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芳川充, 食品の迷信 「危険」「安全」情報に隠された真実とは

比較的まともに食の情報を扱った本。類書と重なる部分も多くあまり新しい情報はないが、バランスは悪くない。フードファディズムに陥りつつある人たちには一読して欲しい。
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京都純典(企画・監修), プロ野球本当の実力がわかる本 セイバーメトリクスで見るプロ野球

海外でよく使われているセイバーメトリクスの指標を2009年のプロ野球に当てはめてみましたというだけで、独自の指標や考察などの新味はない。とはいえ、プロ野球スカウティングレポートシリーズがマンネリ化している中、こういったセイバーメトリクス系の書籍が出てくるのは嬉しい。ぜひ毎年定期刊行して欲しい。なお、各指標の一応の説明はあるので、セイバーメトリクス入門用にも悪くない。セイバーメトリクスを前面に出しておきながら、巻末の年俸に対する貢献度や、主な引退選手の年度別成績などは従来の指標...
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伏木亨, 飯島奈美, おいしさの秘密!

食の対談本なのだけれど、"おいしさ" という実体のよく分からないものを多少なりとも科学的に語られているのは面白い。
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蔵本由紀, 非線形科学

非線形動力学の権威である蔵本先生による入門書。新書だと思ってナメてかかるには難解な内容だが、それだけに知的好奇心が満たされる。
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と学会, トンデモ本 女の世界 (上, 下)

女性向けのトンデモ本の紹介。トンデモの世界は男女関係ないのだと気付かせてくれる。と学会のツッコミ芸も熟練の域に達しており、通勤中に気軽に楽しむには最適。
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西成活裕, 渋滞学

車、人、蟻、インターネットなど、様々な対象を "渋滞" というキーワードで横断したもの。待ち行列だけでは分からない世界がみられるのは興味深い。また、理論だけではなくASEP (Asymmetric Simple Exclusion Process) などを用いたモデル化にも触れられているので、この分野の研究の第一歩としてもおすすめできる。
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縣秀彦, 天文学者はロマンティストか? 知られざるその仕事と素顔

国立天文台普及室長である著者が、現在の天文学者の生態を語った本。自分の専門分野と全く異なる分野の研究者の生態は興味深く、刺激になる。また、天文学の簡単な歴史と興味の移り変わりもコンパクトにまとめられているのでこの分野の素人にも安心。
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竹内薫, へんな数式美術館 世界を表すミョーな数式の数々

そのタイトル通り、珍しい数式を鑑賞して楽しもうという本。企画は面白いが、数式には背景がわからないと全く理解できないものも多く、わずかな解説だけでは十分に楽しめないところがあるのが残念。
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ポーポー・ポロダクション, デザインを科学する 人はなぜその色や形に惹かれるのか?

デザインの入門書なのだが、科学的な裏付けをしようと試みている点で、よくあるどこかのデザイナーが雰囲気だけで色のイメージを語るような本とは一線を画している。序盤には人間の色覚や認知の仕組みが一通り。後半のデザインとイメージの関係の調査においては、デザインの物理特性と言語イメージの関係が定量的に評価されているのが特徴的。何となくデザインには興味があるが、叙情的な文章ばかりのデザイン本を読むのはちょっと、という方にはおすすめできる。
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片桐頼継, レオナルド・ダ・ヴィンチという神話

"万能の天才" として語られ、もはや神話化された様な扱いをされることもあるレオナルド・ダ・ヴィンチの実体を追った本。レオナルドが非凡なクリエイターであったことは間違いないものの、科学・工学への貢献や先見性については多くの疑問が残るのも事実だろう。