review

book

矢沢永吉, アー・ユー・ハッピー?

以来、20数年ぶりの著作。相変わらずの矢沢節でグイグイと惹き込まれる魅力がある。離婚問題や鬱憤晴らしと思われる表現などあまり褒められない部分もあるが、そういったものもすべて引っくるめての魅力だろうと思う。
book

中村敏雄, 出原泰明, 等々力賢治, 現代スポーツ論 スポーツの時代をどうつくるか

25年前の書籍だがまったく古さを感じさせず、現在でも通用する議論が多い。特に、出原泰明が "スポーツとクラブ" や "スポーツの社会的条件" で示したスポーツの環境を整えるための競技者の自助努力が現在でも未だ不十分なのは明らかだろう。
game

428 封鎖された渋谷で

久しぶりにiPhoneでゲーム。428 封鎖された渋谷で。サウンドノベルの肝となるシナリオはもちろんのこと、システムや演出も良く練られており、最後まで飽きさせない。ゲームとしての難易度は、クリアするだけならばかなり低め。ただし、真ENDや隠しシナリオを含めて本格的なやり込みが必要。
book

美達大和, 人を殺すとはどういうことか 長期LB級刑務所・殺人犯の告白

二件の殺人により無期懲役となった著者による手記。匿名での著作であり、実在する懲役囚であるかはわからない。後半にある他の殺人犯の観察は興味深い。自分を棚に上げてという批判はあるだろうが、それを差し引いても読む価値はある。
comic

西川魯介, まかない君

日常系の料理マンガ。少々ユルめの小ネタが良い。レシピもかなり実用的。単行本は1巻のみだが、続編はヤングアニマルDensiにて公開中。
game

Magic 2014 – Deck Pack 3

Deck Pack 2に続く、Magic 2014 - Duels of the Planeswalkersの追加デッキ集。Magic 2014 - Deck Pack 3。例年通りのペースだとこれで打ち止め。新デッキは2種類。今回はどちらも強さはやや控え目。強いてあげるならばWarsmithの方がややメタ上位か。Warsmith (白赤金属術) はビートダウン寄り。金属術をテーマにしている割にCogがやや少なめなのが難。金属術さえ達成できれば、それなりの除去も合わせて一気に...
book

岡田淳, 竜退治の騎士になる方法

児童書だがこれがなかなか。小学生ものと思わせつつ、さりげない笑いを交えながらファンタジー世界に持ち込む展開は見事。少々説教臭くはあるが、それがまた良いところ。
book

東海林智, 貧困の現場

貧困に陥っている人々を追いかけたドキュメンタリー。労働者側の視点に偏ってはいるものの、現場を知るための書籍としては優秀。
book

北村賢志, 虚構戦記 研究読本

いわゆる仮想戦記でよく用いられるIFを批判するという体裁。取り上げているIFの出処が不明な点が残念。どこまでが本当に仮想戦記で用いられたものなのかが検証できない。また網羅性も不明で、叩きやすいIFだけを取り上げているようにも見える。解説は自説に都合の良い事実のみを持ちだしているように思える部分があるものの、定性的には大筋は納得できる。
book

安藤百福発明記念館(編), 転んでもただでは起きるな! 定本・安藤百福

日清食品創業者の安藤百福の伝記と語録をまとめたもの。今季の日清食品の株主優待で配布された。関係者の編集ということもあり、あまり客観的なドキュメンタリーではなく宣伝色が強いが、その波瀾万丈な生き方は読み物として十分に面白い。