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ルイズ・アームストロング(文), ビル・バッソ(絵), 佐和隆光(訳), レモンをお金にかえる法

お金のリテラシー絵本。 経済というよりは経営の基礎ではあるが、子供のためのお金のしくみ入門書としてみると良い出来。
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別冊宝島取材班, 住宅情報誌が書かない コワ~い不動産の話

コワ~い不動産の話やコワ~い不動産の話2の続編。 週刊誌的な煽りは相変わらずではあるが、不動産購入経験がない人間には思いつきもしないトラブル事例は勉強になる。
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金森重樹, 借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記

先物で作った借金を返済するまでの自伝。 借金をするまでの流れはさすがに自業自得といったところだが、そこを当時の心理も含めて包み隠さず話しているところは好感が持てる。読み物としても面白い。借金返済までの過程では、闇雲に動く前に経験者へのリサーチを徹底しているところが特徴的。
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茨木保, がんばれ! 猫山先生 (4)

前巻の時点ですでに笑えないレベルに達していた奈良野先生のネタはもはや前衛作品に。 蜂谷マミの壊れっぷりと作者の思い入れは世代か。
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福地誠, 教育格差絶望社会

最近は麻雀業界での活動が中心の著者だが、過去にはこんな本も出していた。 教育とお金の話のぶっちゃけ系。その世代の子供でもいないとなかなか情報が入ってこない分野ではあるが、自身の子供の頃とは異なる世界となっていることが実感できる。感情論ではなく、データをきちんと押さえているのも好感が持てる。おすすめ。
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垣谷美雨, ニュータウンは黄昏れて

ニュータウンの悲哀を見事に取り込んだ社会派小説。 小説としてみるとご都合主義が過ぎる感はあるが、一気に読ませる力はある。肝心のニュータウンの内情がきっちり描かれているのが何より素晴らしい。
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さとうやすゆき, お金の不安が消える本

お金の具体的な話はなく、精神論ばかり。ネタ元は松下幸之助が多め。 ページ数も内容も薄く、特に著者のファンでもない限り読む必要はないだろう。
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本多静六, 私の財産告白

戦前の林学博士にして倹約と投資で一財産を築き上げた本多静六の告白。 時代は変われど、財産を築き上げるための基本はそう変わるものではない。本多は、通常収入の四分の一を天引きで貯金する本多式「四分の一」貯金で貯めた資金を投資するというまさに王道を行った。 さらに本書の特筆すべき点は、財産の処分方法という難題とも格闘しているところ。85歳を迎えた本多が辿り着いた結論は、「児孫のために美田を買わず」。また、若い頃は「若いうちに勤倹貯蓄、慈善報謝、陰徳を積み、老後はその蓄積と陽報で楽隠...
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橘玲, 橘玲の中国私論 世界投資見聞録

中国に乱立する "鬼城" の訪問記に始まり、その鬼城を生むこととなった錬金術の話題を経て、中国史から中国人の自我までを語る。 "私論" と付いている通りやや強引な解釈もあるが、一気に読ませる力はある。
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鈴木大介, 最貧困女子

家族の無縁、地域の無縁、制度の無縁からなる三つの無縁と、精神障害、発達障害、知的障害からなる三つの障害のうち多くを抱えて貧困に陥っている女性たちを描いたドキュメンタリ。ただひたすら重い。