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水木しげる, コミック昭和史 (第1巻) 関東大震災~満州事変

日本史と水木しげるの自分史とがいい塩梅。当時の市民の目から見た日本の動きがリアルに伝わってくる。のんのんばあやねずみ男と言ったおなじみのキャラクターもいい味を出している。
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関根大介, 子供を東大に入れる法

タイトルは釣りで、教育論の本ではない。著者の個人的な体験しか書かれていないため、提唱する方法や考え方の効果は不明。自己啓発本の一つとして、栄養ドリンク代わりに読む本か。
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浅田次郎(著), 久保吉輝(写真), カッシーノ2!

カッシーノ! の続編。今度の舞台はアフリカとラスベガス。ラスベガスはともかくとして、なかなか日本人には馴染みのないアフリカのカジノ事情は実に興味深い。所々、スノッブなところが気になるが、それもこの著者の味だろう。ギャンブル指南書としてはあまり役に立たないので、あくまでもエッセイとして。
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南部修太郎, 麻雀を語る

南部修太郎が改造誌に寄せた小編。こういった歴史的な作品が手軽に読めるのは非常にありがたい。決して一般の人が読んで面白いものではないが、麻雀史に興味のある方ならば一読して損はない。当時の上海の麻雀事情に加え、国内の文化人の間での麻雀交友関係も垣間見える。
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いとうあゆみ, お遍路小娘

歩き遍路をテーマにした同名のblogを書籍化したもの。やや文章の幼さが気になるが、軽い読み物としては上々。あくまでもエッセイのため、実際に歩き遍路をしようという人に役立ちそうな装備の情報などはほとんどなし。写真が多めだが、縦横比がややおかしい箇所がある。手元のKindle Paperwhiteのせいかは不明。
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浅田次郎(著), 久保吉輝(写真), カッシーノ!

浅田次郎が世界のカジノを旅する "カッシーノ!" の企画。第一弾はヨーロッパ編。カジノゲームの勝ち方などが学べる本ではないが、カジノでの振る舞いや痩せ我慢、ギャンブラーの心意気、著者の人生観は嫌というほど伝わってくる。久保吉輝による写真を眺めているだけでも楽しい。
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松井雪子, ぐうたら山暮らし

山の中での生活を描いたコミックエッセイ。なぜ山暮らしを選んだのかの説明がなく唐突に始まり最後まで説明ないため、今ひとつ感情移入できない。著者のファンには自明なのかもしれないが。
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久住昌之, ひとり家飲み通い呑み

久住昌之の食エッセイ。今回のテーマは家飲み。やや酔っ払い気味の文体で軽く読める。別の著作で既出のネタの再利用が見られるのは、最近の出版過多のせいか。
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肉子, 100回お見合いしたヲタ女子の婚活記

実録お見合いエッセイマンガ。先に読んだ31歳BLマンガ家が婚活するとこうなると同様、こちらも腐女子。その腐女子の伝統として自虐ネタ満載。決してマンガが上手いわけではないが、ところどころキレのあるネタがあり飽きさせない。
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御手洗直子, 31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる

タイトル通りのコミックエッセイ。BL出身者らしく、自虐ネタは手慣れたもの。マンガとしてのテンポもよくサクサク読める。