book 深田洋介(編), ファミコンの思い出 思い出のファミコンの投稿内容を書籍化したもの。ゲームの内容というよりも周辺エピソードが中心。当時は子供も大人もゲームとの付き合い方が良くわからなかったことがうかがえる。ファミコン最初期の直撃を食らった世代ならば共感できる内容が多いはず。 2013-07-08 book
book 浅生ハルミン, 私は猫ストーカー 外を歩いている猫をストーキングしてみましたというエッセイ集。イラストは素敵だし猫への愛情もあふれているのだが、全体的に淡白でボリュームも軽すぎる。あまり本格的な猫の生態研究などを期待せずに雰囲気を楽しむための本。 2013-07-06 book
book ジョージ・ソーンダーズ(著), 岸本佐知子(訳), 短くて恐ろしいフィルの時代 奇妙な童話風の物語として始まるが、その裏はどろどろしたものが詰まっている。普通の人間がちょっとしたきっかけで簡単に独裁者となってしまう様子が見事に描かれている。内容も良いが、翻訳も装丁も水準以上。 2013-07-02 book
comic いけだたかし, 34歳無職さん (2) 前巻の延長の日常マンガのつもりで読み始めたら、意外な背景が続々と。とはいえ大筋ではやはり何事もない日々が中心なので、安心してゆるりと楽しめる。 2013-07-01 comic
book 野口悠紀雄, 経済危機のルーツ モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか 1970年代以降の世界経済史。まさにその時代を生きてきた著者の生の感覚や体験談が興味深い。歴史の延長として見た未来に向け日本がなすべきこととして、衰退産業への支援の中止、資本や人的資源のグローバリゼーション、専門教育への投資が挙げられている。いずれも目新しい提言ではないが、歴史を振り返ればそれらがまさに正論であることがよく分かる。 2013-06-30 book
book 長野慶太, 英語は恥ずかしいほどゆっくり話しなさい! 非常に実用的な英語テクニック本。著者が苦労して身につけたであろう有用な技術が惜しげもなく公開されている。ゆっくり話すことを推奨する理由は、自身の思考速度に合わせて話すため。単にゆっくり話すだけでは会話に置いていかれてしまうのだが、きちんとフックをかけて自分の話す機会を確保するための技術も併せて教えてくれるなど至れり尽くせり。 2013-06-29 book
book ジョージ・S・クレイソン(著), 楡井浩一(訳), バビロンの大金持ち The Richest Man in Babylon メソポタミアの古代都市バビロンを舞台にした寓話集。あくまでも寓話形式の成功本であり歴史書ではないので、時代考証は色々と怪しい。成功本としてのメッセージは非常にシンプルで、勤労、倹約、貯蓄、利殖、慎重。寓話として見ると出来は良く、さらりと読める一冊。 2013-06-28 book
book 岩堀修明, 図解・感覚器の進化 原始動物からヒトへ水中から陸上へ 久しぶりのブルーバックスは感覚器に着目した進化論。生物が海中から陸上へと移動する際に感覚器がどのように適応していったか、また地上から海中へと戻っていったクジラがどのように再適応を果たしたのかを豊富な図版で解説してくれる。こうして歴史を見てみると、行き当たりばったりを繰り返す進化にも関わらず、見事な適応を果たしているのには神秘を感じずにはいられない。 2013-06-27 book
book 黒川芳朱, パクリ学入門 ウェブ時代の創造力を鍛える36冊のブックガイド パクリ (模倣) を軸に据えた書評集だが、寄せ集めた書評に対して無理にテーマを後付けした感が否めない。個別の書評も特筆すべき点はないが、いくつか興味深い本に出会えたのだけは救い。 2013-06-26 book
book 佐谷恭, ぱくぱく! パクチー みんなで作るパクチー料理の前作にあたる本。レシピ本として見るとよくある料理にパクチーを加えただけの様なものが多く今ひとつではあるが、本来はパクチー布教本として読むべき本。溢れんばかりのパクチー愛にこちらも楽しくなる。 2013-06-25 book