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野口悠紀雄, 超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー

「超」整理法から20年が経ち、デジタル化が進んだ社会に対応した整理法を説く。クラウド時代の仕事の最大の鍵として検索を掲げている。すべてのデータをGmailに集約することで、その検索能力を最大限に活かそうという趣旨。また、メール以外の情報も含めて活用するための検索術にも触れられている。普段からネットサービスを使いこなしている向きには参考になる部分が限られるかもしれないが、「パソコンを使いこなせていない」と思う人ならば読む価値があるだろう。すべてのデータをクラウドに置くという提案...
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安田二郎, すがやみつる, 一番わかりやすい株入門 コミック版

すがやみつるが児童マンガから実用書マンガや小説に軸足を移し始めた時期の作品。1985年の発行なので、ゲームセンターあらし完結から2年後にあたる。今読んで役に立つ情報があるわけではないが、当時の雰囲気を知るための歴史資料として読むと面白い。まだネット証券もなく、インデックスファンドも一般的ではないある意味牧歌的な時代の空気がよく伝わってくる。投資家に優しくない当時の税法も隔世の感がある。
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本多静六, 私の生活流儀

私の財産告白に続いてこちらも。資産運用を主題に据えた前書を補完する作品で、健康長寿法や暮らし方を扱っている。近代的な医学や栄養学と照らして正しいかは疑問なところもあるが、そのムリ・ムダのない生活スタイルは、資産の種銭を作る上で必ず役に立つだろう。
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ナタリー・シッソン(著), タカ大丸(訳), スーツケース起業家

今風のノマド型の情報ビジネスの走りとも言える本。基本的には低コストでオンラインビジネスを立ち上げることで、ノマド生活を実現する方式を推奨している。そのために必要な各種サービスを押さえているのは参考になるかもしれない。巻末の訳者あとがきの自慢話はやや自己顕示が過ぎるか。
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泉昌之, 食の軍師 (6)

前巻の地方シリーズは一段落し、今度のテーマは大衆食堂。このテーマは、ある意味で泉昌之らしさが存分に出せるシリーズだろう。それだけに、マンネリやワンパターンと叩かれそうだが、それも含めて楽しむべき作品という気がする。
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ジュディス・リッチ・ハリス(著), 石田理恵(訳), 子育ての大誤解〔新版〕 重要なのは親じゃない (上) (下)

入手に苦労していたあの名著がついに文庫化。内容は言わずもがな。とりあえず、保存用として確保した。
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カレン・フェラン(著), 神崎朗子(訳), 申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

経営コンサルタントによる懺悔本。コンサルタントにある種の胡散臭さを感じている人はもちろんのこと、これからコンサルタントと関わるであろう人にはぜひ読んで欲しい。コンサルタントの提案の定番である目標管理による成果測定システムやインセンティブ報酬が上手く機能しない理由が、多くの実例とともに解説されている。その根本的な理由は、組織は機械ではなく人間でできているということだ。巻末の付録1にある、正しい方法を見分ける「真偽判断表」が素晴らしい。コンサルタントの資料やビジネス書に良くある理...
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松原隆一郎, 堀部安嗣, 書庫を建てる 1万冊の本を収める狭小住宅プロジェクト

巻頭の美しい写真に、本書の価値のほぼすべてが詰まっている。本好きならば一度は夢想する書庫を本当に体現してしまったのは、ただただ羨ましい。それでも狭小住宅であるがために、庶民にももしかしたらという夢を抱かせてくれる。なお、目の前の蔵書を整理する助けにはまったくならないので、その方面のヒントを探している方はご注意を。
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finalvent, 考える生き方

極東ブログらを手がけるfinalvent氏による自伝。波乱万丈な人生は送っているものの、社会的に超名人というわけではない人物の自伝が出版されるというのは、ブログ時代の面白さだろう。本人は負け組を自称しているが、幅広い見識を持ち、曲がりなりにも文筆業で家族を養っている以上、謙遜のし過ぎというものだろう。内容はその波乱万丈な人生を写すかのように雑多なものだが、人生との折り合いの付け方など共感できる部分が多い。
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山崎実業 マグネット傘立て スマート ブラック

家人から玄関を片付けろと命令されて購入したがこれが大正解。玄関ドアに貼り付けるだけで傘がきれいに片付き、置くタイプの様に掃除の邪魔になることもない。長傘だけでなく折りたたみ傘も置ける。強度も十分で、傘を3本ほど挿しておいても不安がない。