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ジョエル・ベスト(著), 林大(訳), 統計はこうしてウソをつく だまされないための統計学入門

統計リテラシー本だが、統計学よりも社会学寄りの内容。統計学の細かな処理よりも、様々な統計が生まれる背景やそれが誤解される過程に重きを置いている。実例も豊富で読みやすい。特に統計が引用される過程でその意味の変化や不適切な比較が生まれるくだりは既視感がある。
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左巻健男, 面白くて眠れなくなる化学

化学関係の雑学集。体系的に化学を学ぶ役に立つような本ではないが、化学に興味を持たせるための本としては非常に良い出来。
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ラリー・E・スウェドロー(著), 堀篤(監修), 山内あゆ子(翻訳), ウォール街があなたに知られたくないこと

アクティブファンドはインデックスファンドに勝てないことを、豊富な証拠と共にこれでもかと。未だにアクティブファンドに淡い夢を持っている方にはぜひ読んでいただきたい。実際のインデックスファンドの運用についての注意点もよくまとまっている。特に、税を中心とした各種のコストを削減することの重要性をまざまざと見せつけてくれるのが良い。おすすめ。
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住中光夫, Excelでマスターする ビジネスデータ分析 実践の極意

ピボットテーブルの入門書。RDBを持ち出すまでもない小規模な分析のために勉強することにした。主に営業データの分析を対象にしているが、おおまかな利用方法を学ぶには十分。ツールの使い方だけではなく、実践的なデータ分析の流れも解説されているので、今までデータ分析などに携わったことがない人にもおすすめできる。
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T. ギルブ(著), G.M.ワインバーグ(著), 木村泉(訳), 米沢明憲(訳), 計算機入力の人間学 打鍵入力信頼性技法

主にキーパンチャによるデータ入力の信頼性向上に関する専門書。泥臭い仕事の一つだが、その重要性は揺るぎなく、おそらくこれからも何だかんだと言いながらもなくならないだろう。原著は1977年に発表されたものであり、パンチカードに関する記述など今ではさすがに古くなっている部分もある。しかしながら、人間の本質に関わる部分は全く古くなっておらず、繰り返しや確認語によるエラー率の低減手法、適応制御を用いた入力検査など、現在でもそのまま使える内容も多い。単に入力ミスを減らすための小ネタ集だけ...
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アンドリュー・パーカー(著), 渡辺政隆(訳), 今西康子(訳), 眼の誕生 カンブリア紀大進化の謎を解く

カンブリア爆発の原因は眼の誕生にあったとする説。聞いてしまえば当たり前に思えるが、そこがコロンブスの卵と言えるところだろう。その当たり前の結論に辿り着くまで、少しづつ外堀を埋めていくような構成が見事。上質の推理小説を読んでいるような印象を覚える。翻訳の質もよく、一気に読みきってしまった。おすすめ。
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クリストファー・ウィルズ(著), 近藤修(訳), 暴走する脳 脳の進化が止まらない!

ミトコンドリア・イヴにはじまる人類の進化史を脳に着目して追った科学啓蒙書。脳の進化の歴史を扱っているものの、進化論一般の解説が多く、予備知識のある向きにはやや退屈かもしれない。特に後半は中立進化説やその理解のために必要な基礎知識に多くのページが割かれており、教科書を読んでいる気分になってくる。
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小松正之(著), 日本水産学会(監修), よくわかるクジラ論争 捕鯨の未来をひらく

捕鯨問題の入門書。国際捕鯨委員会 (IWC; International Whale commission) の一線で活躍している著者だけあり、科学的な調査法から各国の捕鯨の歴史まで、およそひと通りの基礎が網羅されている。一つ難を挙げると、日本側の見解に偏り過ぎている感はある。他国の主張について主観で断定している箇所が見られるため、この部分は他の文献で補う必要があるだろう。
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北岡明佳(監修), 錯視完全図解 脳はなぜだまされるのか?

フルカラー大形本で、様々な錯視を心行くまで楽しめる。収録されている錯視も、動く錯視から形の錯視、だまし絵まで幅広い。科学的な解説は控え目なので、あくまでも錯視を楽しむための本。
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唐木英明, 久米均, 寺田雅昭, 小沢理恵子, 村上紀子, 小林宏行 , 石川廣, 小澤義博, 浜川清, 星元紀, 安部明廣, 安本教傅, 田中平三, 黒川清, 食の安全と安心を守る

食品に関する有識者からの寄書をまとめた本。極めて真っ当な内容ながら、一人あたりのページ数が非常に限られている上に重複した内容が多く、読み物としては今ひとつ。