book

book

ルイズ・アームストロング(文), ビル・バッソ(絵), 佐和隆光(訳), レモンをお金にかえる法

お金のリテラシー絵本。経済というよりは経営の基礎ではあるが、子供のためのお金のしくみ入門書としてみると良い出来。
comic

和泉晴紀(漫画), 原作「裏モノJAPAN」編集部(原作), インテリやくざ 文さん

泉昌之ではなく和泉晴紀の単独名義。泉昌之とはまた違った風味で、細かいところをつつくというよりは心理的な深読みの面白さが主体。文さんの設定がブレまくっているのはご愛嬌。
book

神山典士, 北朝鮮にスマッシュ。 ピンポンミステリーツアー

いわゆる北朝鮮入国記だが、ところどころに著者の作家魂が感じられる佳作。後日の韓国訪問と併せて国境を両者の視点から眺める試みもなかなか。
book

東野圭吾, 十字屋敷のピエロ

東野圭吾の初期作品。少し前のミステリらしいミステリが心地よい。トリックだけをみると今ひとつだが、ピエロの人形視点の語りというアイディアは今なお新しい。
book

服部まゆみ, この闇と光

ネタバレになるので詳しくは書かないが、仕掛けは実にお見事。文章も読みやすい。登場人物の行動原理に少々無理を感じるのがやや難か。
book

神田ぱん, 屋敷直子, さくらいよしえ, H岩美香, 鉄子の部屋

ムック的な軽めの鉄道読み物。著者が全員女性という他に特筆すべきことはなし。
book

寺澤英明, ウルトラライトハイキングギア

ウルトラライトハイキングを実現するための山用具カタログ。ブログ "山より道具" が初出の記事が多い印象。ウルトラライトの思想は軽く触れるのみで、むしろ山用具への偏愛が強く感じられる。衣食住を広くカバーしており、いずれの用具も実際のリアルな使用感が伝わってくるのが良い。
comic

泉昌之, 食の軍師 (5)

一発ネタかと思っていたら意外に長期連載になってきた。この巻は東京にある地方料理のお店を中心に巡る。手抜きの取材ではあるが、マンネリが許されるシリーズだとは思う。
book

ダニエル・L・エヴェレット(著), 屋代通子(訳), ピダハン 「言語本能」を超える文化と世界観

いわゆる普遍文法の枠に納まらない (と主張される) ピダハン研究の第一人者による著作。一般向けの啓蒙書で、現地のエピソード中心のため、言語学の知識がなくても楽しめる。他の多くの言語に見られる数の概念、創造神話、再帰、間接的な体験の表現といった多くの要素が欠けているとされるピダハンの存在には、専門の学者ならずともワクワクさせられる。また本書ではあまり詳しく語られないが、キリスト教の伝道師として現地入りした著者が逆に改宗に至ったというエピソードも実に興味深い。
book

別冊宝島取材班, 住宅情報誌が書かない コワ~い不動産の話

コワ~い不動産の話やコワ~い不動産の話2の続編。週刊誌的な煽りは相変わらずではあるが、不動産購入経験がない人間には思いつきもしないトラブル事例は勉強になる。