病原菌・鉄が良かったのでこちらも読んでみた。前作はなぜ一部の人種が圧倒的な繁栄を得たのかを解き明かすのがテーマだったが、今作は逆に問題解決に失敗して滅びてしまった社会に注目する。マヤやイースター島、グリーンランドなどのすでに崩壊してしまった社会の事例分析が豊富に行われているのが実に興味深い。それらの社会が崩壊した要因は、現代の先進国にとっても他人事ではないことが良く理解できる。おすすめ。