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チャールズ・エリス(著), 鹿毛雄二(訳), 敗者のゲーム 原著第6版

以前読んだ敗者のゲームの改訂版。もはや古典と言える名著であり、まともに資産運用を考えるのならば避けて通れない一冊。旧版から一貫したメッセージとして長期計画の重要性やインデックス・ファンドの有利さが繰り返し説かれるが、そのどれもが頷ける内容。相変わらず翻訳が今ひとつなところだけがやや残念。
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チャールズ・マレー(著), 橘明美(訳), 階級「断絶」社会アメリカ 新上流と新下流の出現

ここ50年間 (1960年~2010年) で米国に新たに生まれた新上流と新下流という階級。彼らが互いに交わらなくなっている様子やそれが引き起こす様々な問題を豊富なデータで裏付けていく。翻訳の質が高いのも嬉しい。
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ナシーム・ニコラス・タレブ(著), 望月衛(訳), まぐれ 投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか

タレブの代表作の一つ。リスクの数学的な話よりはもう少しメタな話。皮肉に満ちた語り口は好みが分かれるところだと思うが、世間で生存バイアスが軽視されすぎているという主張自体は納得できる。
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トマス・J・スタンリー(著), ウィリアム・D・ダンコ(著), 斎藤聖美(訳), 新版 となりの億万長者 成功を生む7つの法則

本書の "億万長者" とは、キャッシュフローが豊富な人ではなく、ストックが豊富な人のこと。億万長者の多くが倹約によりその資産を築いてきたことを統計データから明らかにする。データがやや古いのとサンプリングの適切さにはやや疑問が残るのとがやや残念だが、結論はさもありなんと思わせる。
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メアリアン・ウルフ(著), 小松淳子(訳), プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか?

言語学と脳科学の見事な融合。書を読むということが脳にどの様な影響を与えるのかという大きな問題への解を見事に示してくれる。普段何気なく行っている読書という行為が、非常に複雑なプロセスの集合体であることに気付かせてくれる。つい読書を会得した子どもの頃に思いを馳せてしまった。
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施川ユウキ, バーナード嬢曰く。

読書をテーマにしたマンガ作品なのだが、読書家ぶりたい浅い読者を中心に持ってきたところが実に秀逸。それでいながら、本当の読書家の気持ちもさり気なく押さえているのもポイント。おすすめ。
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林雄司, 世界のエリートは大事にしないが、普通の人にはそこそこ役立つビジネス書

デイリーポータルZでおなじみの林雄司によるビジネス書 (のようなもの) 。いつも通りふざけ半分ながら、どころどころ見事に真実を付いたようなところが見られるのはさすが。普通のサラリーマンにもぜひ読んで欲しい。おすすめ。
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E8 wallet

財布を新調した。手持ちの財布が20年選手であり、ところどころ綻びてきているため。また、最近はクレジットカード払いやSuica払いが増えたために小銭を使うことが減っており、無駄に大きいと感じたこともある。小ささを売りにした財布はいくつかあるが、一番手頃でシンプルなE8 walletを取り寄せた。一般の流通には乗っておらず大手の通販では取扱がないため、ハンドメイドマーケットのEtsyで購入直接クレジットカードでの支払いができず、PayPal払いしか受け付けていない2個セットで$1...
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マルク・レビンソン(著), 村井章子(訳), コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった

現在では海運を中心に広く利用されグローバル・サプライチェーンを支えている貨物コンテナが世界を席巻するまでの流れを、実質的な発明者であるマルコム・マクリーンを中心に描いたもの。発明から普及までの正の部分だけでなく、コンテナ普及の抵抗勢力である労働組合や当局との闘いなどの負の部分が丹念に取り上げられているのも興味深い。企業の経営者が書評で絶賛するのがよく分かる。おすすめ。
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ラリー・E・スウェドロー(著), 堀篤(監修), 山内あゆ子(翻訳), ウォール街があなたに知られたくないこと

アクティブファンドはインデックスファンドに勝てないことを、豊富な証拠と共にこれでもかと。未だにアクティブファンドに淡い夢を持っている方にはぜひ読んでいただきたい。実際のインデックスファンドの運用についての注意点もよくまとまっている。特に、税を中心とした各種のコストを削減することの重要性をまざまざと見せつけてくれるのが良い。おすすめ。