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坂本伸二, デザイン入門教室 特別講義 確かな力を身に付けられる 学び、考え、作る授業

紙を中心としたデザイン本。デザインの素人は単純の要素同士を揃えて配置しろと言われても単純な四角い写真の配置以上のものがあると固まってしまうが、形の異なる要素の配置など迷いがちなところを手取り足取り説明してくれるのはありがたい。基本ルールだけでなく、BEFORE/AFTERの作例も豊富でわかりやすい。
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白井恭弘, 外国語学習の科学 第二言語習得論とは何か

第二言語習得 (Second Language Acquisition) 研究の啓蒙書。第一言語 (母語) 習得はほとんどの人が成功するのに対し、第二言語習得の結果は人によって様々なのはなぜなのか、という疑問に対する研究を複数の観点から紹介してくれる。第二言語習得の成否が単純な知能・知性 (いわゆるIQ) で決まるかというとそう単純なものではなく、知能・知性とは独立した外国語習得特有の適正というものが存在するようだ。また、言語能力というものも、日常言語能力と認知学習言語能力に...
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柳治男, <学級> の歴史学

現代の日本の公教育で当たり前となっている "学級" だが、中世までの学校には存在しないものであった。当時は教室 (class room) すら存在せず、ひとつの教場 (school room) にまちまちの年齢の生徒が集まって教育を受けるのが一般的であった。本書は学級制に基づく学校、すなわち義務教育制度が成立する過程を丁寧になぞり、その上で現代日本の学校がはらんでいる問題を明らかにするものである。学級が存在するにはその前提として学習内容を時間割として定めておく必要がある。これ...
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クリフォード・A・ピックオーバー(著), 川村秀憲(監訳), 佐藤聡(訳), 人工知能 グラフィックヒストリー

広義の人工知能の歴史を俯瞰できる本。原著が2019年の発行のため、LLMは触れられていないが、ディープラーニング (1965年) は取り上げられている。見開き1トピックの構成で、グラフィックヒストリーの名の通り歴史的な画像やイラストが添えられている。画像も含めて出典が一覧になっているのも嬉しい。
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映画ドラえもん のび太の絵世界物語

小学校2年生の息子を連れて (連れられて) 映画鑑賞。公開後最初の週末ということもあり、グランドシネマサンシャイン池袋のシアター3 (381) が7割方埋まっていた。昨年ののび太の地球交響楽よりも更に上質な作品と感じる。何と言っても脚本が素晴らしく、序盤から何気ないシーンに散りばめられた伏線が綺麗に回収される展開。日常パートと冒険パートのバランス、ひみつ道具の活用も申し分ない。作画の質も高く、アクションシーンは実に良く動く。序盤の様々な歴史的名画に入り込むシーンも遊び心に溢れ...
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安藤清, 土屋守正, 松井泰子, 例題で学ぶグラフ理論

とあるYouTubeçチャンネルでも教科書として使われていた入門書。集合論などの離散数学の基礎はそこそこに、グラフ理論に特化した内容。主要なアルゴリズムがきちんとカバーされており、演習問題も豊富なので、プログラミングをしながら独習するのにおすすめできる。
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Seymour Lipschutz(著), Marc Lipson(著), 渡邉均(訳), マグロウヒル大学演習 離散数学 (改訂3版) コンピュータサイエンスの基礎数学 単行本

定番の教科書だが、2024年6月に改訂されていたので購入。まずは組版が今風になったのが目に付く。旧版も味があって良かったが、さすがに古さを感じていた。旧版同様に豊富な演習問題が付属しているが、さすがに古い計算機を前提としたものは整理された。離散数学の教科書としては、言語やオートマトン、有限状態機械とチューリングマシンまでカバーしているのが特徴的。計算機のために離散数学を学ぶ学生にも勧めやすい。また、日本語版には代数系と暗号の解説が付属しているのも嬉しい。
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延原肇, 応用事例とイラストでわかる離散数学

先日に続き、離散数学の教科書をもう一冊。こちらはイラストはやや控えめだが、実際に計算機でどう応用されているかの事例が端々に出てくるのがありがたい。
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伊藤大雄 イラストで学ぶ 離散数学

本気で数学を学ぼうという向きには物足りないかもしれないが、専門外の学部生がさわりとして学ぶには十分な内容。集合、論理、関係、グラフと、離散数学の基礎はきちんとカバーされており、解説も適切。著者謹製のイラストや猫のキャラクタの掛け合いも楽しい。
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すがやみつる, ゲームセンターあらしと学ぶ プログラミング入門 こんにちはPython

前作 (?) のから実に38年。やっぱりゲームづくりから入るところはブレていない。今はTkinterもあるので、グラフィカルなゲームづくりも手軽になった。