comic 風間やんわり, やんわり社会派宣言 FRIDAYの連載はさすがに時事ネタが多すぎ、今となっては元ネタが思い出せない事件も多い。一方で、後半のニートピアやいまじんは今でもまったく古さを感じさせない出来で、こちらのためだけにでも買う価値がある。 2017-02-22 comic
book 青木寿幸, 竹内謙礼, 会計天国 "おもしろくて、ためになる" 系のビジネス小説。コメディタッチの小説は読みやすく、単純な読み物としても悪くない。肝心の会計部分は、さすがにずぶの素人が一冊目として読むのには敷居が高いか。ある程度会計を理解している人がおさらいを兼ねて読むのにはちょうど良さそう。 2017-02-19 book
comic 白正男(作), 山戸大輔(画), テコンダー朴 (2) 前巻で完結した雰囲気だったが、まさかの復活。もともとあまり長期連載向きのフォーマットではないせいか、ネット上で流行した時事ネタを盛り込んで嵩増ししている感はあるが、それでも水準以上の出来。 2017-02-17 comic
book 西澤保彦, 七回死んだ男 人格転移の殺人が良かったのでこちらも。ミステリに特殊能力を絡めてくる異端的な作品だが、それでいて読後にフェアな印象が残るのが素晴らしい。最近流行の頭脳バトルマンガに通じる面白さがある。 2017-02-16 book
book 「図書」編集部 (編), 書斎の王様 14人の知識人がそれぞれの書斎を紹介するエッセイ集。大学教授と作家が多め。電子書籍どころかPCの普及もまだ進んでいない1980年代 (ワープロを導入している著者もいるがまだ少数派) だけに、紙の本とどう戦っていくかが話題の中心。このあたりは今の時代でも変わらず共感できる。また、そんな時代でも喫茶店や電車内など自宅外に書斎を求めるノマド的なスタイルを模索している者も案外多いのが新鮮。 2017-02-15 book
book 成毛眞, 40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。 新・ミドルエイジ論 タイトルはやや釣り気味だが、ミドルエイジ向きのメッセージ中心ではある。著者自身が気に入ったものはべた褒めし、気に入らないものは徹底的にこき下ろす作風なので、波長が合う人には楽しめるかもしれない。ミステリなどあまり詳しくないと思われる分野への意見が的はずれなのはご愛嬌。 2017-02-13 book
comic 石坂啓, アイム ホーム (上) (下) そろそろ古典と言えそうな作品ではあるが、まだ読んでいなかったので今更ながら。数年前にテレビドラマ化された際の新装版で。ドラマは観ていない。序盤からとにかく印象的な仮面の謎でぐいぐいと引っ張ってくれる。他にも多数の鍵や断片的な記憶など謎解きの要素は多数あるのだが、仮面の画的なインパクトの前に霞んでしまう。ラストは賛否も解釈も分かれそうだが、私は高く評価したい。 2017-02-12 comic
book 小宮山悟, 日本人投手がメジャーで故障する理由 よく言われる日本人投手の投げすぎの他、ローテーションの違い、フォームに対する考え方の違いなどを中心に、日本人投手の故障する原因を論じる。定量評価がない点はセイバーメトリクス本が溢れている現代では物足りなさを感じるが、アメリカの中4日ローテーションの背景にあるお金の問題など元メジャーリーガーならではの視点は示唆に富む。文章や構成はやや難あり。編集はもう少し仕事をして欲しい。 2017-02-11 book
book 下地寛也, コクヨの1分間プレゼンテーション プレゼンのTIPS集。タイトルを見るとライトニングトークを扱った本に見えるが、それほど特化した内容ではなくプレゼン一般に活用できる内容が多い。スライド作りよりもトークを中心に据えているのも良い。 2017-02-09 book