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岩井克人, 佐藤孝弘, M&A国富論 「良い会社買収」とはどういうことか

ブルドックソース事件で一躍有名となったM&Aに関する解説と論考。M&Aを通じて間接的に人材の流動性を高めるべきという思想は日本の実状に合っており、共感できる。企業買収の手順を明確化するためのルールの提言も興味深い。
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ジェオ(編著), 黒澤達矢(画), 首都東京・ターミナル駅断面透視図

ダンジョンとも形容される首都圏のターミナル駅を図解したもの。取り上げられている駅は、新宿、渋谷、東京、銀座、上野、池袋。普段は案内板に沿って歩くのみなので、こうして俯瞰するのはそれだけで楽しい。最適ルート例を示した攻略法もありがたい。
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澤宮優, 打撃投手

プロ野球の世界の裏方、打撃投手に注目したドキュメンタリ。ONの時代から現代まで、多くの打撃投手経験者へのインタビューを重ねた労作。裏方の目だからこそ見える、名選手たちの意外な側面も面白い。
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片山ユキオ(著), 東百道(朗読協力・朗読原案), 花もて語れ (1) (2) (3) (4)

朗読というマイナーなテーマに挑んだマンガなのだが、これが面白い。様々な文芸作品の読み解きが物語の柱となっており、謎が明らかとなった際のカタルシスが素晴らしい。今まで自分がいかに適当に本を読み流していたかを思い知らされる。
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江畑謙介, 強い軍隊、弱い軍隊

日本の安全保障をお題に、軍事の初歩から学べる構成。思想の押しつけがなく、徹底して事実の分析にのみこだわる姿勢は好感を持てる。2001年の出版のため、日本を取り巻く状況が現在とは異なる点には注意が必要。またところどころ校正が甘く、日本語として不自然な個所があるのはご愛敬。
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茂木健一郎, 脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」

少し前のベストセラー本。かなりスカスカな本なので、さらっと流し読める。勉強法という表題を掲げているものの、内容は勉強に関する小ネタ集といった趣。参考文献もなく眉唾な話も多いので、随筆くらいの気持ちでどうぞ。
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赤田祐一, ばるぼら, 消されたマンガ

様々な理由で封印された作品の年代別カタログ。末尾には関係者のインタビューや年表も。封印された理由は様々で、特に深い考察や強い主張はなし。あくまでもカタログとして見るべき本。
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影山直美, 湘南 いそいそ家飲み日記

家飲みをテーマにしたエッセイコミック。マンガとしてみると特にパンチの効いたネタがあるわけでもなくやや退屈だが、日々のレシピには役に立ちそうなものも多い。
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斉須政雄, フレンチ十皿の料理 名人シェフの厳選メニュー

有名シェフの自伝のようなもの。ところどころフランス贔屓が過ぎるように思うがそこに目をつむればフランスの名店の内情も伝わってくる良書。レシピは自宅で再現するにはやや敷居が高いか。
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E8 wallet

財布を新調した。手持ちの財布が20年選手であり、ところどころ綻びてきているため。また、最近はクレジットカード払いやSuica払いが増えたために小銭を使うことが減っており、無駄に大きいと感じたこともある。小ささを売りにした財布はいくつかあるが、一番手頃でシンプルなE8 walletを取り寄せた。一般の流通には乗っておらず大手の通販では取扱がないため、ハンドメイドマーケットのEtsyで購入直接クレジットカードでの支払いができず、PayPal払いしか受け付けていない2個セットで$1...