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シャロン・モアレム(著), ジョナサン・プリンス(著), 矢野真千子(訳), 迷惑な進化 病気の遺伝子はどこから来たのか

人間を弱らせるような遺伝性の病気の遺伝子が何千年も自然淘汰されずに人類の遺伝子プールに残り続けているのは偶然ではない。その病気には子孫を残すために有利な要素が何かしらあったはずだ。本書はそうした "迷惑な進化" であるヘモクロマトーシス、糖尿病、ALDH2-2 (日本人も多い酒が飲めない遺伝子だ) が生き残った理由を教えてくれる。読み物としては面白いが、後半ではアクア説に傾倒している様子が見られたりと科学的な正確さよりもエンターテイメントに重きをおいているふしがあるので、自分...
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John Berryman(著), Albert Ziegler(著), 服部佑樹(訳), 佐藤直生(訳), LLMのプロンプトエンジニアリング GitHub Copilotを生んだ開発者が教える生成AIアプリケーション開発

日進月歩のLLMの世界ではあるが、あまり古くならない基礎の部分をしっかりと押さえているので読む価値がある。LLMがあくまでも文章の補完であるという根幹は、当面は変わらないだろう。プロンプトの組み立て方やモデルの制御もこの補完の原則に沿って書かれているので理解し易い。
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ノリーナ・ハーツ(著), 中西真雄美(訳), 情報を捨てるセンス 選ぶ技術

断捨離ブームの頃の出版のせいか "捨てる" を前面に出した表題となっているが、内容は原題の "How to Make Smart Decisions in a Confusing World" の方が適切。情報があふれる社会でいかに適切な意思決定を送るかを主題に据えている。よくあるリテラシ本と重複する部分も多いのだが、STEP 9で自分の感情によって判断がブレる点に触れているのは新しい。論文的な裏付けがあるような記述が多いが、参考文献が示されていないのが残念。
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お知らせ, 世界最強麻雀AI Suphxの決断

Suphxの衝撃の続編。他人の褌で相撲を取っている以上は仕方がないのだが、今回もSuphxの牌譜を見ての解説止まり。内容は悪くなく、Suphxの打ち筋から得られる知見もあるのだが、構成が今一つでもったいない。Suphxの牌譜からどうしてその場面を選んだかの基準が不明確で、解説しやすい場面だけを恣意的に選んだようにも見える。Suphxの打牌を解説する形式にもかかわらず、肝心のSuphxの打牌が本文中に埋もれているので、まずはそれを探し出してから解説を読むことを強いられる。版組が...
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前野ウルド浩太郎, バッタを倒しにアフリカへ

あのバッタ博士のアフリカ (モーリタニア) 渡航記。著者の溢れ出るバッタ愛と文章力で一気に読んでしまう。純粋な研究録としても、自然科学分野のポスドクの実態の生々しい記録としても、異文化交流記としても、単純な読み物としても、非常に面白い。
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佐藤雅彦, 大島遼, 廣瀬隼也, 解きたくなる数学/新・解きたくなる数学

2冊まとめて購入。普通の数学パズル本とは異なり、"解きたくなる" ようなビジュアルが添えられているのがミソ。子供の食いつきも良い。
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ランドール・マンロー(著), 吉田三知世(訳), ハウ・トゥー バカバカしくて役に立たない暮らしの科学

ランドール・マンローの名前を聞いたことはなくとも、xkcdの中の人と言えばわかる人も多いだろう。おなじみの棒人間のイラストと共にバカバカしい科学を提供してくれる。内容はいちいちバカバカしいのだが、科学的な記述は大真面目なので子どもに読ませても良い。特にさまざまな投擲の統一モデルは、モデルを作成する際の抽象化を学ぶのに良い教材であり、物理の教科書に載せても良いレベル。
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横山雅司, マンガ「実は〇〇」な動物図鑑

クック先生の動物講座の書籍化。動物を美化しない毒入りのまま出版に至ったのが素晴らしい。子供向けにも良い内容。寄生虫などの子どもの食いつきが良いネタも多数収録。
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村越真, なぜ人は地図を回すのか 方向オンチの博物誌

著者は全日本オリエンテーリング選手権チャンピオンの経験もある研究者。方向オンチという身近な問題に、きちんとした学術的な裏付けを持って切り込む。方向感覚は多くの分野を跨ぐ問題であり、認知心理学を中心に、発達心理学、環境心理学、生物学、都市設計など、様々な方向からのアプローチが求められる。本書はそれらを広くカバーした啓蒙書で、地図の読み取りやナビゲーションが存外に複雑な問題であることを教えてくれる。
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縄文ZINE(編), 望月昭秀(著), 小久保拓也(著), 山田康弘 (著), 佐々木由香(著), 山科哲(著), 白鳥兄弟(著), 松井実 (著), 金子昭彦 (著), 吉田泰幸 (著), 菅豊 (著), 土偶を読むを読む

ベストセラーとなったの検証本。たびたび売れてしまうトンデモ本の検証は誰かがやらねばならないにもかかわらず学術的には評価されない仕事であり、こうした努力に頭が下がる。本書ではこうした作業を "雪かき" と表現しており、実に的確な例えだと思う。こうした検証本としての役割を抜きにして、現在の縄文研究を学ぶうえでも良書。土偶がどこまでわかっていて、何がわかっていないのか、その概観を掴むことができる。