book 中村淳彦, デフレ化するセックス AV女優を始めとしたセックス産業のドキュメンタリー。従来の著作と異なるのは、デフレ下で貧困状態に陥っているケースが多い実態にフォーカスしていること。 当事者へのインタビューを元に可処分所得などを推計していくスタイル。インタビューはあまり裏を取らずに発言をそのまま信用しているように見えるので話半分で。 2013-11-10 book
book 岩松正記, 個人事業、フリーランス、副業サラリーマンのための 「個人か? 会社か?」から申告・節税まで、「ソン・トク」の本音ぶっちゃけます。 個人事業主や法人成りを検討している人のための税入門書。 著者は "ぶっちゃけ" を売りにしている様だが、それでもやはり工学系の人間から見るとグレーゾーンが広く感じるのは税法の仕方ないところか。 2013-10-25 book
book 山口揚平, なぜか日本人が知らなかった新しい株の本 比較的初心者向けの投資本。素朴な個別銘柄投資のファンダメンタルズ系で、インデックスなどは名前すら出てこない潔さ。 企業価値や割安度の算出方法にやや独自性が見られるが、その有効性の検証は一切無し。バックテストの結果もない。 コンサルタントの書いた本らしく、読みやすさだけは見事。 2013-08-09 book
book ジョージ・S・クレイソン(著), 楡井浩一(訳), バビロンの大金持ち The Richest Man in Babylon メソポタミアの古代都市バビロンを舞台にした寓話集。あくまでも寓話形式の成功本であり歴史書ではないので、時代考証は色々と怪しい。 成功本としてのメッセージは非常にシンプルで、勤労、倹約、貯蓄、利殖、慎重。寓話として見ると出来は良く、さらりと読める一冊。 2013-06-28 book
book 大槻ケンヂ, サブカルで食う 就職せず好きなことだけやって生きていく方法 大槻ケンヂの自伝的なもの。これを読んでサブカルで食えるようになるかというと疑わしいが、エッセイとしてみれば良質。 新書一冊で出た結論が、サブカルで食うのに必要なのは実家と月15万という身も蓋もない内容。素晴らしい。 2013-06-24 book
book 木暮太一, 僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? マルクスの資本論をベースに、"自己内利益" を最大化する働き方を提案する。 言われるまでもなく無意識にこういった働き方を選択している人も多そうではあるが、現在の働き方に疑問を感じている人は一読する価値があるかもしれない。 2013-06-23 book
comic 東條さち子, 主婦でも大家さん 頭金100万円でアパートまるごと買う方法 自信のアパート投資をした経験をネタにしたエッセイコミック。 リスク管理が甘いにも関わらず運良く成功した事例なので、不動産投資の参考になるかというと怪しい。しかし、曲がりなりにも成功と言って良い事例なので、マンガとして読む分には安心して楽しめる。 2013-05-23 comic
book 山崎隆, 大震災改訂版 東京のどこに住むのが安心か 震災を機にを焼き直したもの。不動産の売り手側が言いにくいことをズバズバと指摘していくのは痛快。 表題では "住む" となっているが、どちらかと言うと "買う" 場合を想定した議論が中心。利便性よりも資産価値の変動に重きをおいている。 改訂のきっかけとなった震災については、東京周辺のみを扱っていることもあり、原発絡みではなく軟弱地盤や水害の問題が中心。 2013-05-21 book
book 岩谷誠治, 借金を返すと儲かるのか? 会計の入門書だが、非常に分かりやすく噛んで含めるように教えてくれる。 類書に良くある "決算書だけ読めればいい" というスタンスではなく、一番の基礎となる簿記から逃げずに (しかも平易に) 解説している点は評価できる。 2013-05-17 book
book 神戸幸夫, 転落 ホームレス100人の証言 東京周辺でのホームレス100人へインタビューをまとめたもの。基本的に裏をとらずにインタビュー内容をそのまま信じている (と思われる) 内容なので、少し割り引いて読む必要があるかもしれない。それでも事例集として非常に興味深い。 購入したのは初版だが、校正不足が目立つのが残念。 2013-05-10 book