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阿部共実, ブラックギャラクシー6

ちーちゃんはちょっと足りないが良かったのでこちらも。こちらはそこまで毒が強い方ではなく、純粋にコメディとして楽しめるレベル。
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久住昌之(著), 滝本淳助(写真), タキモトの世界

ダンドリくんなどの泉昌之にも登場するカメラマンのタキモト氏だけで丸一冊。既に大昔に絶版になっていたものがまさかの復刊。さすがに時事ネタの古さはあるが、タキモト氏の目の付け所のユニークさは今でも非凡なものを感じる。
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サラ・ウォリス(編著), スヴェトラーナ・パーマー(編著), 亀山郁夫(露語訳), 河野万里子(仏語訳), 関口時正(波語訳), 赤根洋子(独語訳), 田口俊樹(英語訳), 私たちが子どもだったころ、世界は戦争だった

第二次世界大戦期の各国の若者が綴った日記をまとめたもの。ナチスの侵略の直接的な被害者だけではなく、英国王立空軍に志願した若者、遠く離れた米国でニュースとして第二次世界大戦を知るユダヤ少年など、レニングラードで食糧難に苦しむ一家など、様々な立場の子ども達の日記を通じて、第二次世界大戦を立体的に描いていく。欧州の子ども達が中心だが、日本人も二人含まれている。こちらも、一高のエリート青年と、福島県で家業を手伝う少女と、世の中の見方がまったく異なる二人を取り上げており、戦争の見方が決...
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Dr. フィリップ・マフェトン(著), 中塚祐文(監修・訳), 『マフェトン理論』で強くなる! 革命的エアロビックトレーニング

心拍数を強く意識したエアロビックトレーニング (非アネロビックトレーニング) の解説書。一般の市民ランナーにも取り込める内容が多い。心拍数による負荷の調整、給水の重要性、食生活の改善を主に扱っているが、エビデンスは少なめ。マーク・アレンや藤原裕司といった少数のアスリートの成功例に大きく頼っている印象。食生活の点では低炭水化物も (もちろん個人の適正を見ながらという前提ながら) 薦められているが、最近の研究を見ると中長期のリスクを考慮して取り入れるべきと思う。
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ブライアン・スウィーテク(著), 野中香方子(訳), 移行化石の発見

進化論への反論としてよく見られる移行化石の不足にフォーカスした作品。現代に至るまでの化石探求事情がよく分かる。移行化石以外の考古学一般の読み物としても非常に質が高い。
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阿部共実, ちーちゃんはちょっと足りない

読むのが辛いタイプの作品。今まで本当に順風満帆な人生を送り続けていた人以外は、何かしら心を揺さぶられる部分があると感じる。
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吉川昌澄, エンジニアのためのExcel再入門講座

比較的硬派なExcel解説本。RDB的なスキーマを意識しながらシートを作ろうという考えには共感できるが、ある程度RDBを理解している人にとっては目新しい情報は少なく、RDBを知らない人にとっては敷居が高い様に感じる。
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梅原大吾, 勝ち続ける意志力

格闘ゲーマーなら知らない人がいない "ウメハラ" の勝負哲学。ゲームの話はそこそこに、自身の生い立ちやゲームへ取り組む姿勢が語られる。何らかの道、特に世間的には認知されていない道を極めたいと考えている人間には勇気付けられることが多い。
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水島弘史, 美味しさの常識を疑え! 強火をやめると、誰でも料理がうまくなる!

今日からおいしくなる洋食のシンプルルールの改訂版と言ったところ。火加減、塩加減、切り方という基本中の基本のところに絞った解説が実に分かりやすい。従来の料理の常識と反する部分が多々あるが、一つ一つ理詰めで説得力がある。
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乙一, ZOO (2)

1巻に続き、2巻もややホラー風味。その流れの中でちょっと意表をつかれたのは "Closet" 。こちらも構成が見事な作品。