book 東京都写真美術館(編), ファミリーコンピュータ 1983-1994 ファミコン直撃世代にとってはたまらない一冊。いわゆる図録仕立てで、ファミコン関連のソフトやハードの写真と関係者インタビューを中心に構成されている。もちろん英訳付き。なお、ファミコンの全ソフト1252本を完全収録というふれこみだが、その大半はパッケージ写真のみで画面写真どころか一行コメントすらないので、その手のものを期待すると裏切られる。 2005-04-24 book
book ジャレド・ダイアモンド(著), 倉骨彰(訳), 銃・病原菌・鉄 (上巻, 下巻) なぜ、欧州の文明が現在の世界を席巻するに至ったのか。なぜその役割はアフリカ大陸やアメリカ大陸、オーストラリア大陸ではなく、ユーラシア大陸の欧州に与えられたのか。この疑問を、各大陸の環境という側面から鮮やかに解き明かす。最近のノンフィクションの中では一番の当たりかも。お勧めです。 2005-04-04 book
book 早川いくを, へんないきもの その名前のとおり、"へんないきもの" だけを集めた一冊。全く役に立たない本ではあるが、純粋に面白い。子供の頃によく図鑑を眺めていた人間にとっては、そのより抜きのようにも感じられる。それぞれのいきものに1ページの解説がつくが、これも変に学術ぶったりせず、ユルくて良い。 2005-04-03 book
book データスタジアム&田端到, プロ野球 データスタジアム 2005 毎年恒例のデータスタジアムの本。データの充実っぷりは相変わらずなので、記録マニアは買って損はない。内容はほとんど例年通り。変わったところと言えば、過去数年の成績や通算成績がなくなって、昨年のデータだけに絞られたくらいか。しかし、毎年コロコロとタイトルが変わるのはいかがなものか。危うく買い逃しそうになる。ちなみに2004年は、2003年は、さらに遡ると出版社がかわって。もっと前になると江川卓の冠がついたものもあったはず。 2005-03-30 book
book 河原俊昭, 山本忠行, 多言語社会がやってきた 世界の言語政策Q&A 新幹線の中で読破。2ページ見開きで完結するQ&A形式で、一つまた一つと読んでいるうちに読み切ってしまった。言語と政治の関係の深さやドロドロした部分を改めて認識させられる一冊。お勧め。 2005-03-21 book
book とつげき東北, 科学する麻雀 ヒロタシ氏の似非トーライで予定されていたBS 麻雀戦術書夜話、用事があって参加できずにいたら、あまり盛り上がらずに終わっていたらしい。残念。と、これだけでは何なので、似非トーライで触れられていた「クイタンなしの初心者の集まる東風荘でとったデータなど信頼できない」について一言。まず、クイタンの有無は、本書の結果にはあまり関係してこない様に思う。理由は2つで、門前立直が主力であり食い仕掛けのウェイトが低いこと、またクイタンの仕掛けはドラがからまない限り高くならず警戒する意味があま... 2005-03-19 book
book 横田濱夫, 暮らしてわかった! 年収100万円生活術 軽快な文章でサクサク読める。具体的な数値やテクニックを求める向きにはあまり役立つとは思えないが、お金をかけなくても豊かな気持ちで暮らせる気分にはなれる。 2005-03-17 book
book デーヴ グロスマン(著), 安原 和見(訳), 戦争における「人殺し」の心理学 戦場において人間を殺すということはどういうことなのか、元米国陸軍中佐である筆者が実体験と膨大なインタビューを踏まえてまとめた本。圧倒的な本物の迫力がここにある。米国ウェスト・ポイント陸軍士官学校などでテキストとして使用されているというのも頷ける。本来、人間は同類を殺すことに強烈な抵抗感がある第二次世界大戦では15?20%の兵士しか発砲していなかった。残りはただ発砲する振りををしていただけベトナム戦争では徹底的な脱感作と条件付けのプロセスにより、発砲率が90%以上に改善された殺... 2005-03-13 book
book 渡部昇一, 講談・英語の歴史 元々はゲルマンの一方言に過ぎなかった英語が、フランス語の語彙を取り込み、国際語としての地位を占めるに至るまでの流れを、著者の豊富な古英語や独語の知識を交えて追った本。英語の構造がゲルマン語系とフランス語系からなっている点を、日本語の大和言葉と漢語の関係と対比してみせるくだりも興味深い。文章は平易で読みやすいが、著者が著者だけに少々右寄りな表現が散見されるのが気になる。しかし、この種の本を読むと、自分の英語ボキャブラリーの無さが嫌になる。地味に続けているヒアリングマラソンもそろ... 2005-02-20 book
book ゲーリー ベルスキー, トーマス ギロヴィッチ, 人はなぜお金で失敗するのか 行動経済学の入門書です。行動経済学というのは何かというと、人間がなぜ経済的に不合理な行動をとってしまうのかを研究する学問です。例えば、なぜ人間はあぶく銭は無駄遣いしてしまうのか、なぜ損失を避けようとするときと、利益を得る機会では行動が異なるのかなど。中には少々実感と異なるものもありますが、思い当たるものも多いです。特に興味深いのは、"損失を避けようとするときは果敢にリスクをとり、利益を得られる機会にはより安全確実な選択肢をとる" という法則。要するに、不聴罰符を避けるために親... 2005-02-15 book