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渡部昇一, 講談・英語の歴史

元々はゲルマンの一方言に過ぎなかった英語が、フランス語の語彙を取り込み、国際語としての地位を占めるに至るまでの流れを、著者の豊富な古英語や独語の知識を交えて追った本。英語の構造がゲルマン語系とフランス語系からなっている点を、日本語の大和言葉と漢語の関係と対比してみせるくだりも興味深い。文章は平易で読みやすいが、著者が著者だけに少々右寄りな表現が散見されるのが気になる。しかし、この種の本を読むと、自分の英語ボキャブラリーの無さが嫌になる。地味に続けているヒアリングマラソンもそろ...
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ゲーリー ベルスキー, トーマス ギロヴィッチ, 人はなぜお金で失敗するのか

行動経済学の入門書です。行動経済学というのは何かというと、人間がなぜ経済的に不合理な行動をとってしまうのかを研究する学問です。例えば、なぜ人間はあぶく銭は無駄遣いしてしまうのか、なぜ損失を避けようとするときと、利益を得る機会では行動が異なるのかなど。中には少々実感と異なるものもありますが、思い当たるものも多いです。特に興味深いのは、"損失を避けようとするときは果敢にリスクをとり、利益を得られる機会にはより安全確実な選択肢をとる" という法則。要するに、不聴罰符を避けるために親...
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西島基弘, 安心して食べたい! 食品添加物の常識・非常識

この手の本は、ヒステリックに食品添加物を全否定しているものが幅をきかせているわけだが、そんな中では落ち着いた本。著者は東京都立衛生研究所出身ということで、認可されている食品添加物はちゃんと検査されてるものだし使用量も十分に少ないので安心してね、というスタンス。奇をてらわない常識的な話が多いのだが、それがかえってその道のプロとしてやってきたという自負を感じさせる。一つだけ残念だったのは、まともな索引がないこと。読み物形式だとはいえ、添加物名などから引けるとうれしいのだが。
comic

真鍋昌平

ちょっと前から気になっていた作家の作品をまとめて読む。ストーリーに全く救いがないし、絵も上手いかと言われると微妙だが、とにかく読ませる力がすごい。お勧め。
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バイシクルクラブ編集部(編), 藤原富美男(監修), どこでも使えるロードバイクメンテナンス

以前購入した、と同じシリーズ。MTB編と同様に初歩から丁寧に写真入りで解説されているのがうれしい。
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伊田広行, スピリチュアル・シングル宣言 生き方と社会運動の新しい原理を求めて

正直言って、何が言いたいのかさっぱりでした。全てが抽象的すぎて。やっぱり普段読まないジャンルの本は厳しいです……。
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日本離島センター, 日本の島ガイド シマダス

amazonで何気なく注文したらものすごく分厚い本が届いてしまいました。ページ数にして1300ページと、ちょっとした事典サイズです。収録された1000島以上 (!) の島々それぞれについて、地図はもちろん、生活や特産などの情報も盛りだくさんで、パラパラとめくり出すと止まりません。現実逃避をしたいときにお勧めです。
book

佐山和夫, 野球とアンパン 日本野球の謎カウント・コール

紹介文の日本とアメリカでは、なぜストライクとボールのコール順が逆なのだろうか。野球が国民的スポーツに成長する過程を、パンの受容と日本オリジナルの誕生と対比して描く。というのにつられて買ったのだが、その肝心の謎は結局解けずじまい。著者による推察はあるものの、決定的な根拠があるわけではないので、あくまでも仮説の域を出ない。アンパンと同じ和洋折衷のたまものだと言われても少々強引に感じてしまう。野球史の話自体はおもしろかったので損をした感じはしないが、少々看板に偽りありな気がした。
product

Rio Carbon ファームウェアバージョン 1.43

愛用しているRio Carbonの新ファームウェアがリリースされた。フォルダーおよびファイル名に全角文字「/」「\」「.」が入っている場合に誤動作するというかなり致命的な問題が発見されてから修正まで1ヶ月以上もかかるのはどうかと思うが、直ったことは喜ばしい。ところで、バージョンアップ後は心なしか起動時間が短くなった気がするが、リリースノートには上のバグフィックスしか載っていない。気のせいか?
book

アール・ミンデル, 丸元淑生 (訳), ビタミン・バイブル

ビタミンやミネラルについて網羅的に書かれている、まさにバイブルの名にふさわしい本です。ただし、最初から通して読むタイプの本ではないので、他の栄養学の本と併せて事典代わりに使ったり、手元に置いておいて暇なときにパラパラと眺めたりするのがいいかもしれません。また、不足している栄養素を食事ではなくサプリメントで補う傾向が強かったり、食事で摂る場合もあまり日本向けではないメニューが含まれていたりする点は注意が必要です。