sociology

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田中優, A SEED JAPANエコ貯金プロジェクト, おカネで世界を変える30の方法

A SEED JAPANのメンバーが社会的責任投資を紹介する本。彼らのようなNGO/NPOの考え方を知るためには良い本だと思う。しかしながら、本当に彼らの言う仕組みを実現した際にどれだけ負の効果が出てくるのかの踏み込みが浅く、良い面だけが取り上げられている様に見える。
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中條辰哉, 日本カジノ戦略

著者の中條氏はネバダ州立大でカジノ経営学を学んだ後、ラスベガスのカジノでの勤務経験もある方。ラスベガスのカジノの経営がどのように行われているかといった話題は面白いが、カジノに興味のある方なら既に知っていることも多いと思う。また、標題にもある日本カジノの戦略については、非常にざっくりとした議論しか行われていないのが残念。
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ジェームズ・R・チャイルズ, 高橋健次(訳), 最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか

原発事故から航空機墜落まで、様々な巨大事故の事例を集めた本。最近方々で取り上げられている失敗学に近い考え方と思う。事例を読むだけでも参考になるのだが、やはりもう少し考えながら、自分の仕事と重ね合わせて読むべき本だろう。働くすべての人に読んで欲しい。おすすめ。
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阿曽山大噴火, 裁判狂時代 喜劇の法廷★傍聴記

大川豊興業の阿曽山大噴火による裁判ウォッチングガイド。裁判のことを全く知らない私のような読者にも、一から手取り足取り教えてくれる内容が嬉しい。文体も語りかけてくるようで、親しみがもてる。
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森田浩之, スポーツニュースは恐い 刷り込まれる〈日本人〉

いわゆるメディアリテラシー本なのだが、スポーツニュースを主題にしたところが面白い。著者の「スポーツニュースは「オヤジ」である」という主張には強く共感できる。スポーツニュースが無意識に含んでいるオヤジのイデオロギーを理解することで、その力の大きさを感じるとともに、今後のスポーツニュースの見方が変わるだろう。おすすめ。
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大川豊, 日本インディーズ候補列伝(DVD付)

しばらく追いかけていないうちに、大川総裁はこんなことをしていた。外山恒一や又吉イエスといったネット上のメジャーどころとはちょっと違う路線。山口節生、羽柴誠三秀吉らを中心に、全国の候補者の演説を巡り取材を敢行した労作。付録のDVDも厳選された貴重な映像ばかり。おすすめ。
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岩田正美, 現代の貧困 ワーキングプア/ホームレス/生活保護

社会福祉学の入門書的な内容。貧困の境界を定めることの難しさに始まり、欧米生まれの "社会的排除" の概念や日本の貧困の実体まで一通り学べる。特に興味深いのは、実際の統計データから見られる平均的な貧困者像と、マスメディアでよく見られるタイプの貧困者との差。やはり後者は様々なバイアスがかかるのだろう。
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E.F.シューマッハー, 小島慶三(訳), 酒井懋(訳), スモール イズ ビューティフル 人間中心の経済学

1973年に出版された本だが、今読むとまるで予言書のよう。工業資源、特に石油についての指摘は今の時代にもそのまま当てはまる。さらに、「組織と所有権」と題して論じられる大規模組織や公共機関のあり方なども学ぶことが多い。文庫なのに1,200円もするのはアレだが、内容は間違いなくお勧めできる。
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コモエスタ坂本, 低度情報化社会 Ultra Low-level Information Society

コモエスタ坂本先生の7年振りの新刊。ここしばらくはAll Aboutの 野球・メジャーリーグのガイドで生存確認をしていたが、今作のテーマは情報化社会。情報爆発により情報のS/N比が低下し、さらに情報の重要度の見極めが難しくなるために情報化社会の質が低下している、という論旨。どこかで聞いたことがあるような話ではあるが、現在のブログやmixiの例や、坂本氏の過去の記事を交えてきちんと読ませてくれる。
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小林由美, 超・格差社会アメリカの真実

米国の建国以来の政権の移り変わりと富の移動が密接に関係していることが豊富なデータで示され、格差の現状のみならずその格差が生まれるまでのメカニズムがよくわかる。在米26年の経営戦略コンサルタントの著者だけあって、格差社会の中の米国人のメンタリティも十分に伝わってくる。お勧め。