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中川淳一郎, 節約する人に貧しい人はいない。

節約本のような表題だが、中身は自分語りが中心。著者が自身の価値観に正直に生きていることを主張したいのはわかるのだが、節約をテーマとして執筆するのならば、自身の好みを押し付けるだけではなくせめて節約と絡めて論じて欲しい。著者の周りの数人以外のエビデンスなしでの断定が多いことも気になる。また、自身の振込処理の遅延に苦情を言ってきた相手を "カネにうるさいヤツ" と呼んで仕事を回さなくした話を武勇伝として書く神経は私の理解を大きく超えている。
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竹内謙礼, 青木寿幸, 給料戦争

今回のテーマはサラリーマンの給料の決まる仕組み。 従業員視点だけではなく、経営者視点での給料の決定方法ひいては人事評価基準も触れられており、双方の視点から給料を見つめ直すきっかけとなる。従業員と経営者の溝は絶対に埋まらないという事実はやはり重く、それを踏まえた上でキャリアプランを考える必要がある。
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石川貴康, いますぐプライベートカンパニーを作りなさい!

タイトルはプライベートカンパニーとなっているが、実質的には不動産投資本。 あくまでも不動産投資 (もしくはその他の事業でも良いが、レバレッジをかけやすいことや経費化しやすいことを理由に不動産投資を勧めている) で利益を出していることを前提に、可処分所得を増やすためのテクニックが述べられている。著者はコンサルタント兼不動産投資家であり税の専門家ではないので、税務の部分はきちんと自分で裏を取る必要があるだろう。
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大宮知信, お父さん! これが定年後の落とし穴

自ら "警告の書" を名乗るだけあり、巷にある定年本を鵜呑みにした失敗例をこれでもかと並べる。ではどうすればよいのかという前向きの部分がやや弱いが、避けられる失敗を避けるためのべからず集としての価値はある。
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山崎元, 水瀬ケンイチ, 全面改訂 ほったらかし投資術

インデックス投資本の売れ筋。共著者の水瀬ケンイチは梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーのブログでも有名。 オーソドックスなインデックス投資推奨であまり目新しさはないが、リスク資産を国内株50%・外国株50%に集中させ、先進国債券を見切っているのが特徴的。
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榎本まみ, 督促OL 奮闘日記 ちょっとためになるお金の話

修行日記の続編。お客様とのやりとり中心の前作に対し、今回は金融の仕組みも少し掘り下げているので、この世界の入門書としてもどうぞ。
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榎本まみ, 督促OL 修行日記

金融系のコールセンター勤務の著者による実録モノ。感情労働系のブラック職場でかなり生々しい話もあるのだが、笑って読めるのが著者の力量か。現場で鍛えられた会話術は勉強になる。
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別冊宝島編集部(編), 株のしくじり先生

ネット上で有名な投資家達10人の "しくじり" にスポットを当てた企画。 全体的にリスク管理が甘い事例が多い。各人の自己分析では判断ミスを原因としていることが多いが、それ以前の問題としてそもそもリスクを取りすぎているように見える。
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清武英利, プライベートバンカー カネ守りと新富裕層

シンガポールを中心に繁栄するプライベートバンクを取り上げたドキュメンタリ。堂々と実名を挙げている点が印象的。 プライベートバンカー、シンガポールへ移住する富裕層、国税庁の調査官など様々な立場からプライベートバンクを眺めており、個々のエピソードはどれも興味深いのだが、ぶつ切りの情報をただ並べただけにも感じてしまう。
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橘玲, 専業主婦は2億円損をする (期間限定 無料お試し版)

Kindle版が期間限定で無料となっていたので慌てて読んでみた。無料期間はすでに終了しており、リンク先は通常版となっている。 著者自身もあとがきで述べている通り、幸福の「資本」論を主婦向けに焼き直した内容で、あまり新味はない。