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あさりよしとお, アステロイド・マイナーズ (1)

あさりよしとおの宇宙マンガ。まんがサイエンスで貯め込んだ知識をここぞとばかりに大放出。連作形式だが、どれも当たりばかり。宇宙開発にかかる膨大なコストという裏テーマが感じられ、単に荒唐無稽なSFに終わっていないあたりがさすが。おすすめ。
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伊藤計劃(著), 円城塔(著), 北野勇作(著), 小林泰三(著), 斉藤直子(著), 田中哲弥(著), 田中啓文(著), 飛浩隆(著), 藤田雅矢(著), 牧野修(著), 山本弘(著), 大森望(責任編集), NOVA 1 書き下ろし日本SFコレクション

大森望の責任編集によるSFアンソロジー。虚構機関とは違ってこちらはすべて書き下ろし。最近あまりSFを読んでいないせいか、読むのがツラく感じる作品も多い。その中で初めて読んだ小林泰三はかなり好み。
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大森望(編), 日下三蔵(編), 虚構機関 年刊日本SF傑作選

読書に占めるSF率が低下しており、もはやどこから読んだら良いのかもわからなくなっている私のような人間には嬉しい傑作選。北國浩二、林譲治、伊藤計劃あたりはかなり好み。
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とり・みき, 冷食捜査官(1)

今まで断片的には読んでいたのだけど、この度まとまった形で読むことができて非常に嬉しい。SFハードボイルドとナンセンスギャグのバランスはやっぱり見事の一言。
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マイクル・コーニイ(著), 山岸真(訳), ハローサマー、グッドバイ

久しぶりにSFでも。序盤は少年と少女の出会いという何でもないお話。所々に舞台となる惑星の様子が語られ、確かに良い雰囲気……と油断していたら終盤に来て怒濤の超展開。ネタバレになるので書けないが、ラストのどんでん返しもお見事。
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谷岡一郎, SFはこれを読め!

久しぶりに見た谷岡先生の新刊は予想外のSFガイド。おそらく仕事ではなく趣味で書いている本と思われ、SFへの熱い思いがダイレクトに伝わってくる。横山えいじ先生の挿し絵も嬉しい。
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山本弘, 闇が落ちる前に、もう一度

を文庫化したもの。いつものSFよりはややホラー寄りの短編集だが、山本弘らしさがよく出ている。中でも特にホラー・サスペンス色の強い「屋上にいるもの」がおすすめ。50ページほどの短編なので是非読んでもらいたい。
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山本弘, まだ見ぬ冬の悲しみも

山本弘がマイブームなので短編集も読んでみる。アイディア勝負の、まさにSFらしい作品ばかり。言語ネタからタイムトラベルまで、幅広いアイディアで飽きさせない。
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岡崎二郎, アフター0 著者再編集版 (1)

実は岡崎二郎を読むのは初めて。SF短編集なのだが、一本の短いページ数の中に惜しげもなくアイディアが投入されている、非常に密度の高い本。2巻も買おう。
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山本弘, アイの物語

7本のSF短編からなる作品だが、それぞれの短編を繋ぐインターミッションが素晴らしいデキ。1話目の "宇宙を僕の手の上に" を読み始めた頃は今ひとつな印象だったが、2話目からグングンと引き込まれた。特に6話目の "詩音が来た日" は間違いなくおすすめできる作品。泣いた。著者が自身のホームページで、ここに収めた物語はどれも泣ける話である。僕自身、自分で書いてて泣いたのだから、間違いない。と語っているだけのことはある。