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斎藤充功, ルポ 出所者の現実

最近では刑務所内の生活などは知られることも多くなったが、出所者のその後の生活に関する情報はまだまだ少ない。 新書の制限による限界はあるものの、刑務所の基礎知識や出所者に関する統計的な調査はもちろんのこと、出所者へのインタビューや近年の出所者への支援活動も広く押さえられている。出所者の自立更生と再犯防止を考えるきっかけの一冊としておすすめできる。
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山下努, 不動産絶望未来 これからの住宅購入は「時間地価」で探せ!

不動産購入の際はマクロ経済の動きを見るべき、という主張は一理ある。どの不動産が上がるかをまともな精度で予測できるかというと疑問だが、少なくとも明らかに目のない不動産を弾く役には立つだろう。 文章は癖が強く、独自の造語が空回りしている感がある。自身の成功例自慢が繰り返されるのも鼻につく。
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太田光, 田中裕二, 遠藤秀紀, 爆笑問題のニッポンの教養 人間は失敗作である 比較解剖学

遺体科学の第一人者として有名な遠藤秀紀の研究室を爆笑問題の2人が訪問するスタイル。元はテレビ番組らしいが観ていない。 動物の遺体解剖の話はいくら読んでも飽きることがなく、知的好奇心を刺激し続けてくれる。 後半には行政改革に対する怒りも。博物館や動物園が本業の研究や教育の土台作りに注力できず、手早く収入を得るために遊園地化せざるを得ない状況に対する危機感が伝わってくる。
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葉山宏孝, AD (アシスタントディレクター) 残酷物語 テレビ業界で見た悪夢

著者は制作会社でのAD経験者。今でこそネットを通じてADの待遇が知られることも増えたが、活字メディアでの内情暴露はまだまだ貴重。 著者はルポタージュのつもりで書いているようだが、それにしては踏み込みが浅い。一人の体験談として読むのならば実に興味深い内容。
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SPIBELT

普段のジョギング用に購入。 コピー商品多数。分かっていて買うのならともかく、正規品を買おうと思う方はご注意を公式ページを見ていると、ベルトの太さから大きめの携帯電話が入るくらいまで伸びる様に見えるが、実は裏側に折りたたまれている部分があるexolife付きのiPhoneと家の鍵くらいは楽に入るサイズベルト部はナイロンではなくゴム素材なので、走るときのフィット感も上々
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坂口孝則, 激安なのに丸儲けできる価格のカラクリ 10円缶コーヒーでもなぜ利益が出せるのか?

財務会計の入門書だが、身近な事例を豊富に取り上げており文章も平易なので、かなり読みやすい部類。専門家には物足りないかもしれないが、 "限界利益って何?" という人にはお勧めできる。
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成毛眞, 日本人の9割に英語はいらない

日本人で英語が必要な人は限られている、との論。掲げられる数値も実感に合っており、説得力がある。この主題は良いのだが、それが続くのは2章まで。3章以降は自身の好みの書籍を紹介したりといった雑多な内容。著者のファンには良いかもしれないが、そうでない人には散漫な印象しか残らない。
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谷岡一郎, 40歳からの知的生産術

生産 "術" との名前が付いているものの、技術的な面よりも精神論が多い。序盤のタイムマネジメントに関する3章は頷ける点も多いが、その他は雑多な内容であまり一貫性が感じられない。また、全体を通じてお年寄りの説教調なのはご愛嬌か。
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島居里至, 35歳3億円サラリーマンのホントに稼げる情報獲得術

自分はこうやって成功したという自慢話。主観的な内容ばかりなので、話半分に。 カジノでマーチンゲール法を使って勝ったという体験談を得意満々に語るエピソードが象徴的、と言えばわかってもらえるだろうか。
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長谷川英祐, 働かないアリに意義がある

アリやハチのコロニーに働かない個体がいる理由や働かない個体を決める仕組を、反応閾値モデルに沿って解説。後半には、利他行動をとる理由を説明する血縁選択説や群選択説、社会寄生が行われている事例の紹介なども。 一般読者向けの啓蒙書の体裁ではあるが、専門家の間でも議論が割れている事柄やよくわからない分野を煙に巻くことなく、科学者としての真摯な姿勢で事実をきちんと説明しているのが素晴らしい。