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涌井良幸, 統計力クイズ そのデータから何が読みとれるのか?

クイズ形式の統計学入門書。 企画自体は良いのだが、前提条件の説明が不足しているなど悪問が多い。無理にクイズ形式にする必要はなかったのではと思える。
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小林章, フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?

欧文書体が良書だったのでこちらも。 欧州を中心に集められた街中のデザインをエッセイ風に。雑多な内容だが、デザインのヒントを見つけるには良い。
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あさりよしとお, 蒼の六郷

トボけたダジャレタイトル、パロディ満載、表面上は明るい冒険譚、一皮剥くと冷徹に描かれた崩壊した家族、垣間見える山盛りの裏設定と、あさりよしとお全開。昔からのファンならば迷わず買うべき。 掲載誌のせいもあってか、ややショタ要素ありなのには注意。
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押切蓮介, ハイスコアガール (6)

例の事件で休載しばらく休載していたがようやく復活。前巻までも加筆修正した新装版が発売されているが、既刊分は買い直さず。 休載からペースを取り戻せるか心配していたが杞憂だった。やはり何度読んでも面白い。
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高橋源一郎, 優雅で感傷的な日本野球

野球のタグをつけるか迷ったシュール小説。 評価が分かれそうな作品だが、理解できなくとも文章を楽しめればそれで良いという気もする。
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道満晴明 (赤) (緑) (青), ニッケルオデオン

少し不思議なSF短編集。いや、短編というよりはショートショートと言ったほうが近いかもしれない。一部連作的な作品もあり。 どれも良質な作品ばかりだが、特に中期の緑に完成度の高い作品が多い様に思う。
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綾辻行人, 十角館の殺人 新装改訂版

古典作品を今更ながら読んでみる。いわゆる新本格のさきがけ的作品。 作品発表当時の時代背景を考えると、この仕掛けがいかに衝撃的だったかが分かる。
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田村圭介, 上原大介, 新宿駅はなぜ1日364万人をさばけるのか

建築論を専門とする田村と新宿ダンジョンの作者である上原の組み合わせの妙。 改めて新宿駅の構造を俯瞰すると、人が新宿駅で迷子になる理由が見えてくる。表題が釣りなのだけが残念。
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竜崎遼児, どぐされ球団

懐かしの作品がKindleで復刻されていたのでまとめ買い。全11巻のセットで121円。 代打専業の主人公やアウトロー選手の集まった球団など、今読み返してみると水島新司の影響を強く感じる (本作の前にあぶさんや野球狂の詩が開始している) 。それでもただの二番煎じになっていないのは見事で、今でも鑑賞に耐える作品。
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橋本歌麻呂, 外資系コンサルタントの図解の技術

コンサルタント好みの図を手軽に作るためのテンプレート集。 かなり初心者向けなので、プレゼン資料作りに馴染みのない向きには良いかもしれない。