book SCRAP, ふたご島からの脱出 少年は戻りたいと思った。少女は救いたいと願った。 人狼村からの脱出に続くSCRAPの作品。今作は2冊組で、ザッピングをしながら進めていく形式。前作と同様、メモ必須の内容。前作のような推理用の整理メモはそれほど重要ではないが、移動範囲の自由度が高いため、フラグ回収位置の記録が非常に重要になる。全体的な難易度は前作よりやや低め。特に肝となるパズル部分に、比較的素直に解けるものが多い印象。 2013-06-02 book
book 山岸俊男, 日本の「安心」はなぜ、消えたのか 社会心理学から見た現代日本の問題点 よくある日本人論に対する疑問と社会心理学の視点からの回答。数々の実験結果を通じて、日本人が本質的には集団主義者などではなく、一見集団主義的に見える行動も閉鎖的な安心社会という環境に適応しただけに過ぎないことを明らかにする。雰囲気だけで科学亭な根拠に欠けるの武士道礼賛に対するチクリとした批判も良い。 2013-06-01 book
comic いがらしみきお(作画), 山上たつひこ(原作), 羊の木 (1) あまりに豪華な組み合わせに惹かれて読み始めたが、これが大当たり。出所者に対して一般市民が抱く漠然とした不安感をこれでもかと繰り返す構成に完全に引き込まれてしまう。 2013-05-30 comic
book 水野俊哉, 「ビジネス書」のトリセツ 前著の成功本50冊「勝ち抜け」案内が良かったのでこちらも。もはやビジネス書ヲタクと言っても良い著者だけあり、ビジネス書の構造分析や体系化まで到達している。ビジネス書を効率的に活用したい人はもちろん、ビジネス書を書きたいと考えている人までも読む価値がある。 2013-05-26 book
comic 筒井哲也, 予告犯 (1) 現代社会の鬱屈としたところをテーマに切り出した作品。ネットや犯罪に関する細かな描写の正確さが見事なリアリティを生んでいる。その分風化が早そうなのが心配ではあるけれど。小難しいことを抜きにして、エンターテイメントとしてみても非常に上質。おすすめ。 2013-05-25 comic
book 牧野伊三夫, 鴨井岳, 今宵も酒場部 飲み歩き系エッセイ。イイ感じの酒場を絵と文で綴る。基本的に内輪受けの内容なので、著者達のファンで無い人には面白さが伝わりにくいかもしれない。 2013-05-24 book
comic 東條さち子, 主婦でも大家さん 頭金100万円でアパートまるごと買う方法 自信のアパート投資をした経験をネタにしたエッセイコミック。リスク管理が甘いにも関わらず運良く成功した事例なので、不動産投資の参考になるかというと怪しい。しかし、曲がりなりにも成功と言って良い事例なので、マンガとして読む分には安心して楽しめる。 2013-05-23 comic
book 小島正美, こうしてニュースは造られる 情報を読み解く力 毎日新聞の編集委員が書いたリテラシー本。著者は環境や健康、食の問題を担当してきたこともあり、その方面の情報が中心。リテラシー本として見るとあまり新しい情報は無いが、マスコミ内部からこういった自己批判が出てきたことは評価できる。 2013-05-22 book
book 山崎隆, 大震災改訂版 東京のどこに住むのが安心か 震災を機にを焼き直したもの。不動産の売り手側が言いにくいことをズバズバと指摘していくのは痛快。表題では "住む" となっているが、どちらかと言うと "買う" 場合を想定した議論が中心。利便性よりも資産価値の変動に重きをおいている。改訂のきっかけとなった震災については、東京周辺のみを扱っていることもあり、原発絡みではなく軟弱地盤や水害の問題が中心。 2013-05-21 book
book Lepton, きれいなコードを書くための鉄則 コーディングルールに関するネタを中心としたプログラミング雑学本。内容はやや初心者向け。ソースコードの例も豊富なので、学習用には良いと思われる。ややjavaに偏っており、プログラミング一般というよりはjava特有の問題も含まれているので注意。 2013-05-20 book