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戦国歴史研究会, 天下を魅了した数奇者

コンビニ向け (?) のワンコイン本だが、内容は意外とまとも。歴史ミーハーが読み流すには十分。イラストはやや耽美系。
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宮本弘之, お金持ちのお金はなぜなくならないの?

野村総研での金融コンサルの仕事を通じて出会ったお金持ちたちの生態を描いた一冊。残念ながらお金持ちになる方法はスコープ外だが、彼らの金融資産ポートフォリオや財産への考え方は実に興味深い。
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鬼頭莫宏, のりりん (2)

2巻目にしてようやく話が動き出し、自転車マンガらしくなってきた。自転車のウンチクも少しづつ増えてきた。対決はベタといえばベタな展開なのだけどやっぱり面白い。
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木尾士目, ぢごぷり (1) (2)

2巻で完結。いくらマンガとはいえ、さすがに設定に無理がありすぎるのではないかという気もする。私が知らないだけで、今時のマンガはこんなものなのかもしれないが。その点を除いて子育てマンガとして読めばそれなり。
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城田真琴, 今さら聞けないクラウドの常識・非常識

著者は野村総研の研究員のため、技術の詳細ではなくビジネス側から俯瞰した内容。2009年の出版のため細かい部分では少し古くなっている内容もあるが、大筋は今でもそれほど変わっているものではない。クラウドをこれから利用することを考えている人が一冊目に読むのならばお勧めできる。
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高橋紳吾, サイコパスという名の怖い人々 あなたの隣りにもいる仮面をかぶった異常人格者の素顔とは

本書で取り上げられている異常犯罪の事例は興味深いが、その考察は後付け的に見えてしまう部分が多い。これは本書に限らず、精神医学系の本の多くに言えることだが。
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岡崎昂裕, 自己破産の現場

著者は長年信販会社で債権管理・回収に携わっていた方。クレジットの法的な問題や社会的な位置付けについては専門外と言うこともあり踏み込みが浅いが、債権管理の立場から見た実エピソードの数々は実に興味深い。
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田中淳夫, 田舎で起業!

主に都会から田舎に移り住んで起業した成功例をまとめたもの。本当は成功例よりも失敗例の方に学ぶことが多い気もするが、こちらはあまり具体的な実例ではなく一般論が中心。色々と仕方がないのだろうけど。
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牧野武文, Googleの正体

Googleの技術やサービスではなく、その背後にある行動原理について考えた本。特にGoogleの経営陣にインタビューを行ったわけでもなく、公開情報からの類推に過ぎないが、その「広告収入を増やすためにひたすら事業拡大を目指している」という推理は大きくは外していない様に見える。
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尾崎浩一, 危ない! 共同出版 夢を食い物にする錯覚商法

集団訴訟で話題になった新風舎の共同出版商法の糾弾本。被害者側に大きく肩入れしているため、全編を通して新風舎憎しの論調であり、客観性はない。無知なままに共同出版契約を結ぼうとしている著者に注意喚起するという目的は達成されているが、ルポタージュとしての質は低い。新風舎側の人間へのインタビューは、新風舎に嫌気がさして退職した元社員のみ。一番の見所は、その退職者から入手したとされる営業マニュアル。この種の詐欺に遭う人々がどういったキーワードに反応するかは興味深い。