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張競, 中華料理の文化史

各種の歴史書をひもとき、古代の中華料理の姿を探ろうという試み。膨大な文献を追い、過去の中華料理の姿を推理していく姿には素直に頭が下がる。こうして再現された古代の中華料理の姿を見ると、現代の中華料理はさほど長い歴史を持っているわけではないことがよく分かる。また、それらの古代の中華料理と日本料理の類似性の指摘も興味深い。
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西原理恵子, 生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント

西原先生の人生相談。いつも通りのぶっちゃけた内容。役に立つかはよく分からないが、エッセイとしては間違いなく面白い。
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ラリー・E・スウェドロー(著), 堀篤(監修), 山内あゆ子(翻訳), ウォール街があなたに知られたくないこと

アクティブファンドはインデックスファンドに勝てないことを、豊富な証拠と共にこれでもかと。未だにアクティブファンドに淡い夢を持っている方にはぜひ読んでいただきたい。実際のインデックスファンドの運用についての注意点もよくまとまっている。特に、税を中心とした各種のコストを削減することの重要性をまざまざと見せつけてくれるのが良い。おすすめ。
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まずりん, 独身OLのすべて (1)

モアイの連載がまさかの単行本化。描き下ろしは最後の4ページほどのおまけマンガのみだが、Web版を読み逃した方にはぜひ読んでいただきたい。
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小池和男, 日本産業社会の「神話」 経済自虐史観をただす

日本は集団主義の国、日本人は会社人間、長時間労働が競争力を強化、成長は政府のお陰、といった当然の前提のように思われている事項への反論。虚心にデータを眺めることで、新たな事実が見えてくる。特に興味深いのは、企業内の査定方法の日米比較。日本は独自の慣行から海外に例を見ない年功賃金を生み出したという説が唱えられることがあるが、関連研究を丹念に追っていくと、事はそう単純ではないことが見えてくる。
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かとうちあき, 野宿入門

野宿と言っても山岳系ではなく、町中での方。ボリューム軽めのユルい内容なので、コミックエッセイ感覚でどうぞ。
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西原理恵子, 西原理恵子の太腕繁盛記 FXでガチンコ勝負! 編

今はなき金融スクエアbang! の連載をまとめたもの。内容はいつものサイバラで、FXというテーマを与えられて活き活き。
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杉元伶一(STORY), 加藤伸吉(ART), 国民クイズ (上巻) (下巻)

モーニング連載のカルト的な人気のある作品。実は未読だったので今更ながら読んでみた。無茶苦茶な設定ながら、そのディストピア感が見事。合間に挟まれる風刺CMのセンスも良い。
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住中光夫, Excelでマスターする ビジネスデータ分析 実践の極意

ピボットテーブルの入門書。RDBを持ち出すまでもない小規模な分析のために勉強することにした。主に営業データの分析を対象にしているが、おおまかな利用方法を学ぶには十分。ツールの使い方だけではなく、実践的なデータ分析の流れも解説されているので、今までデータ分析などに携わったことがない人にもおすすめできる。
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タイラー・ハミルトン(著), ダニエル・コイル(著), 児島修(訳), シークレット・レース ツール・ド・フランスの知られざる内幕

元トップ選手による自転車界のドーピング暴露本。当時の自転車界にいかにドーピングが蔓延していたかがよく分かる。単なる暴露本としてだけではなく、タイラー・ハミルトンの半生記としても非常に良質なものに仕上がっている。