book 町山智浩, 教科書に載ってないUSA語録 週刊文春に連載のコラム "言霊USA" をペーパーバックとしてまとめたもの。アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らないが良かったので買ったまま長らく寝かせていた。その時々のhotな言葉を数ページで解説するスタイル。ややゴシップ寄りのネタが多めだが、いずれもアメリカの今がよく伝わってくる。澤井健の一コマ漫画も良い。 2016-01-25 book
book 松本博文, ドキュメント コンピュータ将棋 天才たちが紡ぐドラマ タイトル通り、人間ドラマに絞ったドキュメンタリ。コンピュータ将棋を扱った書籍には珍しく、棋譜もアルゴリズムの解説もほとんど出てこない割りきった構成だが、それだけに棋士や開発者をはじめとする関係者の考えや思いがよく伝わってくる良書。ただし、電王戦がまずあってそこから逆算する構成のため、初期のコンピュータ将棋選手権などはほとんど触れられていない点には注意が必要。 2016-01-23 book
book 鈴木みそ, でんしょのはなし Web Magazine KATANAの連載をまとめたもの。氏お得意の電子書籍ネタだけに、今までの作品と重なる部分が多いか。新規のネタとしては、Amazonへの取材が企業としての姿勢が垣間見えて興味深い。 2016-01-20 book
book キャサリン・メイヤー(著), 近藤純夫(訳・エッセイ), 山でウンコをする方法 自然と上手につきあうために フザケたタイトルだが、中身はいたって大マジメ。環境保護の観点から、野外活動中の排泄がどうあるべきかを仔細かつ実践的に語る。登山家である著者の体験はもちろん、なかなか表立っては語られないこの種のエピソードが豊富に含まれているのも楽しい。 2016-01-16 book
book 前田尋之, 家庭用ゲーム機興亡史 各ゲーム機の技術的な深掘りはせずに、マーケティング的な立ち位置での解説が主。全体として浅めな作りで、構成も単に年代順に区切ってあるだけで独自の視点は感じられない。 2016-01-12 book
book 北村薫, 盤上の敵 今まであまり読んでこなかった北村薫を少し。さすがにご都合主義が過ぎる部分があるのと、あまり読後感が良くないのは残念だが、ミステリとしての面白さは十分。 2016-01-10 book
comic 久住昌之(作), 土山しげる(画), 荒野のグルメ (2) 荒野のグルメの続編。久住昌之はさすがに出版数が増えすぎ乱造感が出てきているが、その中では安定しているように思う。 2016-01-06 comic
book 美達大和, 死刑絶対肯定論 無期懲役囚の主張 前作の人を殺すとはどういうことかに続いて読んでみた。主に自身の犯罪に至るまでの心理を扱った前作と異なり、自身の周りの懲役囚達の思考や現行の刑務所の欠陥に焦点を合わせている。例によって本物の無期懲役囚であるかは疑問が残るところだが、それを抜きにしても真っ当な主張に思える。 2015-12-21 book