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井川楊枝, 封印されたアダルトビデオ

宗教的な理由、関係者の逮捕、ビデ倫の審査、事務所間のイザコザ、女優の急死など、様々な理由でお蔵入りとなったアダルトビデオのエピソード集。興味本位で読み始めたが、単純なゴシップばかりではなく、表現者として限界に挑戦する姿も見えたりと侮れない。単純に読後感が最悪なエピソードも混じっているので耐性のない人は注意が必要。
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えびはら武司, 藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道

元藤子スタジオのアシスタントであったえびはら武司の自伝的マンガ。たかや健二のぼくの藤子スタジオ日記より、少しだけ前の時代にあたる。主に藤本先生のアシスタントを務めていたこともあり、藤本先生の人柄が伝わってくるエピソードが多数。ファンならば間違いなく読むべき。
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棚園正一, 学校へ行けない僕と9人の先生

不登校の少年であった著者の自伝。徹底して主観的な視点で、時間とともに変化している記憶も含まれていそうだが、それだけに当事者のリアルを感じる。他人がおそらくは何気なく言った一言が大きな影響を与えているのも切実に感じる。
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ピーター・T・リーソン(著), 山形浩生(訳), 海賊の経済学 見えざるフックの秘密

海賊と経済学というまったく異質な組み合わせだが、これが新しい視点を供給してくれる。一見矛盾しているように見える海賊の行動の数々が経済学のフィルタを通すと実は合理的であったというのは、まさに経済学という学問の勝利といえる。実に興味深い題材を扱っていることもあり、経済の入門書として見ても良書。好き嫌いが分かれそうな山形浩生訳ではあるが、本書にはぴったりくるように感じる。
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能田達規, サッカーの憂鬱 裏方イレブン (1) (2)

サッカーの裏方をテーマにした連作短編集。全てのコマからサッカー愛が溢れてくる一冊。orange以来のサッカーの取材が良く活きているのも感じられる。
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川上和人, 鳥類学者 無謀にも恐竜を語る

恐竜ファンならば、鳥類が実質的に恐竜 (竜盤類) に含まれることもご存知だろう。その類縁を活かし、現生の鳥類からの類推により恐竜の整体を推測しようという試みが本書。もちろん厳密な科学論文ではなくかなり大胆な仮説も多数含まれるが (これは著者自身も本書中で度々述べている) 、これが抜群に面白い。恐竜はどんな色だったのか、恐竜は鳴いたのか、恐竜は毒を持っていたのか、恐竜は何をどのように食べていたのか、恐竜は渡りをしたのか、恐竜はどこに巣を作っていたのか。どれも一見無謀な推論に見え...
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鳥原隆志, ビジネス偏差値 70の人の答え 40の人の答え

いわゆるインバスケット本。インバスケット本を多数執筆してる著者だけあり、問題の質は悪くない。簡易ながら自己採点ができるのも良い。
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石原豊一, ベースボール労働移民 メジャーリーグから「野球不毛の地」まで

MLBを頂点としたベースボール・レジームの実態。日本ではあまり報道されない、日米以外のベースボール事情は実に興味深い。ドミニカ、メキシコ、イスラエル、ジンバブエ、コロンビアなど各国のリーグが実質的にMLB配下に組み込まれている実態がよく分かる。各リーグでプレイするスポーツ労働移民の生活を掘り下げ、類型化しているのも面白い。上昇志向の強いプロスペクト以外に、生活の糧を得るためにプレーを続ける野球労働者や、バケーションや自分探しを目的としてプレーする層など、目的のまったく異なる様...
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金森重樹, 借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記

先物で作った借金を返済するまでの自伝。借金をするまでの流れはさすがに自業自得といったところだが、そこを当時の心理も含めて包み隠さず話しているところは好感が持てる。読み物としても面白い。借金返済までの過程では、闇雲に動く前に経験者へのリサーチを徹底しているところが特徴的。
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うめ, 東京トイボックス (1) (2)

熱いゲーム開発マンガ。フィクションではあるものの、現在のゲーム業界を皮肉っている部分がちらほら。ストーリー構造はまさに王道で、純粋なエンターテイメントとしても文句なし。