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竿尾悟, コンビニDMZ (1) (2)

そのタイトル通り、DMZ (DeMilitarized Zone) にあるコンビニを舞台にしたコミック。まあ、言ってしまえば馬鹿マンガなのだけれど、軍事ネタが無駄に質が高くツボに入る。
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海老原嗣生, 学歴の耐えられない軽さ やばくないか、その大学、その会社、その常識

雇用の常識「本当に見えるウソ」に続いて、今度はキャリアにまつわる俗説を見事に斬ってくれた。今作は前著よりももう少しミクロに寄った内容で、個別事例や労働者視点でのキャリアプランにも触れられている。その中でも、「就社より就職」という最近一部でまことしやかに語られている俗説に流されることのない、日本の総合職の仕組みを上手く利用する就社の提案は、それなりにサラリーマン経験を積んだ今でこそ頷ける。就職活動中の学生などにもぜひ読んでもらいたい。
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安倍夜郎, 深夜食堂 (3) (4)

そろそろ安定期に入ってきて、地味に面白い。あざといくらいイイ話も多いがそれがいい。
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鈴木みき, 悩んだときは山に行け! 女子のための登山入門

先日に続いてもう一冊登山エッセイコミックを。こちらはもうちょっと登山経験のある方で、実用的なノウハウも多め。
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高田高史, 図書館のプロが伝える調査のツボ

図書館のレファレンスサービス事例集をストーリー仕立てで。今では調べものをするときもネット検索だけで済ませてしまうことも多いが、もっと広く深く探し、より信頼できる情報源に到達するするためのノウハウが詰まっている。
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トリバタケハルノブ, トーキョー無職日記

ダメ人間の上京生活マンガ。半分くらいノンフィクションか。やらなきゃいけないと思いながらも、動けずに悶々とする様子には共感できる。
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佐藤雅彦, 毎月新聞

毎日新聞で連載していた新聞内新聞をまとめたもの。目の付け所の良いコラムに加えて、3コマ漫画のケロパキがいい味。
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鈴木ともこ, 山登りはじめました めざせ! 富士山編

楽しい! 美味しい! 癒される! という軽めのノリの登山エッセイコミック。この本の情報だけを頼りに登山を始めるのは少々危険だとは思うが、登山の楽しさを伝える役割としては十分。表紙は女子向けに見えるが、男性にももちろん楽しめる。
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森川方達, 帝国ニッポン標語集 戦時国策スローガン・全記録

戦時中のスローガン4237句をまとめただけの本なのだが、下手な歴史書よりも、その時代のムードがよく伝わってくる。
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長嶋有, 猛スピードで母は

芥川賞も受賞した表題作の "猛スピードで母は" と、映画化もされた "サイドカーに犬" の二本立て。どちらも何か大事件が描かれるわけではないけれど、ちりばめられた細かな表現が好み。