money

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橘木俊詔, 森剛志, 新・日本のお金持ち研究

本書で言う "お金持ち" は、高額納税者のこと。すなわち、個人で大きな課税対象所得がある人々だけを対象としており、上手く節税している人々や資産運用益中心の人々は除かれている。このあたり、一般の人が "お金持ち" と聞いて思い浮かべるものと乖離しているように思える。全国高額納税者名簿に掲載された人々への質問紙調査を主な情報源としているが、回収率が不明なのも残念。相当のバイアスを覚悟して読む必要がある。なお、表題からの改訂版と思いこんでこちらから読み始めたが、続編にあたるものらし...
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青木寿幸, 竹内謙礼, 会計天国

"おもしろくて、ためになる" 系のビジネス小説。コメディタッチの小説は読みやすく、単純な読み物としても悪くない。肝心の会計部分は、さすがにずぶの素人が一冊目として読むのには敷居が高いか。ある程度会計を理解している人がおさらいを兼ねて読むのにはちょうど良さそう。
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E8 Wallet

メインの財布として利用しているE8 walletを新調した。2年半も利用しているとさすがにゴムがヘタってきたので新調。特に小銭入れの部分が弱くなり、小銭がずり落ちるようになってきた前回同様、Etsyで購入。値段も前回と同じく2個でで$19.99、送料$6.00。ただし円安進行のため実質少し値上がり。発注から到着まで10日ほどamazon.comでも取り扱いがあるが、少々割高仕様は前回と変わっていない様に見える。強いて挙げるなら、ロゴが入っているベロが少し大きくなったくらいか
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ヴァホン・ジョンジグヨン(著), 平野誠一(訳), バフェット流投資に学ぶこと、学んではいけないこと 個人投資家にとっていちばん大事なノウハウ

数あるバフェット本の中で、バフェットを神格化していない珍しい存在。バフェットの有名な発言とその行動を照らしあわせて検証することで、その真意を探っていく。バフェットの失敗を失敗としてきちんと評価していく姿勢も良い。
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ルイズ・アームストロング(文), ビル・バッソ(絵), 佐和隆光(訳), レモンをお金にかえる法

お金のリテラシー絵本。経済というよりは経営の基礎ではあるが、子供のためのお金のしくみ入門書としてみると良い出来。
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別冊宝島取材班, 住宅情報誌が書かない コワ~い不動産の話

コワ~い不動産の話やコワ~い不動産の話2の続編。週刊誌的な煽りは相変わらずではあるが、不動産購入経験がない人間には思いつきもしないトラブル事例は勉強になる。
book

金森重樹, 借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記

先物で作った借金を返済するまでの自伝。借金をするまでの流れはさすがに自業自得といったところだが、そこを当時の心理も含めて包み隠さず話しているところは好感が持てる。読み物としても面白い。借金返済までの過程では、闇雲に動く前に経験者へのリサーチを徹底しているところが特徴的。
comic

茨木保, がんばれ! 猫山先生 (4)

前巻の時点ですでに笑えないレベルに達していた奈良野先生のネタはもはや前衛作品に。蜂谷マミの壊れっぷりと作者の思い入れは世代か。
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福地誠, 教育格差絶望社会

最近は麻雀業界での活動が中心の著者だが、過去にはこんな本も出していた。教育とお金の話のぶっちゃけ系。その世代の子供でもいないとなかなか情報が入ってこない分野ではあるが、自身の子供の頃とは異なる世界となっていることが実感できる。感情論ではなく、データをきちんと押さえているのも好感が持てる。おすすめ。
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垣谷美雨, ニュータウンは黄昏れて

ニュータウンの悲哀を見事に取り込んだ社会派小説。小説としてみるとご都合主義が過ぎる感はあるが、一気に読ませる力はある。肝心のニュータウンの内情がきっちり描かれているのが何より素晴らしい。