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安間伸, ホントは教えたくない資産運用のカラクリ 投資と税金篇

マネー本の中でも特に税に重きを置いた本。税引き後リターンを最大化するための考え方がよくわかる。いわゆる新証券税制の施行前の本なので、その部分はフォローする必要があるが、本質的なところは今も (おそらく今後も) 変わらない。いかに損益通算を効率的に行うかが肝。投資をする人には間違いなくお勧めできる一冊。
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田中淳夫, 割り箸はもったいない? 食卓からみた森林問題

森林を破壊しているということで叩かれている割り箸。その割り箸が本当に環境破壊の元凶なのかを追ううちに、舞台は吉野から中国・ロシア、果ては欧州まで広がりを見せる。最後は日本の林業の未来への提言まで含んだ力作。
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『近代麻雀』編集部(監修), 麻雀王〈2〉最強の押し引き法則

ハンバート氏がお勧めしていたので読んでみる。近代麻雀編集部の名義だが、実質的な著者は福地誠氏。押し引きだけにフォーカスした内容は、まわし打ちの重要性が大きく低下している現代向きの内容。判断基準も今風で、ハンバートの指摘通り超・入門 科学する麻雀の影響が強くうかがえる。価格も良心的で、初心者にお勧めできる一冊。
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宮川公男, 統計学でリスクと向き合う あなたの数字の読み方は確かか

統計学をネタにした小話集。体系的に統計学を学ぶ本ではないが、読み物としてはおもしろい。特に、株式投資に関する統計の話や、ダウ平均株価の話などはそのあたりのいい加減なマネー本より参考になる。
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山本弘, まだ見ぬ冬の悲しみも

山本弘がマイブームなので短編集も読んでみる。アイディア勝負の、まさにSFらしい作品ばかり。言語ネタからタイムトラベルまで、幅広いアイディアで飽きさせない。
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麻雀の未来 第2号

創刊号から約一年ぶりに出た麻雀の未来 第2号。前回から続くizumick氏の "麻雀マンガ30年史" をはじめとして、いのけん氏、スズキトモユ氏、四方田氏、田中太陽氏など、麻雀マンガ批評が充実している。またマンガに加えて、戦術書を扱ったハンバート氏の "最近麻雀戦術書事情" が面白い。
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ジェフリー・ムーア, 川又政治(訳), キャズム

積ん読になっていた少し前の本を読み終える。マーケティングや販売手法などは今の仕事に直接関係しないが、テクノロジー・ライフサイクルの考え方は頷けることが多い。
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中野純, 闇を歩く

夜山を登るナイトハイクを中心に、都会周辺で気軽に闇を楽しむ方法が紹介される。どれも、その気になればすぐにでも試せそうなのが実に良い。まずは闇風呂あたりからやってみよう。
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福地誠, 雀画バカ一代 復刻版

2003年〜2005年にかけて近代麻雀で連載されていたコラムをまとめた同人誌。雑誌からのスキャンを元にしているのかページ端が歪んでいたりするのもご愛敬。現時点で (多分) 世界唯一の麻雀マンガ評論集。福地氏の麻雀マンガの知識と収集量に圧倒され、自分の不明を恥じる次第。
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岡崎二郎, アフター0 著者再編集版 (1)

実は岡崎二郎を読むのは初めて。SF短編集なのだが、一本の短いページ数の中に惜しげもなくアイディアが投入されている、非常に密度の高い本。2巻も買おう。