comic 山本直樹, レッド (1) 連合赤軍を中心とした革命運動を描くマンガ。テーマは非常に面白く、当時の時代を感じさせる描写も良いのだけれど、膨大な登場人物の行動が淡々と描写されるという本書の構成はある程度の予備知識がないと理解しにくい。 2009-08-10 comic
book 泉直樹, ドラフト下位指名ならプロへ行くな!データで読むプロ野球で成功するための条件 どういった選手がプロに入って成功しているのか、という視点は面白い。調査もきちんと行われており、好感が持てる。ただし、考察の部分はデータからの直接的な推定のみで、分析に鋭さは感じられない。 2009-08-09 book
comic 西原理恵子, パーマネント野ばら 読み漏らしていた作品がいつの間にか文庫になっていたので読んでみた。叙情的な方のサイバラなのだけど、今回はちょっと不幸自慢が過ぎる感じであざとさを感じてしまう。とはいえ、所々にキラリと光る表現があるのはいつも通りなので、サイバラファンならばぜひ。 2009-08-08 comic
book アレックス・カー, 美しき日本の残像 祖谷や京都に住み、美術品を蒐集するヘンなガイジンの随筆集。現代の日本について厳しい意見が飛ばされるが、これも日本の文化を愛しているからこそだろうと思われる。 2009-08-06 book
book 西成活裕, 渋滞学 車、人、蟻、インターネットなど、様々な対象を "渋滞" というキーワードで横断したもの。待ち行列だけでは分からない世界がみられるのは興味深い。また、理論だけではなくASEP (Asymmetric Simple Exclusion Process) などを用いたモデル化にも触れられているので、この分野の研究の第一歩としてもおすすめできる。 2009-08-04 book
book 天野ミチヒロ, 放送禁止映像大全 放送禁止映像のカタログ的な本。本数だけは収録されているが、どれも表面をなぞっただけで深みがない。文章も今ひとつで一読してわかりにくい箇所が散見される。とはいえ、こういったカタログ的な本は少ないので貴重ではある。 2009-08-02 book
comic 葛西りいち, あしめし 漫画家のアシスタントの生活を描いたエッセイコミック。漫画家生活を描いた作品はよく見るが、アシスタント生活は珍しい気がする。テンション低めの自虐系マンガで少し好みが分かれそうではあるが、お好きならばぜひ。 2009-08-01 comic
book 櫻井寛, 今すぐ乗りたい!「世界名列車」の旅 海外の鉄道の紀行が45本。欧州はもちろん、シベリア鉄道、中国、アフリカ、米国、南米、オーストラリアと、まさに世界中の鉄道が楽しめる。このところの出張や旅行は飛行機と車ばかりのセカセカした旅程ばかりなので、そろそろこういったのんびりした鉄道の旅をしたいところ。 2009-07-29 book
book まつもとゆきひろ, まつもとゆきひろ コードの世界 スーパー・プログラマになる14の思考法 まつもとさんらしく話題の中心はRubyなのだけれど、もう少しメタな概念もきちんと説明されているので、他の環境で生活している人にも十分に得るものがあると思う。雑誌連載のものをまとめた本でもあり、各章が短めで独立しているので、合間に少しずつ読めたのも嬉しいところ。 2009-07-27 book
book 杉岡幸徳, 世界奇食大全 大層な題名だが、内容はあまり学術的ではなく気軽に読める読み物。昆虫食や土食などと名古屋マウンテンのいちごクリームスパが同列に語られるというのはある意味凄い。 2009-07-25 book