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猫組長, 西原理恵子, 猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言

元経済ヤクザによる経済コラム。西原理恵子のマンガは巻頭のみ。すぐに活用できるようなネタは多くないが、読み物や話のネタとしては満点。その中で、HSBC等の海外口座開設の審査の通し方は数少ない実用的な内容。
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お股ニキ(@omatacom), セイバーメトリクスの落とし穴

タイトルからはセイバーメトリクスの問題点を取り上げているかと思えたが、そのような部分はほんの4ページほど。それも、セイバーメトリシャンがデータだけを絶対視しており解釈や切り口を軽視しているという先入観に基づく批判であり、さすがに言いがかりだろう。本書の大半を占める野球エッセイはほぼエビデンスがなく、ところどころ示される数値も他の研究の借用。そのエビデンスがない点は他の方からも指摘を受けているらしいが、こうした話をすると「エビデンスはあるのか」「無意味な練習はない」とよく言われ...
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青木雄二, ゼニの幸福論

マルクス主義者の著者らしく、マルクスの "働くものは儲けず、儲けるものは働かない" という言葉を引き合いに出し、人間、遊んで暮らすのが最高の幸福である。という実感を語る。この自然な感情は否定できない。とはいえ、労働の尊さが否定されるものではなく、"人に請われて仕事をすること" もまた幸福を感じるものだ。現在の生活が幸福かを判定する方法として、エンゲル係数を改良した青木係数を提案している。これは食費と住宅費が消費支出に占める割合を算出したもので、五割を超えているようであれば貧乏...
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ひろゆき, 無敵の思考 誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21

ひろゆきらしい飄々とした生き方の指南書。表題にもなっている "無敵" とは、自分の軸で幸せを感じられるということ。その意味で、ただの消費者よりもモノづくりをする人は "無敵" になりやすいという考えは納得できる。
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汐街コナ(著), ゆうきゆう(監修・執筆協力), 「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

うつ病経験者によるうつ病体験記。Twitterに掲載されていたマンガに加筆して書籍化したもの。ブラック企業により追い込まれた人の事例が多数掲載されているので、近い境遇の人にはぜひ手にとって欲しい。精神科医の監修も入っており、正しい対処法の情報も手に入る。
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ニコ・ニコルソン, ナガサレール イエタテール

東日本大震災からの自宅再建マンガ。悪いことは重なるもので家族の問題が次々に襲いかかるが、共済や保険の備えがしっかりしていたおかげで金銭的に逼迫していないのが救い。マンガも明るいタッチであまり悲壮感なく読める。
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岡本健太郎, 山賊ダイアリー (5) (6)

だいぶ長期連載になってきた。日常の安定した面白さの上に、アメリカザリガニ、ヌートリア、アナグマなどの珍味追求が加わり飽きさせない。
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魔夜峰央, 親バカの品格

魔夜峰央の日常エッセイマンガ。ファンなら知りたい裏話がてんこ盛り。巻末には小林十市との対談も収録。
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マーク・ミーオドヴニク(著), 松井信彦(訳), 人類を変えた素晴らしき10の材料 その内なる宇宙を探険する

材料科学者による科学エッセイ。すぐ身の回りにある様々な材料をテーマに、その性質から歴史まで豊富なエピソードを披露してくれる。取り上げられる材料は幅広く、鋼鉄、紙、コンクリート、プラスチック、ガラスといった一見して文明を支えているのが分かるものから、チョコレート、泡、グラファイトなどちょっと毛色の変わったものまで登場して飽きさせない。
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斎藤由多加, 社長業のオキテ ゲームクリエーターが遭遇した会社経営の現実と対策

表題にもなっている通り、著者は起業家というよりもクリエイターなのだと思う。 人手が必要なゲーム制作ではなく一人でできるタイプの創作にのめり込んでいたならば、起業などせずに個人事業主として楽しくやっていたのではないだろうか。起業自体にはさほど思い入れがなかった社長の著作という意味で、珍しい本ではある。そうした望まない会社経営の中で、なんとか生き抜くための知恵が詰まっている。 大企業とのやり取りを記したくだりは実に辛辣ながら的確。当事者意識がない代わりに一つの仕事のプロである大企...