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ナシーム・ニコラス・タレブ(著), 望月衛(訳), まぐれ 投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか

タレブの代表作の一つ。リスクの数学的な話よりはもう少しメタな話。皮肉に満ちた語り口は好みが分かれるところだと思うが、世間で生存バイアスが軽視されすぎているという主張自体は納得できる。
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トマス・J・スタンリー(著), ウィリアム・D・ダンコ(著), 斎藤聖美(訳), 新版 となりの億万長者 成功を生む7つの法則

本書の "億万長者" とは、キャッシュフローが豊富な人ではなく、ストックが豊富な人のこと。億万長者の多くが倹約によりその資産を築いてきたことを統計データから明らかにする。データがやや古いのとサンプリングの適切さにはやや疑問が残るのとがやや残念だが、結論はさもありなんと思わせる。
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メアリアン・ウルフ(著), 小松淳子(訳), プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか?

言語学と脳科学の見事な融合。書を読むということが脳にどの様な影響を与えるのかという大きな問題への解を見事に示してくれる。普段何気なく行っている読書という行為が、非常に複雑なプロセスの集合体であることに気付かせてくれる。つい読書を会得した子どもの頃に思いを馳せてしまった。
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施川ユウキ, バーナード嬢曰く。

読書をテーマにしたマンガ作品なのだが、読書家ぶりたい浅い読者を中心に持ってきたところが実に秀逸。それでいながら、本当の読書家の気持ちもさり気なく押さえているのもポイント。おすすめ。
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林雄司, 世界のエリートは大事にしないが、普通の人にはそこそこ役立つビジネス書

デイリーポータルZでおなじみの林雄司によるビジネス書 (のようなもの) 。いつも通りふざけ半分ながら、どころどころ見事に真実を付いたようなところが見られるのはさすが。普通のサラリーマンにもぜひ読んで欲しい。おすすめ。
product

E8 wallet

財布を新調した。手持ちの財布が20年選手であり、ところどころ綻びてきているため。また、最近はクレジットカード払いやSuica払いが増えたために小銭を使うことが減っており、無駄に大きいと感じたこともある。小ささを売りにした財布はいくつかあるが、一番手頃でシンプルなE8 walletを取り寄せた。一般の流通には乗っておらず大手の通販では取扱がないため、ハンドメイドマーケットのEtsyで購入直接クレジットカードでの支払いができず、PayPal払いしか受け付けていない2個セットで$1...
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マルク・レビンソン(著), 村井章子(訳), コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった

現在では海運を中心に広く利用されグローバル・サプライチェーンを支えている貨物コンテナが世界を席巻するまでの流れを、実質的な発明者であるマルコム・マクリーンを中心に描いたもの。発明から普及までの正の部分だけでなく、コンテナ普及の抵抗勢力である労働組合や当局との闘いなどの負の部分が丹念に取り上げられているのも興味深い。企業の経営者が書評で絶賛するのがよく分かる。おすすめ。
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ラリー・E・スウェドロー(著), 堀篤(監修), 山内あゆ子(翻訳), ウォール街があなたに知られたくないこと

アクティブファンドはインデックスファンドに勝てないことを、豊富な証拠と共にこれでもかと。未だにアクティブファンドに淡い夢を持っている方にはぜひ読んでいただきたい。実際のインデックスファンドの運用についての注意点もよくまとまっている。特に、税を中心とした各種のコストを削減することの重要性をまざまざと見せつけてくれるのが良い。おすすめ。
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ピエール・バイヤール(著), 大浦康介(訳), 読んでいない本について堂々と語る方法

本来は読んでいなければならないはずの本を読んでいないということを半ば自虐的ながらも肯定的に捉え、その上でその本について語るにはどうするべきかということを論じた本。そもそもある本を読んだとはどういうことなのかという根源的な問題まで改めて考えさせられる良書。おすすめ。
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アンドリュー・パーカー(著), 渡辺政隆(訳), 今西康子(訳), 眼の誕生 カンブリア紀大進化の謎を解く

カンブリア爆発の原因は眼の誕生にあったとする説。聞いてしまえば当たり前に思えるが、そこがコロンブスの卵と言えるところだろう。その当たり前の結論に辿り着くまで、少しづつ外堀を埋めていくような構成が見事。上質の推理小説を読んでいるような印象を覚える。翻訳の質もよく、一気に読みきってしまった。おすすめ。