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斎藤由多加, 「ハンバーガーを待つ3分間」の値段 企画を見つける着眼術

あの「シーマン」の開発者である斉藤由多加氏のエッセイ集。日常生活の中の風景をネタにしたものが多く、誰でも楽しめる。特にユーザビリティに関する話は着眼点も面白くおすすめできる。本書とは直接関係はないが、著者のblogであるYOOT.COMも面白い。
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スタジオダンク, 野球でメシが食えるか? 野球のお仕事大紹介

サッカーでメシが食えるか?の野球版。プロ選手やマスコミ関係者の待遇はサッカーよりも恵まれているのは確か。しかしながら、その他の職種は野球でもサッカーでもあまり差がない様に感じる (サッカー版に比べて年収非公開の職業が多いので単純な比較はしにくいが) 。全体として広い職種に取材しているように見えるが、プロ野球関係の取材が特定の球団 (マリーンズとホークス) に偏っているのが少し残念。
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大橋禅太郎, 倉園佳三, すごいやりかた

いわゆるコーチングメソッド本。わずか一行の「やりかた」が数十個収められている。いくつかドキッとしたものがあるので、まずはひとつ試してみよう。
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ジェフリー・ムーア, 川又政治(訳), キャズム

積ん読になっていた少し前の本を読み終える。マーケティングや販売手法などは今の仕事に直接関係しないが、テクノロジー・ライフサイクルの考え方は頷けることが多い。
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平野史, サッカー監督はつらいよ

EL GOLAZOで連載していた「J監督はつらいよ」と「代表監督もつらいよ」をまとめたもの。1章4ページほどの構成でサクサク読める。意外と知られていないJリーグ監督の姿をみて感じるのは、やはり監督といえども組織や予算といった普通のサラリーマンと同じ縛りが沢山あるということ。
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秋元大輔, Jリーグクラブをつくろう! 新規参入を目指すクラブを紹介

Jリーグ (J1, J2) への参入を目指すクラブの紹介。JFLのみならず、地域リーグレベルのチームも多数収録されている。1チームあたり4〜6ページなのそれほど深い紹介ではないが、クラブに問題点がある場合はきちんと指摘しているのが好印象。全体を通して、地域に密着していくことの重要性が強く伝わってくる。
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平林純, 理系のためのプレゼンのアイディア

今回の出張の一番の目的は国際会議での発表だったわけだが、その資料作りの際に購入した一冊。読みやすい上に、実用的なアイディアが満載。発表資料の作り方はもちろん、プレゼン中のノートPCの活用方法などが非常に参考になる。おすすめ。本書で紹介されているノートPCの2画面出力を利用する方法は実際に使ってみたが非常に便利。助けられた。
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デイジー・ウェイドマン, 幾島幸子(訳), ハーバードからの贈り物

ハーバード・ビジネススクールの学期最後の授業では、伝統的に教授自身の経験に基づいたアドバイスを与えるという風習があるらしい。そんな教授陣のトーク15本をまとめた本なのだが、これがそこらのビジネス本より遙かに面白い。リーダーシップ教育のエキスパートであるだけでなく、一流のビジネスマンであり、さらに充実したプライベートを持つ教授陣のエピソードからは、いわゆる教科書的なアドバイスではなく、血の通ったメッセージが伝わってくる。おすすめ。
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畑村洋太郎, 失敗学のすすめ

失敗をいかにして生かすかを科学的に実証した本。畑村先生の研究室では、過去にあった失敗を後輩に伝えるにあたり失敗者の実名を伝えることにしている、というくだりが興味深い。素人考えでは、実名を隠す方が失敗を公開しやすいのではないかと思えてしまうが、以下の3つの理由を読んで納得できた。聞く者によりリアルで強烈なインパクトを与えることができる興味を覚えた者がより詳しい内容を知りたいとき、失敗者本人に直接聞くことができる実名を出すことで、失敗とは隠すものではないという文化をつくることがで...
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ASH(ACTION ON SMOKE AND HEALTH), 悪魔のマーケティング タバコ産業が語った真実

タバコ産業が、タバコの害を知りながらそれを隠し、いかに巧妙なマーケティングを行ってきたかを、豊富な資料で語る。タバコの害については既にいろいろなところで喧伝されているので、いまさらとりたてて言うことはないが、それを隠しながら拡販を続けるタバコ産業の商売のやり方を暴いた功績は大きい。淡々と資料の抜き書きとそれに対するコメントが並べられているだけで特に読みやすくする工夫がされているわけでもないし、翻訳も今ひとつだが、内容の充実ぶりは保証できる。