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橘玲, 臆病者のための億万長者入門

今までの著作の総集編的内容。橘玲の著作を初めて読む人にはおすすめできるが、過去の著作の大半を読んでいる人には新規の情報は少ない。
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マルク・レビンソン(著), 村井章子(訳), コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった

現在では海運を中心に広く利用されグローバル・サプライチェーンを支えている貨物コンテナが世界を席巻するまでの流れを、実質的な発明者であるマルコム・マクリーンを中心に描いたもの。発明から普及までの正の部分だけでなく、コンテナ普及の抵抗勢力である労働組合や当局との闘いなどの負の部分が丹念に取り上げられているのも興味深い。企業の経営者が書評で絶賛するのがよく分かる。おすすめ。
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水島新司, ドカベン プロ野球編 全52巻

中古の全巻セットが出ていたのでうっかりまとめ買い。本当はこういったかさばる本こそ電子書籍で一括購入したいのだけれど、水島新司の作品は一つも電子化されていないところを見ると著者が許可していないのではないかと思われる。また、電子化されたとしても、こういった中古のまとめ買いよりもはるかに高くつく価格設定になりそうではある。大甲子園の正当な続編で、ファンならばやはり一度は読む必要があるだろう。序盤は新たな試みを始めたばかりということもあり、またドカベンのキャラクターの初々しさもあり、...
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ASAPIN, 超精緻麻雀 多角的思考による盤面把握

初代天鳳位による解説書。あまり定量的な評価がないのは残念だが、打牌の際に考慮するべき点を定性的ながらも網羅している様に見える。初心者にお勧めできる本ではないが、ある程度打てる人が自分の麻雀を見直すには良い本。
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田中圭一, 神罰 田中圭一最低漫画全集

パロディ漫画家の田中圭一の作品集。最低漫画全集の名に恥じない出来で、全編を通じて下ネタづくし。
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ジョン・ペリー(著), 花塚恵(訳), スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考

誰にでもある先延ばししたくなる気持ちをユーモアたっぷりに論じたエッセイ。あくまでも先延ばしを正当化する言い訳に過ぎないので真に受けるのは危険だが、読み物としては上々。
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池田暁子(著), 藤沢久美(監修), マンガで投資入門 今日から私も「株主」に!

投資初心者向けをうたっているが、内容はお粗末。投資初心者に対して、アセットマネジメントを説明することなく個別株投資ありきで話を進めるのは関心しない。個別株の指標の解説も主観的でエビデンスは一切なし。おまけにテクニカル分析まで登場してくる。
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石丸哲也, 駅から山登り 関東55コース

目の付け所の良い企画。短時間だけさっと走りたいことのあるトレイルランナーには嬉しい。新宿や池袋といった起点ターミナル駅による分類や、沿線別の特徴の解説など、この本ならではの工夫も良い。掲載されているコースは定番のものが多いため、ある程度山に親しんでいる人にとっては新たな発見は少ないかもしれない。また、全体的に難易度は低め。
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権徹, 歌舞伎町

表題通り歌舞伎町を舞台にした写真集。印象的な写真をこれだけの点数集めたところに、著者の多大な労力と歌舞伎町への愛を感じる。ただし、歌舞伎町の日常を切り取ったというよりは、劇的な瞬間だけを集めたものであることには留意する必要がある。
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吾妻ひでお, 失踪日記2 アル中病棟

失踪日記の続編。ギャグマンガ仕立てとなっているので気楽に読んでしまうが、立ち止まって考えると非常に重い内容であることに気付く。ドキュメンタリとしてもマンガとしても見事な出来。おすすめ。