recommended

book

林雄司, 世界のエリートは大事にしないが、普通の人にはそこそこ役立つビジネス書

デイリーポータルZでおなじみの林雄司によるビジネス書 (のようなもの) 。いつも通りふざけ半分ながら、どころどころ見事に真実を付いたようなところが見られるのはさすが。普通のサラリーマンにもぜひ読んで欲しい。おすすめ。
product

E8 wallet

財布を新調した。手持ちの財布が20年選手であり、ところどころ綻びてきているため。また、最近はクレジットカード払いやSuica払いが増えたために小銭を使うことが減っており、無駄に大きいと感じたこともある。小ささを売りにした財布はいくつかあるが、一番手頃でシンプルなE8 walletを取り寄せた。一般の流通には乗っておらず大手の通販では取扱がないため、ハンドメイドマーケットのEtsyで購入直接クレジットカードでの支払いができず、PayPal払いしか受け付けていない2個セットで$1...
book

マルク・レビンソン(著), 村井章子(訳), コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった

現在では海運を中心に広く利用されグローバル・サプライチェーンを支えている貨物コンテナが世界を席巻するまでの流れを、実質的な発明者であるマルコム・マクリーンを中心に描いたもの。発明から普及までの正の部分だけでなく、コンテナ普及の抵抗勢力である労働組合や当局との闘いなどの負の部分が丹念に取り上げられているのも興味深い。企業の経営者が書評で絶賛するのがよく分かる。おすすめ。
book

ラリー・E・スウェドロー(著), 堀篤(監修), 山内あゆ子(翻訳), ウォール街があなたに知られたくないこと

アクティブファンドはインデックスファンドに勝てないことを、豊富な証拠と共にこれでもかと。未だにアクティブファンドに淡い夢を持っている方にはぜひ読んでいただきたい。実際のインデックスファンドの運用についての注意点もよくまとまっている。特に、税を中心とした各種のコストを削減することの重要性をまざまざと見せつけてくれるのが良い。おすすめ。
book

ピエール・バイヤール(著), 大浦康介(訳), 読んでいない本について堂々と語る方法

本来は読んでいなければならないはずの本を読んでいないということを半ば自虐的ながらも肯定的に捉え、その上でその本について語るにはどうするべきかということを論じた本。そもそもある本を読んだとはどういうことなのかという根源的な問題まで改めて考えさせられる良書。おすすめ。
book

アンドリュー・パーカー(著), 渡辺政隆(訳), 今西康子(訳), 眼の誕生 カンブリア紀大進化の謎を解く

カンブリア爆発の原因は眼の誕生にあったとする説。聞いてしまえば当たり前に思えるが、そこがコロンブスの卵と言えるところだろう。その当たり前の結論に辿り着くまで、少しづつ外堀を埋めていくような構成が見事。上質の推理小説を読んでいるような印象を覚える。翻訳の質もよく、一気に読みきってしまった。おすすめ。
book

リチャード・ワイズマン(著), 木村博江(訳), その科学が成功を決める

最新の心理学研究の成果を用いて、自己啓発本でよく語られる言説を検証している。文献調査もきちんとしており、主観的な記述ばかりの自己啓発本よりははるかに納得感がある。おすすめ。
game

428 封鎖された渋谷で

久しぶりにiPhoneでゲーム。428 封鎖された渋谷で。サウンドノベルの肝となるシナリオはもちろんのこと、システムや演出も良く練られており、最後まで飽きさせない。ゲームとしての難易度は、クリアするだけならばかなり低め。ただし、真ENDや隠しシナリオを含めて本格的なやり込みが必要。
movie

きっと、うまくいく

インド映画の奥深さを体感できた。いわゆる歌と踊りのマサラ・ムービーの要素も含まれてはいるのだが、それ以上に見事なストーリー展開に引き込まれた。強いメッセージ性、現代インドの社会問題の切り出し、見事に絡み合う伏線の数々、そしてなによりも映画としてのカタルシス。インド映画は今ひとつ肌に合わないという向きにもぜひ試してもらいたい一本。おすすめ。
book

Bill Karwin(著), 和田卓人(監訳), 和田省二(監訳), 児島修(訳), SQLアンチパターン

SQLで陥りがちな間違いを集めたアンチパターン集。どれも見覚えのあるものばかりで身につまされる。解説も非常に的確で、対処法はもちろんのこと、あえてアンチパターンを使うべき場面まできちんと論じられているのが良い。翻訳の質も良く、SQLに関わる仕事をしている向きには間違いなくおすすめできる。